ハロー効果という有名な心理学用語があります。
『有名芸能人Aがオススメするパスタの名店』
こう言われたら、何となくそのお店のランクが自分の中で上がりませんか?
はい、これをハロー効果と言います。
『有名な人がオススメした物は流行る』
圧縮するとこんな効果です。
心理学というのは、実に人間に深く刺さっている物を、言語化して説明した物。
これは誰しもありますし、絶対数を置けば効果がある事を証明できます。
しっかり使いこなしていきましょうね。
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ハロー効果とは 権威性が主張を強める
ハロー効果とは
ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。
引用元:wikipedia
有名人が推してるから、この商品を購入したい。
ある分野で権威のある人の言ってる事が、全く別の分野でもしっくりくる話になる。
この様に、特定の強さを持つ人の意見が、関係の無いものについての指標まで強めてしまう事を指しています。
ちなみにハローとは光輪の事。
西洋絵画で時々見かける、イエスの後ろにあるあれです。
日本で光輪なんて、八裂光輪くらいしか使わない気がしますが。
優位性が優位性を呼ぶ現象という意味では、バンドワゴン効果でも似た様な事が言えますね。
どちらも、既に優位にあるものが、優位性の影響を与えるものです。
一緒に読んでしまえば覚えやすい!バンドワゴン効果!
ハリボテの様な権威性でも強い例で解説
実際に簡単な例を出して見ていきましょう。
例1
「不断の努力によって、物事は実を結ぶんだ」
うさぎ社長@経営10年
「 不断の努力によって、物事は実を結ぶんだ 」
明らかに後者の方が説得力がありますよね。
役職もそうですが、後者は少なくとも10年会社を存続させている様に読み取れます。
さらに、数字は具体性の主張が強くなる為、
『この話は真実っぽい!』
という物が強くなります。
数字自体にある種のハロー効果の様なものがある、とも言えますね。
例2
「ツイッターは無理してやらなくても良いよ、自分の等身大の発信で、自然とフォロワーは付いてくるから」
ツイッター歴1カ月
「ツイッターは無理してやらなくても良いよ、自分の等身大の発信で、自然とフォロワーは付いてくるから」
これも全く同じ比較となりますが、この場合発言に重みを感じるのはもちろん前者ですよね。
将来的に全く同じ結論になる事を、1カ月で確信しているとしても、結局背景が無い為、呼んでいる人の心には刺さりません。
「初心者がなんか言ってる」
位のものです。
例3
『美女オススメのアンチエイジング美容オイル』
一般人
『美女オススメのアンチエイジング美容オイル』
広告塔という言葉が、ハロー効果を最も色濃くあらわしたものです。
その人が有名であればあるほど。
アンチエイジング商品の場合は、その人がある程度年をとっても若さを保って肌がきれいであるほど、宣伝される物のハロー効果は高まります。
その有名女優と、そのアンチエイジング商品に関係性が無かったとしても。です。
まさに
『あの人がオススメしているのだから効果があるに違いない』
の典型的な例です。
商品を買う時の真贋は、誰が言ったかじゃないわよ
『どんな実績があるか、口コミが本物か』よ
宣伝はあくまで宣伝だからね
真実かもしれないし、真実じゃないかもしれない
例で見ていくと、どんな表現でも、権威性・有名性の下に多少なりともハロー効果が現れます。
全くハロー効果が作用しないとは逆に言い切れません。
だからこそ、自分が正しい判断を下したい時は、ジャッジの判断を別の項目で検討する必要があります。
この様に、凄い人が言っているのだからきっと凄い。
というバイアスがかかる可能性は十二分にあるのです。
恋愛にハロー効果を応用する
あなたが、狙っている人、振り向かせたい人はどんな人が好みになるのか。
相手の好みがざっくりですがあると思います。
その好みを把握して、そちらに寄せていきましょう。
服装が派手なのが好き。化粧は薄目が好き。活発な性格が好き。よく笑う人が好き。
あとうさぎが好き。
とかどう?
うさぎが好みの人間はいるのか?
それは対ペット目線では…
相手の好みに合わせて、自分を表現していくのです。
自身の誇張表現は、虚偽の申告ですが、それを超えない範囲で相手の好みをハロー効果として恋愛に応用してみましょう。
例えば人の力。
好きな相手が信頼を置いている人物の、訪れた場所やレストランなどをデート場所にしてみる。
これは芸能人の例でも言えますが、あの好感度の高い人が来た場所なら、良い場所の筈。
こんなところを提案してくれる、あなたはいい人。
というのが相手には結びつきます。
また、相手の好みの力を逆に借りるのも効果があります。
意中の相手が、甘いもの好きなら甘い物の多い地域をデートコースに選定してみる。
買い物好きならショッピングモールでのデートを提案してみる。
結構当たり前のことですが、相手の好きな事象からハロー効果を汲む様に振舞います。
こういった単純な事でも、好感度は上がるものです。
当たり前ですが、肩書きの虚偽申告は止めましょう。
例えば、マッチングアプリのプロフィール欄で…
僕は親が社長でね。
住まいも六本木で、普段は車で移動しているのさ
それをわざわざ言うって事は、背の高いスラっとした理想のイケメンって事よね?
他だったら評価下げるわよ?
こんなアホなことをする人はそうそう居ないと思いますが。
逆ハロー効果とでも言うべきスッカスカ感ですね。
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『誰が言うか』が重要な理由
『誰が言うか』は、ハロー効果において重要なファクターです。
誰が言うか
— はむらいと🐰連続更新210日の人の皮を被るうさぎブロガー🐰 (@hamwrite30) December 1, 2019
確かにその時その時の一つ一つの正当性や理論は重要だとおもうんだけど
誰が言うかも重要だからね
今まで散々迷惑かけてきた奴が、いきなり建設的な意見言ってきても、「え?」ってなるでしょ
だから誰が言うかも重要だよ
信頼にはちゃんと力があるよ
逆に無いところには全く無いよ
今までの積み重ねがあるから、権威性も生じるし、信用に値する物もある。
嘘つきが突然まともな事を言い始めても、意見自体はまともでも嘘つきの評価は簡単には変わりません。
オオカミ少年の例にもある様に、信用を落としている状態では何を喚いても効果が無い。
信用がある状態では、例えその分野に対する虚像でも支持が集まる。
そうした事が、広告塔としての効果を生んでいます。
信用がある人には支持が集まり、信用が無い人にはそもそも支持の係数が0の掛け算になるのでいつまで経っても増えない。
改心をしようが、それは基本的に変わらない。
だから、嘘をついて評価を下げるなという事を胸に刻まねばなりません。
嘘で支持を作る人も居るし
本音を積み重ねて信用を作る人も居るわ
その後どうするかも、本人次第だけどね
みんな奇麗な物が好きなんだよ、結局
ハロー効果自体には罪も何もないので。
『そういう物である』
という認識がとても大切です。
物事は冷静に判断しましょう。
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