”X’mas”が今年もやぁってくるぅー♪
僕が毎年この時期になると感じている悲しい事です。
クリスマスの表記がどうしたら正しくなるのか、の論争はしたくない。
””は流石に止めとけ。などなど…。
あなたはこれらの事柄については意識されていますか?
ここまでの文章で違和感を覚えましたか?
『X’mas』って実際どうなの?
間違いの言説が多いんだけど
間違いでないとする説もあるよ
ただ、やっぱり普通は使わないかなぁ
というわけで今回は2つのよく見る表記について、掘り下げていきましょう。
X’masの間違い ココがおかしい?
【X’mas】の間違いは凄く簡単です。
クリスマスの正式なスペルって 『Christmas』ですよね 。
ネット検索すると出てくるんですよわ。アレよアレよと。
Google先生で『X’mas』をサーチした結果…。
ほら、何かの公式っぽい物から、大々的なキャンペーンまで。
結構な量で。
ここから得られる教訓って、言葉を使う時には絶対に全部調べろって事なんですよね。
実際何が正しいのかを確認してみましょう。
XはChristを省略した形式
実は『X』というのはChristを省略して表したものです。
これはギリシャ語の『Χριστος』からきていて、単に表記方法の違い。
極端に言うと『Cmas』と書いていると言えなくもないですが、『X』1文字で表現されるという認識が定着して売る為、『X』で表されます。
アポストロフィーの意味は?
『’』はアポストロフィーと読みます。
あなたは覚えてますよね?
中学生の時に習いましたよね?
英語では、音の省略に伴い文字を省略したことを表す。しばしば複数の単語が一語に綴られるのに伴う。
引用元:wikipedia
そう、こうした表記の場合は省略しました。という記号。宣言なんです。
Don’t は Do not
You’re は You are
両方、アルファベットが消失している所にくっついてますよね。
半角英字1文字を、半角記号1文字に差し替えたところで何も変わらない気がしますが。
もう一度言いますが省略記号なんです。
省略記号が2つ並んでいるからおかしい?
つまり『X’mas』という表記は「省略しました 省略しました mas」と宣言しているにも等しいという事になります。
こう解説されると、「おかしい?」
というイメージは何となく伝わると思います。
なお、「クリスマス」の略した英語の書き表し方は「Xmas」が正しい表記です。
引用元;NHK
「X’mas」と「アポストロフィー」をつけるのは正しくないと指摘されることがあります。たとえば、『明鏡国語辞典第2版』(大修館書店)では「俗用。正式には避けたい」などと説明されています。
そんな! と思うかもしれませんが、字面的な重さが定着の要因の一つではないでしょうか。
また、実はおかしくないのでは?
とする説もあります。
アポストロフィを付ける表記は “X” がギリシア語の “Χριστος” の頭文字を用いた省略形であることによるので誤りではない。
引用元:wikipedia
つまり、『X』1文字で『Chirist』を省略しているのではないから。
とする説ですね。
『Xmas』
『X’mas』
なんとなく見た目は後者の方が安心しますよね。
『X』だけでは正規表現を取り繕っているようには見えないが、『’』をいれると何となく安心する。
そんなところからの表記の拡散となったのかも。
なお、2012年現在Twitterにおいて米国のラジオ局が発信したツイートや、英米の著名人・一般人のツイートにも “X’mas”, “X’Mas” 表記は見られる。
引用元:wikipedia
正直微妙…。
英語圏に習うならXmas ただし省略自体が格好良くない
表記ゆれに関しては日本やアジアだけではなく、英語圏でも存在しました。
近年でも広告に書かれることもありますし、英語圏で『X’mas』が死ぬ気で排斥されているというわけではないです。
ただし、現在ではXmasとして定着しているのが一般的です。
さらに、そもそもChiristを省略しているのが失礼だとするので、通常は省略しない事がマナー。
日本語はやたらと広告に文字を打つので、スペース確保の為に省略を好んで使うということですね。
両方の指摘を避けたければ、正規表現をするのがベターということです。
なんかモヤモヤするわね…。
後半の『’』入りの取り繕いも若干弱い様な…
まぁ省略して使いたいなら
Xmasが無難なケースが多いって事で
””ダブルクォーテーションの使い方 のおかしい点
double-quotation (mark)。引用符の一種で、「”」または、「“」(開始)および「”」(終了)の記号。主に引用や特殊な括弧使いに用いられる。「二重引用符」などとも言う。
引用元:weblio
当ブログでも頻出していますが、基本的には引用符です。
よく日本の宣伝などでは、強調表現として用いられる例があります。
””は向きがおかしい 気付け日本人!
””と表記するのはおかしいです。
」なぜかって?こう書かないですよね?」
”こう書くのはそれとおなじことです”
『“』が開始記号
『”』が終了記号
明確に開始と終了の使い分けがあるのです。
再度確認してみましょう。
”BAD”
”BAD“
“BAD“
正解は1パターンのみです。
しかし日本では上記の例の様に、両方終了型の記号で表記されているケースが、散見されるんです。
しかも、大手キャリアや公的機関や色々なところで。
ねぇ、ちょっとは確認しようよ、之は真面目に。
ちなみに『”』この半角の小さい奴には向きがありません。
そもそも“疑い”を示す記号
参考のツイートはこちらです。
日本でよく見かける間違い。
— Antho Derv (@ozAntinnippon) January 13, 2015
これは英語で疑いを示す引用符の使い方だ。
MT @MadameRamotswe: the least confidence-inspiring use of inverted commas ever? pic.twitter.com/OQuNYYGVjX
つまるところ、日本で強調表現として言定着している『“”』はあまり良い意味では捉えられないということです。
基本的な使い方は、引用・セリフ表現、またはにカッコ記号を複数使いたい時の逃げ道。
上で紹介した様にポジティブな物ではない為、一般には使いたくないとするモノです。
日本語だと“最近”増えてない?
Xmasもそうなんだけど、デザイン的なスペースの問題で
使いやすいんだと思うよ
『』より“”の方がスペースとらないし、スッキリしてるでしょ?
ああ…、意味よりも“見た目で何となく”
なのね…
“なんとなく”で使わない様にする
この様に新しい表現が定着しようとしている時に、そもそも出典や表記方法を疑う事はとても大切です。
アホだと思われるので。
特に両方下向きの『””』の表記は、未だに見られるとっても恥ずかしい問題なので、デザイナーさんやコピーの発注者さんはよく確認しましょう。
超大手さんの広告で使われていると”うわ…”ってなりますよ。
ほら、こう書くと気持ち悪いでしょ?
完全に余談になるけど
正月の挨拶で【謹賀新年】とか【恭賀新春】とかあるわよね
あれも意味全部違うから気を付けてね
偶に何となく使ってるっぽい人が居るので、念のための捕捉ですよ。
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