2021年4月後半に新規実装されたカメテテ。
この進化のガメノデスが、やたらPVPを意識した技ばかり搭載されており注目されています。
運営側でもこういった変なポテンシャルを持つポケモンを実装していこうという意図でしょうか?
早速見てきましょう。
ガメノデスの基本データ
技構成に運営からの作為を感じる、ガメノデスの特徴を見てきましょう。
タイプとSCP
ガメノデスはみずと・いわの複合タイプ。
初代の化石ポケモンと同じですね。
得意不得意が滅茶苦茶偏っていて、結構全身これ弱点。
ほのおタイプにめっぽう強いけど他は……という感じ。
SCPは平均的でやや耐久寄りといった感じ。
ハイパープレミアだと、硬い方ではありますね。
スーパーリーグで最大1519。
ハイパーリーグで最大2541。
ペリッパーと大体同じくらい。
ヤルキモノより少し柔らかいといった感じです。
HPもペリッパーとほぼ同じで、あの硬さを想像して運用すると好いでしょう。
耐久面での大きな弱点はかくとうとじめんに抜群を取られてしまう処で、想像以上に柔らかいと感じるかも知れません。
所有技と回転率
ガメノデスは技の組み合わせがかなり歪です。
他にこういう所持の仕方をしているポケモンが居ないので、素直に対峙する方は苦労するかもしれません。
技名 | 威力 | Eチャージ量(その他) | E消費量 | タイプ |
みずでっぽう | 3.6 | 3(1ターン) | ー | みず |
れんぞくぎり | 2.0 | 4(1ターン) | ー | むし |
どろかけ | 11.0 | 8(3ターン) | ー | じめん |
クロスチョップ | 50 | ー | 35 | かくとう |
くさむすび | 90 | ー | 50 | くさ |
ストーンエッジ | 120 | ー | 55 | いわ |
ロケットずつき | 130 | 自身の防御力を1段階UP | 75 | ノーマル |
みずでっぽうとクロスチョップの組み合わせができるところは、ちょっとゴルバットに似ていますね。
基本はチャージ効率のいいれんぞくぎりを採用していくのが良いと思いますが、くさを相手にすると自分自身の弱点を突かれてしまい上手くいきません。
ゲージ技で基本となるクロスチョップがエスパー相手にはいまひとつでこちらもいまいち。
とすると、広く見れるカバー範囲を使って等倍ポケモンでチャージをして相手に奇襲をかけるという感じの使い方が良さそうです。
ラグラージやファイアローからすると何を持っているかわからないので、シールドを貼らざるを得ない状況が沢山ある。
というのが大きな強みですね。
くさむすびやストーンエッジが飛んで来たら一発で沈みますから。
想定される運用方法
想定される運用方法は、とにかく引っ掻き回すことです。
例えば初手で運用しようとすると、タイプ一致技が少なく決め手に欠ける為同タイプのオムスターよりも役割がボンヤリしてしまいます。
こちらの技がなにであるかより、自分から不利と判断して引いてしまうとガメノデスの持ち味が生かせません。
となるとここでの役割は、クッションです。
ガメノデスのくさむすびorストーンエッジという極端な二択から、相手の追いポケモンを制限します。
その上で追ってきたポケモンに対して、ブラフからシールドを1枚狩らせつつ相手の構成情報を読み取るというのが主な役割になりそう。
追うのが本当に難しい構成なので、これ自体はそこそこ需要がありそうです。
ちなみに、れんぞくぎり+くさむすび型だった場合はマリルリにも勝てるので、こういった謎の隙間需要はありそうです。
さらにクロスチョップ型では以下の対面が有利になります。
ブラッキーは二枚張るとSCPの差か根本的な技性能の差か、負けてしまいますが。
れんぞくぎり+クロスチョップ+くさむすびでスーパーリーグのメジャーな硬いポケモンに勝つことができるのはかなり面白いかもしれません。
で、たまに油断して飛んでいるファイアローに他のプレイヤーのストーンエッジの記憶が飛んでいくと。
よくできている。
苦手だらけ
くさが二重弱点となり、特にれんぞくぎりが軽減されるトロピウスは苦手。
というかあんまり勝負になっていません。
かくとうもじめんも弱点なのは前述した通りですが、ガメノデスは技タイプが豊富なのと対照に、そこまで優秀な技をあまりもらっていないので、基本的に等倍勝利は不利になります。
ブルンゲル相手にもほぼ互角ですからね。
くさむすびを打っていたとしても。
とにかく草ポケモンと当たったらすぐに積むので、自分のパーティは草ポケモンを倒せるようにしておかないと非常に厳しい戦いとなります。
ガメノデスの得意なポケモン
ガメノデスはもともとのタイプがそこまでよくないので、技によってパーティ内の立ち位置が決まるポケモンです。
主担当はほのお。
みずといわで両方耐性があるので受けきることができます。
環境にはほのお技が少ないですが、アローラガラガラ・キュウコン・ファイアローなど。
くさすむすびが打てるのであればある程度みずポケモン担当にしてもいいでしょう。
ストーンエッジが打てるならひこう全般担当です。
クロスチョップなら当然はがねにあてていきたいところ。
ただし、ガラルマッギョには勝てません。
みずでっぽう+クロスチョップ+シールド2枚同士の時という非常に厳しい条件です。
こう考えていくと出場が制限される特殊レギュレーションで、同じタイプを狩る方が向いていますよね。
範囲が広く個性的
正直種族値的には物足りないですが『何をしてくるかわからない』といった意味では怖いポケモンです。
自身で組ませるポケモンとの関係や、環境の流行によって価値がガラッと変わってしまう構成をしていますので、超上級者向けポケモンと成ります。
今までで一番構成を悩むポケモンの一体でしょうか何が弱点となるのか、そのパーティの穴となるのかなど、考えて構築するにはいい機会かもしれません。
是非使いこなしてみてください。
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