ローマ字の正しい表記、迷っていませんか?
名刺を作成する時、メールアドレスを作成する時。
あれ? パスポートってどうなってたっけ?
etc…
そんな悩みをこの記事で解決していって下さい。
『ち』や『じ』「おう」と『おお』など、違いを考えていきましょう。
ローマ字表記ってマジで面倒ね…
名刺作成用に覚えて帰って
ヘボン式ローマ字とは
ヘボン式は、最初にできたローマ字表記で最も代表的なものです。
ジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn)が、日本語の発音ルールから読みを当て、正確に発音させることを目的に提唱されました。
『じ』と『ぢ』など、必ずしも日本語に戻した場合の字を識別できるわけではない為、万能とは言えませんが、広く用いられている表記です。
なおローマ字の由来はヘボンが書き記した『羅馬字(ローマ字)』を由来としています。
ではまず50音などの単音に当てはめられるヘボン式の表記ルールを見ていきましょう。
間違えそうなのは『し/SHI』『ち/CHI』『つ/TSU』『ふ/FU』「じ/JI」「ぢ/JI」『づ/ZU』あたりですね。
特に『ぢ』と『づ』は両方とも『D』じゃないっていう変化球。
会社で名刺を作る時はここさえ知ってれば乗り切れます。
だから、この記事で最も重要なのもここまでと言えます。
単体での表記はこれでいいんだけど、さらにルールがあって…。
・長音になる物は重ねない
例:SATO/さとう OTA/おおた
・促音は子音を重ねる
例:NITTA/にった HAKKAKU/はっかく
・CHの前の促音はTで表す
例:HATCHOBORI/はっちょうぼり
・撥音はNかMで表記
例:HONDA/ほんだ HOMMA/ほんま
※Mの表記を使うのは『B』『M』『P』の直前
これが日本語の名前の表記方法よ
外国籍の苗字の方はさらにルールがあります
このサイトでは平仮名を入力することでヘボン式のローマ字を表してくれます。
ヘボン式と非ヘボン式の違い
ヘボン式と対を成す様に存在する非ヘボン式は、あまりルールの枠にとらわれていない表記方法です。
ちょっと例を見てみましょう。
名前 | ヘボン式 | 非ヘボン式 |
さとう | SATO | SATOU/SATOH |
おおた | OTA | OOTA/OHTA |
ゆう | YU | YUU |
しんたろう | SHINTARO | SINTAROU/SINTAROH |
ヘボン式は日本語っぽい音を表す+長らく公的な表記であった。
非ヘボン式は英語圏が発音を理解しやすい様にした表記。
ちなみに外国語からくる名前の方は、非ヘボン式で表すのが正しいです。
そうしないと、ダルビッシュ選手のローマ字表記がDARUBISSHUとなってしまう為です。
ややこしいですね。
その他
また、アルファベット圏でもよくある慣例として、どちらがファミリーネームかわかるように性は全て大文字、名は最初の1文字だけ大文字として表記することもあります。
簡単に考えるのであれば下記のような分け方になります。
例:SATO Taro
基本的にお役所とパスポートはヘボン式
基本的に特別な理由が無い限り、お役所やパスポートの表記はヘボン式です。
だから、加藤さんがKATOHやKATOOでは通りませんし、ましてやCATOHと言われてもピンときません。
役所側はこれらの再申請などの拒否に関する取り決めは無いので、通常拒否はできないのですが、非ヘボン式表記は推奨されないのが通例です。
国内で名前を付けた日本語の名前の人物であれば、無理に非ヘボン式に拘る必要はそこまでないでしょうが、国際的に見るとこうした慣例は遅れていると捉えられる風潮なのも事実です。
特に多く登場するであろう『さとう』さんが『SATO/SATOU/SATOH』など三種も表記を有する問題などは、実際の名刺などの使用履歴に基づき、許可される例も多くなっています。
正しく届け出れば受理される場合が多いので、パスポートを初めて届け出る場合は自身のローマ字表記を1度考えてみるとイイでしょう。
ローマ字の表記上は名前が先で良いのか
従来、名前の表記は欧米式に習って名が先、性が後という風習がありました。
しかし。この表記にした場合『佐藤太郎』さんが『Taro SATO』になってしまい、日本語に慣れない方には非常に不便な物になります。
こうした事を踏まえて、2019年5月21日に政府は姓が先、名が後の順で表記する様に正式な通達をしました。
つまり、現在の正解は『SATO TARO』という表記になります。
性が先に来る文化地域もある上に中国の方の名前などは従来から性が先である英語表記が多かったため、妥当な判断と言えますね。
あなたの今使っている名刺はどうですか?
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