劇場版フラグタイムの感想と舞台挨拶 作品内容を紹介します

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11/23に新宿新宿バルト9で行われた。
劇場版フラグタイムの舞台挨拶に行ってきましたので、感想やなんやを述べつつ作品紹介をしたいと思います。

主要3キャストの色紙と今作品のイメージとなる砂時計。

百合作品です。
ソフト百合ですが。

是非純粋な心をもって、作品を楽しんでもらえればと思います。

え? 百合が分からない?
平たく言うと女の子同士の恋愛作品ですね。

闇の人格
闇の人格

筆者はマリみて世代なのに加えて、蔵王大志を読んでいたり
要するに百合もBLもイケるウサギよ!

はむらいと
はむらいと

面白ければ何でも読むね
最近はめっきり少なくなったけど。

というわけで劇場版アニメ作品の感想ですよ。

フラグタイム劇場版公式

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劇場版フラグタイムの感想と初日舞台挨拶 作品内容を紹介

【フラグタイム】作品の紹介

フラグタイムは少年チャンピオン系列の雑誌にて連載されていた、原作さと先生によるソフトな百合作品です。
掲載は2013年~2014年。
コミックスでは全2巻。

主人公森谷美鈴は、1日3分間だけ時間を止められる高2の女の子。
CV.伊藤美来

人見知りで、口下手で、クラスメートを避けて生きてきましたが。
この時間停止の能力を使って、人との接触を避けたり、人の秘密を盗み見たりする学校生活を送っていました。

そして、もう一人の主役村上遥。
CV.宮本侑芽

眉目秀麗、成績優秀、運動神経抜群、人望も厚いと非の打ちどころのない完璧超人です。
当然の様に黒髪ロングです。

ある日、止めた時間の中で森谷が座っている村上を発見、何故か正面からパンツを覗こうとして…。
村上が喋りだします。
停止した筈の時間の中で唯一動く村上を見た森谷が、混乱して驚きあわてふためく。

という処から物語がスタートします。

下段:問題の予告映像…

完全に森谷がヘンタイですね。

状態としては、光に引き寄せられる虫の様にフラフラスカートの中身を覗きに言った感じ。
作中で何度か村上に言われていますが

「森谷さんって変態なんだね」
が印象深い作品です。

ちなみに連載当時の微妙な時代背景を踏襲してか、原作の森谷の携帯はガラケー。
確かにスマホを高校生が持つか、微妙なタイミングでしたね。

作品は、終始本心が不明な村上に森谷が振り回されて、時間停止を行っていくもの。
森谷の心情描写が正確で、文字通り胸を突くぐらい、痛い駆け引きと化していて、村上のこと本気で好きなんだなぁというのが伝わってくる作品です。

兎に角本当に心理描写が丁寧。
で、タイミングと表情の取り方が上手くて、原作には全く無駄ゴマというのが存在しません。
完成され尽くしての、2巻完結という感じです。

劇場版の情報

劇場版は『あさがおと加瀬さん。』の映画化に携わったスタッフが制作。
『加瀬さんシリーズ』は高嶋ひろみ先生の作品で、フラグタイムよりガチ目な百合ですね。
映画も展示も大変素晴らしかったです。

そしてこの制作チーム、良い百合作品を見つける百合マイスターと化している。

劇場版の上映時間は丁度60分くらい。
原作2冊分の、女の子の細やかな心情変化を描くには、正直時間が足りない!

でもそこは原作と若干解釈の変更を入れる事により見事に成立している。

主に
・森谷、村上のシーン強調、脇キャラクターとの会話を整理。
・原作の繋ぎを変更することで、森谷のモノローグを強調。
・森谷の友人になる小林の重要なセリフは残す。
等々で作品イメージを崩さずに作っています。

さらに、あやねるたかみなをさりげなくゲスト登場させるニクイ演出。
この二人は『あさがおと加瀬さん。』の主役キャストです。

闇の人格
闇の人格

原作知ってる人でも、
作品に再解釈が入って演出が変わってるから
絶対楽しめるわ。あと音楽がイイ。音楽イイ。

ちなみにエンディング曲兼主題歌はELTの『fragile』のカバー。
なにこれ、神スタッフロールだったよね。

闇の人格
闇の人格

『加瀬さんシリーズ』好きな人ならきっと大丈夫よ

さっさと見に行きなさい

ちなみに加瀬さんシリーズは、ガッツリそういう描写がある。
加瀬さんがいつまでも○○臭が無くならない事で有名な作品。

劇場版の感想 ちょいネタバレあり 読み飛ばしてネ

伊藤さんの声はすっと入ってきて、森谷のイメージそのままでしたね。
宮本さんも、、村上のクールだけど、どこか影のある女子の演技が最高でした!
安済さんの小林っぷりは卓球凄かった(見ないと全く伝わらない)。

つまり、キャストに一切文句なし! 
最高!
ハマりすぎると感想って短くなるんですよ!

