チンポツール7をご存じでしょうか?
やつらはしばしば祭囃子に誘われて姿を現します。
なぜ我々は、あの文字列に異常に興味をそそられてしまうのでしょうか。
なぜ【チンポツール7】は我々に挑発的な行動を取るのでしょうか。
今回はそんな文字列であるチンポツール7について考察をしていきます。
なお、今回の執筆にあたりTwitter上でのサートーくん(こちらのIDは廃止済です)の発言から着想を得ました。
サートーくんありがとう。
チンポツール7とは
【チンポツール7】とは、縁日などの屋台に出現する文字。
大概7色レベルのレインボーギラギラ装飾を施されており、その蠱惑的な文字配列と色味によって人々を引き込み、寄ってきた客(鴨)を甘美な地獄に突き落とす。
そのフレーズに誘われてやたらと人が群がっている事でも有名。
ちなみに、正面から読むと読み方が変わり【フルーツポンチ】となる。
なお、チンポツール7は屋台の右側から遭遇しないと不可能。
なんと正面と左側からではフツールポンチとなるのだ。
ナンテコッタ……。
我々は化かされているのだろうか?
ちなみに【ルカピロトで氷】という添え文字も出現しており。
より一層興味をかきたてる。
ん……?
要はかき氷屋さんじゃねぇかっっ!!!
ふう……。
あぶないあぶない
確かに別の単語を想像しちゃうよね
何ぜ我々は別の単語を想像してしまうのだろうか?
理由を考えてみよう。
チンポツール7を色から考察してみる
我々は、画像の1つ1つの部分を見知った単語や近い像に捉える為、その認知の檻から脱することはなかなかできない。
しかし、今回検証をした結果、この屋台の文字にはそれらを誘導する為の罠が仕掛けられてる事を突き止めた。
罠……?
これを見てくれ
これは写真をグレースケール化した物であるが、前半に注目してほしい。
そう、前半の三文字が、全く同じ諧調で記述されているのだ。
これでは我々は件の前半三文字と、後半四文字を切り離して考えざるを得ない!
いやっ、むしろそれこそ正しい姿だと言えるかもしれない!
さらに同様の検証を進める我々は、もっと恐ろしい事に気が付くのである。
そう、彩度を上げ現実に存在するであろう色味にした場合、前半三文字の視認性だけが異常に高いのである!
これはもう【〇〇〇ツール7】前半三文字を強調する為に二重、三重に張り巡らされた罠なのだっ!
更に諧調反転を試した結果、それは確信に変わった。
この中では【ン】が一番強く強調されているのであるが、そのスプリットコンプリメンタリーとも言える【チ】と【ポ】は、配置的にも色相配色的にもこの画像の中で際立って目立つのだ。
つまり、この文字列には極めて高度な色学的見地から、『そう読む様に』仕向けられている事が伺える。
※本来のスプリットコンプリメンタリーとは色相環状の補色関係に位置するところから、両隣の色のことを指す。
緑を中心としたスプリットコンプリメンタリーでは、補色の赤に対し紫と橙がスプリットコンプリメンタリーにあたる。
え?じゃあ上の画像はあたらないって?
いいんだよ、こまけぇことは。
タクシーの右側面
実はこういった表記は、チンポツール7だけではありません。
昔のタクシーにはこういった表記が多く、実際走っているところをよく見かけます。
これは右側だけに施されている表記です。
現代語は知っての通り、左から発音するので【いらすとタクシー】と表記するのが一般的ですが、この右側面は逆の【ーシクタとすらい】と表記されています。
想像してください。
右側面をこちらに見せながら走るタクシーと、すれ違う貴方は当然逆方向から現れます。
すると上図の様に、逆表記の場合の【い】が最初に目に飛び込んでくるのです。
このすれ違うという時でもタクシーの名前を読んでもらえる為に、あえて右側だけを逆表記にしていたのです。
ただしこれには弱点がありました。
そう、並走や静止している状態では、逆に読み取りづらいのです。
勿論本来はある程度の速度で走っていても、人々に認知してもらえるための仕掛けなので、静止している様なシチュエーションの事は想定されていないのかもしれません。
しかし際には逆表記をすることによって読みづらいという状況が頻出することになってしまいました。
ターャジストラック
ターャジスをご存じでしょうか。
昨今絶滅が危惧されている個体で、スジャータのライバルトラックです。
はい、めいらくグループの主力商品のコーヒーフレッシュですね。
これも前段のタクシーの問題と同じで、トラックの右側面に進行方向から来る歩行者用に書かれた物です。
ちなみにターャジスはめいらくが意図的に減らしていると公言しており、実は絶滅の危機に瀕しています。
ターャジストラックを見つけたら、その日はいいことがある。くらいに思っておきましょう。
ネット上でターャジスの目撃情報を集めている驚異的なサイトもあります。
右から読みは文化
右から読むのは古い日本語の文化ではあるので、あながちおかしいわけではないのです。
国語の教科書も右上から読みますよね。
ただ、検証で示した通り何となく現代読みで違う意味に捉えられると、今回のチンポツール7の様に少しおかしなことになります。
それに、タクシーの項目でも示した通りそもそも進行方向から読むという事が無い、静止した物件で、わざわざ右から読むように文字を設置するのは何か作為的な物を感じます。
老舗のお蕎麦やさんお寿司屋さんなどでは、割と見る光景ではあるので、そこまで珍しくないかもしれませんが、これは今回紹介したような屋台と違って、全部起点が右からです。
こうやって古式ゆかしい文化に触れるのも、偶には悪くありませんね。
なんか奇麗に締まった……?
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