エコーチェンバーという言葉を知っていますか?
あなたの認識は正しいのか、正しくないのか。
もしかして歪められてはいないのか、心当たりはありませんか?
歪められている? 誰に?
あなたの周りに、です。
キモい書き出しやめてよ!
このブログのキモさが際立っちゃうでしょ!
まぁまぁ。
こういうのもイイじゃない。
SNSの発達により、日本語では『○○界隈』というのをよく耳にしますね。
この○○界隈というのは、中心の人物に合わせて、周りが祭り上げ、反論する人間がコミュニティ内で居なくなる代わりに、コミュニティそのものは俗世間とは切り離されています。
インフルエンサーとそれに群がる信者。
政党とそれに群がる信者。
こんな構図です。
彼らはコミュニティ内で『正解』と『常識』を決めてしまう為、外の人の意見が耳に入らなくなってしまいます。
今回はそんな恐ろしいエコーチェンバー現象のお話です。
すっげぇ偏った考えが好きよね。あの界隈。
みたいな感じよ。
危ない集団化の前兆
>> サイバーカスケードとは ネットで集まってしまう即席集団について
エコーチェンバーエフェクトとは 認識がコミュニティの常識に歪められる
エコーチェンバーの意味
一定の、入れ替わりの少ないコミュニティに属していると、周りの唱えている理論や正義が、あたかも世論でそれが当たり前であったり、真実かの様に勘違いする現象です。
一言で言うと。
『閉鎖空間での洗脳』
ですね。
例えば、「ドーナッツは真ん中に穴が開いているからカロリーゼロ」
という理論を、コミュニティ内で繰り返し提唱するとしましょう。
周りもそれを本気で信じており、閉鎖された空間内ではその情報しか入ってこない。
いつしか、半信半疑で聞いていた自分もそれが普通だと思う様になり、外のコミュニティの人間から
「そんなわけないじゃん」
と聞かされても、「コミュニティ外の人間は学が無いな」位にしか思わなくなります。
何度も何度も同じ理論に付き合っているうちに、それが真実だと思い込まされる。
こんな感じですね。
広く言うと
・局所的な麻薬の常態化
・学校でのいじめ
・男尊女卑と女尊男卑
・普通人の教祖化
などなど、いくらでもあります。
要するに、コミュニティの中だけで成立する『常識』さえあれば、あとは洗脳する回数を増やせば、出入りする人間の脳に『常識』を刷り込めるというわけです。
そして、罪の意識もどこかへ行ってしまう…。
『界隈』は小さなコミュニティ
小さいコミュニティで、小さい洗脳を繰り返すとそれが『正義』になります。
例えば、
「この会社は正しい、社長のやり方は正しい、残業は正義」
と周りが繰り返すと…
「あ、これは常識なんだ、これこそ常識なんだ」
と脳が新しい『常識』を身に付けてしまい、奴隷社員の完成となります。
国が違えば常識も変わるとは言いますが、人間小さいコミュニティ内でも様々な常識の掛け合いを産んでいるのです。
○○嫌いが集まれば○○嫌いが常識になりますし、
山羊は悪魔だ、と教え込まれれば山羊は悪魔の化身になります。
外から見ると「なんのこっちゃ?」ですが
内側ではハッキリとした『常識』として確立してしまうのです。
そして、コミュニティの内と外では『常識』が既に異なっているのが、エコーチェンバーの結果の怖い所なのです。
エコーチェンバーの語源と起源
エコーは反響。
チェンバーは密室空間の様な意味合いです。
つまり、『密閉されたところで音が反響する様な効果』を表しています。
元々の意味合いは『共鳴室』です。
「エコーチェンバー現象」は、インターネット時代に特有の現象と言うわけでも、また政治的な意見に特有の現象と言うわけでもない。「エコー・チェンバー」という比喩表現は、インターネット時代となる以前の1990年にデビッド・ショーが記事の中で用いたとされる。インターネット時代におけるエコーチェンバー現象に関しては、2001年にはキャス・サンスティーンが、著書『インターネットは民主主義の敵か (Republic.com)』で言及していたが、この表現の普及が特に進んだのは、2016年アメリカ合衆国大統領選挙が契機であった。
引用元:wikipedia
この様に言葉の起源は、比較的現代になって現れたものです。
インターネットの普及とともに皮肉の様に定着し、今日に至ります。
皮肉が聞いていてすごいですが、本当に現代に即した言葉だと感じています。
増幅されるコミュニティの常識は本当に正義なのか?
信者化がヤバイ要素の第一歩
漫画でも現実でもよく目にするのが
『彼こそ本物の救世主!』
『この腐った世の中を正してくれる英雄!』
『悪を根絶やしに、我らを束ねてくれ!』
そんな都合のいいモンいるわけねーだろ。
アホですか。
人間の個の力は、集団にはかないませんので、一人の力で形成される英雄なぞおらんのです。
居るとすれば、英雄譚の中。
現実的に考えるなら、信者の集団の中です。
そして、英雄に惚れ切っている為、物事を正常に判断できなくなります。
例えば…
お前らが崇めている人物な、その地位に上り詰める前
そんな行動に興味はない。野望もない。
って言い切って、そのあとその地位になったんだぜ?
嘘の塊じゃん?
はぁあああああ?
妨害工作員の言葉なんか、僕の崇高な耳には届かないよ!
といったような感じです。
昔のやり取りを見せようが、VTRで証明しようがどこ吹く風。
妨害はよそでやってくれないか?
彼こそこの世に使わされた世直し人なんだ
日本語通じねぇ…。
ちなみにこれ、現代日本の話ですよ。
自分以外の遺物を排除する動き、怖くないですか?
閉じたコミュニティの常識を疑え 自分を救う対処法
自分がエコーチェンバーにかからない為の対処法は
・コミュニティに属さない事
・人を神格化しない事
・人の意見に乗っかりすぎない事
・言葉を全て疑う事
彼しかいない!彼女しかいない!
とか日常的に言っちゃってる人は多分、ヤバいです。
僕はそういう人とは会話しなくなります。
そして、既にかかっている人を救う方法は
・洗脳と同じ数の論破
しかありませんが、これは時間がかかるのでやめましょう。
本気で時間の無駄です。
この文章だけでコミュニティ内の『洗脳』『崇拝』が解けるとは思っていませんが、みんなが何かに気付いてくれることを願います。
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