心を操る 返報性の原理とは?人は簡単なことで気持ちが変わる?

心理学・人間関係

相手の心を少しだけ操ってみたい人、居らっしゃいますか?
はい、今回は対人心理学の入門みたいな【返報性の原理】について
例と仕込みどころを交えて語っていきましょう。

別に悪徳ではないです
知っていると、ちょっとした頼みごとの時に話がスムースに進めやすくなったり、

もしくは
「あ、こいつ返報性の原理使おうとしているな」
という時に、断る意思を強くすることができるかもしれません。

はむらいと
はむらいと

覚えておいて損はないので、是非是非少しお時間を下さい。

スポンサーリンク

返報性の原理って何ぞや? どこで出てくる?

貸しと借りの関係 これが原点

返報性の原理をものすごく簡単に解説すると
何かを相手にしてもらった時に

「申し訳ない、自分も何かお返ししなきゃ」

と思う、人間のコミュニケーションの為に原始から培われてきて備わっている
脳の反応の事です。

これはお互い、利益を施した側・利益を貰った側、その気がなくとも関係なく発生してしまいます。

押し付けがましいとかそういうのとはもっと違う、原始的に備わっている感覚です。

こう思ってしまうこと自体は不自然じゃないんですね

はむらいと
はむらいと

そうです、基本的には誰でも持っている心理作用です。皆さんも心当たりがあると思います。

どんなところで返報性の原理が発生しているのか?

これは
初めての方はジムトレーニング無料体験プレゼント中!

スーパーの試食コーナー
など、日常に結構潜んでいます。

これらの共通点は一回相手から【分かりやすい施し】を受けていることですね。

「このジムは1回の利用料が1000円なんです」
「このコロッケは8個入り240のやつだから今食べたのは30円か…」


など、具体的に数字に置き換えやすいんですよね

そして数字の高さ低さ自体は関係ありません。
具体性が見えてしまう事こそ、「申し訳ない」を加速させているんです。

はむらいと
はむらいと

自分の知ってる単位に情報を落とし込まれると、人間ってものすごく操られちゃうんですよ。

「え?主婦の月収って42万円相当なの?ボーナス無しでも500万いっててサラリーマンの平均年収超えるじゃん、主婦ヤベー!」

みたいな。

凄さが明確になっちゃうんですよね。

ちなみに主婦の給与換算やサラリーマンの平均年収はよく言われている事なので、
気になったらそちらも調べてみてください。

どこに信憑性があるかとかは自身で判断していきましょう。

施される側の立場の場合は本来の目的を思い出す

例えば、服屋さんの定員さんは結構親密に接してくれますよね。
勿論仕事だというのもあるのですが

綿密に採寸してくれたり、
高いのよりは少し安いのを見せてくれたりと

その度に
「なんだか申し訳ないなぁ」
と思ってしまいます。

この「なんだか申し訳ない」という状態に入ってしまうと、ついつい要らない物を買っていたりしませんか?

はむらいと
はむらいと

でも、その辺はそんなに気にすることないです。定員さんはお仕事でやっていて、対価はちゃんと貰っているのですから。

大数の法則というのがあって
貴方が購入に至らなくても、いつか誰かが買います。
月単位、年単位などで見ると相対的にはお店の売り上げは変わらないはずです。

だから、必要以上に気にする必要はないのです。

貴方がそのお店に立ち寄った理由は何だったでしょうか?

・勧められるままに服を購入する事だったのでしょうか。
・それとも20分ほど春物の新作を見てから友達と合流する為の時間調整だったのでしょうか。
・あるいは、もともと欲しい服があったのでしょうか。

相手からアプローチをかけられている時に本来の目的(とお財布の中身)を思い出すと
断る力を増やすことができますよ。

本当に気に入ったら、気付かせてくれた店員さんにお礼を言って
購入するのも勿論良い事ですけどね。

自分が返報性の原理を意識するべきシーン

返報性の原理は人間の原始的な心理を基づいたことなので
何にでも応用可能です

だからこそ自分の中でしっかりと線引きをして使いましょう。

悪意を持って使えば、そのように使う事も出来てしまうので。

休憩中のギブ-Give- 小さなものを与える側になる

お昼おごります。というと一回の会計が高くなってしまい、奢る側にも負担が大きいですが、

休憩用の飲み物、小さいお菓子を分けるであればどうでしょう?
経済的な負担が小さくなるうえに、相手も受け取りやすいですよね。


こうした小さいギブを普段から相手に与えておくことによって、相手も何かきっかけがあったらお返しできるようにしなくちゃ、と準備してくれます。

経済的な負担が少なく、その場でやり取りできるものであるとイイですね。

あと、繰り返しでなく、たまにの方が印象に残りやすいです。

はむらいと
はむらいと

毎日やり取りしちゃうと相手も慣れちゃうから、不定期に、が正解。

自分が困る前に仕込んでおく

仕込んでおくと書くとこれまた言い方が悪いですが、要するに仲間づくり、味方作りです。

簡単に相手に与えられるギブとしては
・たまにゴミ捨てを変わってあげる
・ついでにコピーを取ってあげる
・有益な情報を教えてあげる(あそこの定食屋水曜日大盛タダだよなど)

この時自分から動いて、ギブしているというのはちゃんと認識してもらいましょう。
相手からの頼まれごとをやっているだといつの間にか主従関係ができてしまいますから。

そして、相手に先に与えておくことによって
自分が本当に困った時にその人たちが助けてくれるかもしれません。

こればっかりは日ごろの積み重ねである借りと信用が物を言います。

好意のチラ見せも効果があります。

交渉したい相手に
私は貴方に好意があります。
と第三者から先に伝えておくことで、有利になる事があります。

これは相手に
「折角好意を持っていただいているのに、今回のお話をお断りするのは失礼」
と思わせてしまう為です。

漫画の男子の告白を断れない系女子みたいな書き方も、実はこれだったりします。

デートの交渉テクニックでよく使われる、というか自然発生するシチュエーションですね。

ただ、ここにおいてもやはり好意を先にギブしておくことで
相手の行動をある程度縛ることに成功するといった感じです。

悪意なくやる 深く考えすぎない

基本的に善意でやって、善意で行動しましょう。
見返りを求めて行動すると結局何処かで相手に見抜かれてしまいます。

ギブはするけど返ってこなくてもイイや

このくらいのノリで行動していく事が大切です。
下心禁物。

下心無く付き合いをする人というのは、結果モテますよね。
仕事でもプライベートでも。

それは先に相手に発信をしていたからなのかもしれませんね。

今回は返報性の原理についてのさわりのお話でした。

コメント