恐怖に付け込まれることにより、あなたの心も操られてしまうかもしれません。
現代では政治的活動や、ある種の宗教的な活動も、オンライン上で行われることが大変多くなってきました。
そして、オンラインの活動は、ネームバリューによる一種のパワーゲーム的な処があります。
また、お互いの顔が見えていない為、必要以上に情報を煽ったり。
時系列による情報統制ががあまり介在しない不思議な空間ができています。
そしてそして、本物の人間がどこにいるかもわからないんです。
するとどうでしょう?
恐怖をあおり、ネット上でも利益を貪る危険な人が出てくるのです。
胡散臭いネット活動をよくみるので、元々どういった手法で、なんと呼ばれて何が行われているのか解説していくわね
方法自体はそれこそ古代からあるものです。
人間の歴史は操り、あやつられの歴史。
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デマゴーグとは
デマゴーグとは、政治家の中でも特に人心を掌握する術を使い、人々を煽動する戦略を使う人のこと。
歴史上の事例として、古代ギリシアにおいて衆愚政治の原因となったとされる扇動的な政治指導者のことを、デマゴーグと呼ぶ。
引用元:wikipedia
主に社会的にも経済的にも弱い部類である民衆に対して、感情論や偏見、理想論、そして恐怖を煽ることによってその行動を限定します。
例えば「現代の政治腐敗は危険だこのままでは皆さんの生活が脅かされてしまう、我々有志が立ち上がり打倒しよう!」
と言った具合です。
コレらは、攻める相手の悪い部分を常にアナウンスに利用する為、非常に効率的に正義の味方を演じる事ができます。
もちろん悪い部分があれば良い部分もあるので、一概に相手を退けることが正しい選択とは限りません。
さらに、人間は損をすることを異常に恐れるので、「あなたが損をするから私が助ける」と言われるとコロッと騙されたりします。
しかし活動家の実態は、この様な民衆操作から、何かしらの利益を得るために活動しているのです。
デマゴーグは、国家の危機的な状況の際にしばしば現れるとされています(そもそも危機が自演説もある)。
目的は国家救済ではなく、個人・あるいは所属するグループの利益達成ですが、主体は演説活動なので、非常に心理操作に長けています。
特に古代は戦争の扇動が主な政治活動であった為、特にそう言った主張がありました。
恐怖で煽ると人は縛られやすくなり、その状況を打破する為に行動しようとする人がいますが、それらを集めて活動を大きくしていくのです。
恐怖心が変な行動のもと?
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デマについて
ちなみに、日本国内では嘘の意味として『デマ』を用いられる事が多いですが、誤用です。
日本語の『デマ』自体はデマゴーグからきていますが、あくまでデマゴーグは政治的な意図を持った情報の流し方。操作方法。
嘘の情報ではなく、極端な感情や偏見によって限定的な視野の狭さを民衆に強要し、行動を制限していくやり方なのです。
そして、それを最も煽りやすいのか恐怖。
国の外に壁を作る、戦争を起こす、というのは『侵略される恐怖』に訴えた典型的なデマゴギー(デマゴーグの活動)というわけです。
恫喝行為について
>> 恫喝された時の対処法 恐喝との違いや生活上で気を付けたいこと【パワハラ】
扇動者とは
デマゴーグが政治家本人、またはその活動だったのに対して、扇動者は集団を煽る事により、特定の団体に利益を齎したり、支持を鞍替えさせたりすることを目的とします。
自分自身が活動の中心にいる必要はありません。あくまでも扇動先に人の関心や興味、支持を集められればいいのです。
要するに特定の人に票を集める為のサクラです。
こちらの扇動にも恐怖や正義感といった、勘違いを含む様々な感情が利用されており、結果的に暴力的な行動をする集団に発展したり、思考力を欠落させたまま選挙に向かわせたりなどします。
群集心理を操作して特定の処に人数的な利益をもたらす意味では、デマゴーグと扇動者の行っている事は同じと言えます。
違いは、中心に居るのか居ないのかといったところ。
さらにデマゴーグと扇動者の違いは、英語でも見る事ができます。
デマゴーグは demagogueもしくは rabble-rouserと表現されます。
それに対して扇動者は agitator です。
危ない集団化の前兆
>> サイバーカスケードとは ネットで集まってしまう即席集団について
日本のデマゴーグと詐欺
日本のデマゴーグは主に政治的・大衆的心理を操作するように嘘を流す演説家の事を言います
前段でも書きましたが、日本独自の誤用です。
また、年々解釈も変わっている傾向があり、『大声で嘘を言っていればとりあえずデマゴーグ?』
といったレベルにまで意味が拡張してきました。
元の意味はともかく、ここまで広まってしまったらこと国内に限りデマゴーグと差される人間は、何かしら嘘を流布している可能性があるとみていいでしょう。
通常のデマゴーグは恐怖や誇張表現から、人々を煽っていましたが、国内では追加の要素として嘘も使われるという事です。
日本のやつは嘘も戦略的に入ってくるんだけど…
いや、戦略性は全くないお粗末な物なんだけど…
言葉の上でスゲェ矛盾してるけど言いたい事は解るよ。
集団の危険性を認識する
こうしてデマゴーグ・扇動者に煽られた人たちは、一部が暴徒化したり、思考力が欠落した上位体で投票に臨んだりなどして、ある一定のグループに何らかの形で利益をもたらします。
暴徒化した信者ほど恐ろしい物はありません。
こういった事にならない為にも、集団を恐怖で煽り、
「みんなで一斉に動こう!」
などと言っている輩のやり方には、常に注意が必要だという事を心に留めてください。
特に集団がある程度の数で形成されると、エコーチェンバー・エフェクトにより、正しさや理性が失われてしまう心理作用が起こります。
大仰にものを訴える政治家。
その取り巻きに出会ったら、「あれ?なんかおかしくない?」と一度周りを見渡してみて下さい。
きっとこれによって利益を得る何かがあるに違いないのですから。
特に「この人こそ真の正義だ!」などと言っている取り巻きの言葉を真に受けちゃダメですよ。
むしろ悪の広告塔として宣伝して回っている様なものです。
だって胡散臭すぎますもんね。
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