突然ですが、あなたは高額当選者となりました!
こちらからお金を振り込む為、まずはそちらからお金を預けてください!
『何をいってるんだ?』
と思われるかもしれませんが、実際にこうした手口の詐欺が存在します。
保証金詐欺です。
ポンジ・スキームの解説では、100年前から存在する事を書きました。
保証金詐欺も、結構な期間残っているやり方です。
残る詐欺って大体手口が似て、分類されてくるんですよね。
あるいは手口が単純で、分類しやすいほど明確なものであればあるほど、詐欺としてはいつまでも定着するのか。
であれば詐欺の基本を知っておけば、騙される確率がググッと下がりますよね。
是非、今回も簡単な保証金詐欺の手口を確認して、今後の生活で目を光らせてみてください。
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保証金と保証金詐欺とは
保証金は未来の行為に対する金銭的な保証を指します。
不動産の賃貸で見た場合、敷金に近いです。
しかし、敷金より扱いが重いたいものと覚えてください。
例えば保証金の方が敷金よりも納付する金額が多く、返還にも取り決めが複雑な事が多いです。
そして保証金詐欺は、これらの既存の考え方を利用した融資詐欺の一種。
別の言い方をするなら、振り込め詐欺の手法の一つと言うとわかりやすいでしょうか。
なんらかの融資の為に保証として振り込むが、担当者と急に連絡が付かなくなり、音信不通に。
そのままお金だけを持ち逃げされる形態です。
証拠金とは 【通貨取引】
FX取引では証拠金という言い方がしばしばあります。
当事者の一方が相手方に対して担保として預けるお金のこと。
取引をする場合、実際には一方的にどちらかが財産を渡すことになりますよね。
証拠金は本来払う金額の何割かを先に相手に預けておくことにより、「私はそれを買うだけの資産がありますよ」とするためのものです。
先物取引、オプション取引口座の開設時に、証券会社に先に入れるお金も証拠金です。
先払い、資産の証明、担保、誠意。
こんなところで捉えられると良いでしょう。
投資家の取引が失敗する場合、その損失をカバーするための担保にもなり得ます。
そして、この資産の一部を相手に預けるという行為を利用したものが証拠金詐欺となります。
保証金と証拠金の両者に機能的な違いはなく、信用取引に使われるものを保証金。
先物取引に使われるものを証拠金と呼ぶ習わしです。
簡易的な保証金詐欺の手口の例
【あなたは、一千万円に当選しました。】
非常にラッキーです、先日ご利用いただいたアンケートの応募者の中から、あなたが抽選に当たりました。
お受け取りには特別な口座の開設が必要です。
まず、こちらの口座に50000円をご入金いただき、口座を開設します。
50000円は後ほどお引き出しできますので、ご安心ください。
なお、当選の権利はこのメールのお受け取りより2日後の21時に失効いたします。
お早めのお受け取りをお願いいたします。
簡易的ですが、ダイレクトにやってくる保証金詐欺の内容はこんな感じです。
もちろん高額当選していることもあり得ませんし、50000円が返ってくることもありません。
50000円を入金した時点でアウト、連絡がつかなくなります。
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先に金を入れろ はアウト
まず、先に紹介したような事例がそもそも実在するわけがないので、騙されないようにしたいです。
しかし、手口が減らないと言うことはまだまだ存在しているということ。
さて、そんな時はこう考えてみましょう。
『なぜお金をもらう方が出さなければいけないのか』
向こうから話を持ちかけてきたのに、金を先に入れろというのはおかしいですよね。
そもそも世の中にそんなうまい話はないのです。
石油王に見初められて、いきなり結婚なんていう玉の輿がいきなり降って沸く現実は存在しませんよね?
つまりはそういうことです。
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融資の場で行われる保証金詐欺
『無利子無担保でご融資いたします。』
そんな金銭的貸し借りがあるらしいです。
誰が得をするのか知りませんが。
何かしらの理由で、借りる窓口を探している人は、こういったところに連絡をしてしまうのですが。
『返済の信用実績構築の為、先にお振込いただけますか?』
と返ってきます。
また、先にお金を入れろの手口です。
こういった間口の広い保証金詐欺というのは、実はかなりの勢力を誇っていたように見受けられます。
また、現在でも被害は年間億単位となっており、警察庁の統計から抜粋して少しお見せします。
まず、融資保証金詐欺の発生件数合は、ここ10年くらいでおおよそ年間400から500件の発生。
次にm被害総額は年間4億弱から7億といったところを推移しています。
年によって上振れたり下振れたりといった事があり、変動幅もそこそこ大きいです。
しかし、この数値より遥かに高いのが平成21年で、発生件数は 1,491 件。
被害総額は9億5千万円にものぼりました。
ここをピークに、平成22年より先ほどの数値にほぼ収まっています。
あなたは大丈夫?
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保証金詐欺の対策法
ネットで大概のことが調べられる
もし、相手方の情報が一つでもある場合は、ネットで確認ができるかもしれません。
なんでもいいので相手のことが少しでもわかる場合は、まず言われた操作をせずに、単純にGoogleにその情報を打ち込んでみましょう。
電話番号
電話番号を検索エンジンで調べると、悪質な業者の場合はネット上に名前や詳細が載ってます。
【みんなの電話帳】などに挙げられており、なんの業者なのか有志の書き込みで埋まっている場合があります。
良くあるのが迷惑な営業電話がどこの会社からなのか。
というもの。
メールアドレス
メールアドレスから業者を疑う場合は、ドメインを確認しましょう。
ドメインとは、アドレスの@以下のこの部分のこと。
この画像のドメインは正真正銘Googleのドメインですね。
『@gmail.com』これがドメイン。
ここが怪しい文字列であったり、訳の分からない文字であった場合は、悪質な業者の可能性が高いです。
URLが送られてきた場合
メール内にリンクが張ってある場合は最警戒してください。
原則クリックしたら非常に危ないです。
全ての情報を一気に吸えるようなシステムは実は少ないですが、何か入力してしまったら、基本何かの情報を抜かれていると思いましょう。
Amazonなどの偽装メールは、巧妙に入り口を似せていて、クレジットカード情報を抜き取るなどをしてきます。
ただ、メールの送信ドメインはどうしてもごまかせない為、請求が来たら先ほどの手順でドメインが本物かどうかを見定める事で被害を防げます。
そもそもメールを開封しない
メールの中には、あけるとウィルスに感染するといった手法の物がありました。
端末などにクレジットカードデータを登録している場合、最悪その情報を抜き取られてしまう危険まで覚悟しなければいけないかもしれません。
怪しいメールはそもそも開かない。
これが大原則です。
詐欺の手口なんていくらでもあるし、迷惑メールの送り方もいくらでもあるわ
1つでも多く知って
被害を防いでくださいね。
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