物の値段は正常に、ご自身で判断できていますか?
そんなん当たり前じゃん?
そうですね、物価が全く同じだと想定した時
貴方の中で通過と物の価値はある程度のラインが引けているはずです。
しかし、ある条件を加えると
お金の価値というのはジェットコースターの様に
貴方の中で上下してしまうんです。
今回は、貴方の値段の感覚を狂わせる
アンカリング効果について
見ていきましょう。
心理学の時はいつも言っていますが
知っておくことで、未然にピンチを防げるかもしれませんからね。
例えば車を買う時を想像しましょう
1000万円の車体本体を購入するとします。
そこに、35万円のオプション費用で、ハイエンドクラスにできると聞き
それ位ならと付け足してしまう。
何となく想像できるでしょうか?
こういった、本来高いと感じているものも
ベースが違うと誤差程度に感じてしまうことも心理学が関わってくることです。
ちょっと怖くないですか?
ささっ防衛手段を取りに行きましょう。
あなたは大丈夫?
>> 騙されやすい人の特徴とは 詐欺を防ぐために気を付けたい性格
詐欺になりえる? アンカリング効果の概要と自己防衛について
![](https://hamwrite.com/wp-content/uploads/2019/07/b8fe8ba9580bdb00ea01dd9dc51b814f_s.jpg)
例で知るアンカリング効果
アンカリング効果というのは
超衝撃的な事実を受けた後正常な判断が下せなくなる。
という心理効果の事です。
冒頭車の話を例にとりましたが、こういうのはいかがでしょうか?
この保湿効果でお肌スベスベになる化粧水
本来7980円の所を、今だけ初回4000円!
4000円でお買い求めいただけます!
ちょっと安く感じませんか?
それで正常です。
いや、異常かな?
とにかく、少しでも安いなと思ったあなた、アンカリング効果が働いてます。
これは通常の価格は高いが
初回の今なら安いを
=安いと誤認させられて起こる現象です。
例えばこう言われたらどうでしょう
この化粧水は初回に限り4000円です!
なんだか高いと思いませんか?
化粧水1本に4000円も出すなんてセレブじゃあるまいし
今回出した例は、事実は変わっていないんです。
初回4000円。
ただ、吊り下げられた情報、バックボーンが違うだけで
値段に対する印象が変わってしまうという事なんです。
他にも
仕事の納期に対してバッファを設ける事がありますよね?
「本当は3日位でできるけど念の為5日と伝えておこう」
そして実際に3~4日目に納品すると、相手からは感謝をされるわけです。
ちなみにアンカリング効果の語源に使われているのは
アンカー
碇です。
情報にガツンと碇を打ち込み、周りの情報がそこから離れられなくなっているという事ですね。
どんなところで活用できる?
活用できるシーンで一番イメージしやすいのは
やはり安売りです。
安売りは、ものそのももの値段より
「元値がこうだから、今のうちに買っておくとお得!」
と購買層の判断をすり替えやすいものの一つです。
なので、安売りの時は
必ず元値を表示して、どれくらいお得かを煽る事で
購買につなげていく事ができます。
![はむらいと](https://hamwrite.com/wp-content/uploads/2019/05/animal_usaghi_netherland_dwarf.jpg)
現在の価格が本当にその価格だとして
普段ならその値段で購入するかを、一瞬立ち止まって考えよう
レストランのメニューなどでも一例が取れます。
レストランのメニューって
大体高いものが上の方に書かれていて
下の方に行くにつれて値段が下がっていきませんか?
これは人間が上から順に情報を取得し
さらに、下に行くにつれ安くなることで、
そのメニュー自体が通常より安く感じられるようになっているからです。
もちろん上の方に乗せるメニューは
お店の看板メニュー
人気メニューでもあるので設定が高めになり
下に行くほど重要度が下がるので安くなる
といった側面も考えられますね。
![はむらいと](https://hamwrite.com/wp-content/uploads/2019/05/animal_usaghi_netherland_dwarf.jpg)
よく考えなくてもコーラ480円って高くね…?
もちろん
これらの安売り内容は事実であれば、構いません。
実際に判断して買うのは潜在顧客だった人たちですし。
市場でも普通に使われている手法です。
ただ、これには注意が必要で
大仰にやると二重価格表示という違反になります。
元々3万円の物を5万円と表示して
Sale3万円OFF2万円!
として販売しているような状態です。
この場合
元々の販売価格を都合のいいように書き換え、50%以上OFFになっているように見せかけていますね。
元価格を不当に吊り上げるのは絶対にいけません。
消費者庁へのリンク
自分への対策 知ることが大事
心理学系の記事では
毎回自己防衛に使って下さい。
といった趣旨でもお話をしています。
今回の場合はまさに
『その値段、妥当ですか? 正常に判断して購入を検討していますか?』
というところに尽きます。
定価89800円→今なら49800円
はい、これを読んだときにちゃんと疑う事ができましたか?
疑えたなら貴方は超優秀です。
忘れないでください、自分の中の物に対する適正価格を。
日常の気付きで守られるもの 別の所に投資しよう
消費経済では消費することが勿論正義なのですが
自分の支出は必要なことにしなければいけません。
付き合いや思い込みでの購入商品など
無駄を削って
必要なところに投資していきたいものですね。
自分の資金防衛に関しては
返報性の原理でも触れています
よろしかったらご一緒にご覧になっていってください
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