ここからは、原作との差異とちょっとしたネタバレとか考察です。

【パンツシーンの変化】
森谷、村上の最初の邂逅シーン(パンツガン見)が、原作から書き換わっています。
原作ではバス停前でしたが、劇場版は校内。より学生生活らしさを強調?

【脇や小物のカット】
村上の取り巻きの髪の毛の色が変わっている。
森谷の持っているケータイがスマホに。
森谷母消失、居なくなった。
担任山口のほぼ消失。
この辺りは演出上の都合や、現代解釈、背景の取捨選択などで消化。
全く違和感はありませんでしたが、何となく気づいた点です。

【トイレの陰口シーンの減少】
トイレの陰口シーンも森谷のみの出演で、村上の出演はカット。
森谷のモノローグが強調されていました。
と同時に、終始村上の表情が読めない様な演出に変更されています。

【保健室や時間止めのシーンの減少。セクシャルな描写の減少
これはどちらも、2人の純粋な恋愛観の演出を増やそうとした結果かなと思います。
代わりに、心情を表すシーンが増えていました。

【キスシーンが増えてる】
明らかに増えてるんですよねぇ…。明らかに。
こっちに力使ったな、スタッフ…。

【ラストシーンの村上の表情が原作と違う】
あくまで、キリッとした村上を演出していたのかな?
原作では泣き崩れる時にぐしゃぐしゃになっていましたが、劇場版ではキリッと泣き崩れていました。

【ラストシーンの取り巻きのセリフカット】
ここは完全に森谷、村上の二人きりに変更されていました。
フォーカスを主役二人に絞った結果といった感じでしょうか。

結論としては、原作と劇場を往復して見直したい作品でした。
そして、あと30分伸ばしてほしかった…。そしたらきっともっと詰めたいところを充足できた筈。

良い作品なんですが尺の都合上、詰められたシーンなどがあり悔やまれます。
とてもいい作品なんですよ。

音楽良かったです。ホントに。

舞台挨拶 主要キャスト

舞台挨拶の登壇は4名
左から
森谷役 伊藤さん
村上役 宮本さん
小林役 安済さん
原作 さと先生

作品に対する思いとかそれぞれ語っていました。
安済さんがなんとなく、舞台の回しに慣れていて面白かった。

なんかみんな可愛いな。

先生から3人へ色紙の贈呈も。

森谷。いつもオドオド。
村上。クールビューティ。

主役以外で一番セリフの多い小林。ちなみに卓球のシーンは原作でも無い。

舞台挨拶のさと先生が独特だった

「先生、当時の心境とか」
さと先生「すでに5.6年前じゃないですか、実は書いてる時の事よく覚えてなくて、でもその分新鮮な気持ちでアニメを見る事ができました。」

先生マイペースで場内爆笑。
でも
「当時ファミレスで最後の方のネーム切ってたんですけど本当に辛くて、最終話はネーム書きながら泣いてました」
とも。

素敵。

そのあとこんな風にツイッターを更新されていました。

↑さと先生

いえ、先生。
先生はド天然だっただけです。
ただの癒しでした。

先生も舞台挨拶で仰ってましたが、原作は情報を補完しているところが多く、劇場版と合わせるとより楽しめます。

特に、尺の都合でカットされてしまったシーンやサブタイトルに見え隠れする村上の本音などを読み取ることができるのは原作だけなので、そこを中心に読んで欲しいです。

劇場版特典とパンフ

今回私の行った回では劇場版特典として書下ろし漫画を配布。
もう一方の特典はコースター2種と。つまり、3回行けって事だな。

特典だぁ。中身はヒミツ。
パンフ。友人に借りて撮影。

ちなみにこの絵、パンフ用の書下ろしらしい。
後ろの方には加瀬さんの2人を含んだ対談シーンも。

まぁ何が言いたいかって言うと。
最高でした。

結論。今すぐ原作を読んで劇場へ、行け。

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