今回は私の事前予想を覆してどくづきベトベトンが『まったくもって活躍していない』理由について考えていきたいと思います。
活躍すると思ってたんですよね、単純に他のリーグだと強いですし、ゴースト技を軽減しつつダメージソースとなる毒技を持っているのって。
でも、色々な要因により活躍させ辛いことが分かってきました。
カントーカップのセオリーは12ターン
結論ですがカントーカップのセオリーは12ターンです。
何が?
ゲージ技発動までの仕様ターンが、です。
カントーカップを遊んでいるとゲージ技を12ターンチャージで発動するポケモンがとても多いことが分かります。
【12ターンチャージ完了の組み合わせ】
- ベロリンガ・カビゴン→のしかかり
- ハクリュー・ギャラドス→アクアテール
- ミュウ→ワイルドボルト
- ラプラス→なみのり
- フシギバナ→ハードプラント
- マルマイン→ほうでん・イカサマ
- アローラゴローン→ロックブラスト
- ベトベトン→かみなりパンチ
- アローラベトベトン(バークアウト)→あくのはどう
もうちょっと居るのですがこんなところで、如何でしょう?
これらとせめて同時発動できるのが12ターンチャージの技たちというわけです。
この他10ターンでゲージが貯まる強ポケモン達も居ますね。
12ターン以下のチャージに入っていない強い例外としては。
- カメックス→14ターンハイドロカノン
- アロ0ラガラガラ→15ターンシャドーボーン
- スリーパー→16ターン3色パンチ
こんな感じですね。
あとは10ターンチャージ勢が居ますが、その子達はいつも強いので。
カイリキーとかニドクインとかですね。
で、これらに対してどくづきアローラベトベトンのゲージ技発動はどれくらい必要かというと16ターンです。
チャージ量が7×8回=16ターンという感じです。
イカサマの様な45消費の技ではなく、あくのはどうという消費50の技がメインウェポンになっている為ここまで遅いのです。
一応アシッドボムも憶えますが、ほぼダメージが無いので技比較としては使いにくいかなと。ブラフとしては強いのですが。
バークアウト型であれば12ターンであくのはどうが打てるので、他の12ターンポケモン達と同発に持ち込むことができますが、どくづき型はこういう処で損をしているわけです。
カントーカップは出場できるポケモンが限られているので、こうしたゲージ技のセオリーができてしまいます。
通常のリーグであればもっと分散しており、どくづきアロベトの方が強いという状況もしっかりあるのですが、タレントが少ないとこうした硬直状態が起こるという事みたいですね。
また、この考え方で行くとメインウェポンが遅いポケモンはやはり活躍が難しいという事が考えられます。
その最たる例はアローララッタで、タイプと技とSCPはそこそこ優れているのですが12ターン以内に発動できる技が無い為、等倍でゴリ押される対面が意外に多かったりするのが弱みです。
すさまじく特異な対面に対して充てるポケモンなので、初手なので使えなくなっているのがアローララッタの特徴ですね。
どくづきアロベトにしろアローララッタにしろ、等倍にごり押しされてしまうという特徴が被っている為、思ったより強くないな?
という印象を受けてしまうのです。
また、回転が悪い技を積む場合はシールドが余計に必要な可能性があります。
つまりこれらのポケモンはやわらかいポケモンと組ませるのに不向きなので、例えばハクリューやウツボットと組ませるのは相性があまり良くない事が解ります。
役割対象のフェアリーが居ない
これも最後に当たり前の事実を述べますが、フェアリーが居ませんね。
これによりどくづきの役割対象が環境から消えてしまっているので、必然的に技がバークアウトになってしまっているわけです。
プクリンなどはわずかに存在していますが、極論ヘドロウェーブでも対処可能ですし、それよりもどくづきによって使い手側が詰んでしまう局面が通常のリーグより多いというのが関東の特徴かもしれません。
というよりエスパーとどくが多いからカントーではバークアウト>どくづきなのかも。
防御面で考えると、相手側にしたでなめる勢は沢山居るので、ゴースト技完封としては優秀なままですからね。
アロベトの素体としての魅力の高さは健在なのです。
そんな要因が全て重なって、バークアウト型が増えているのではという考察でした。
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