特殊ルールが入る度に出場が検討されるポケモンは多々あれど、今回これだけ騒がれているのも珍しいな、ということでユキメノコが強い理由を考えていきます。
ユキメノコは攻撃力にやや振られているポケモンで、耐久力がありません。
しかしこおりの弱点であるかくとうタイプをゴーストで軽減していたり。
そもそも持ち技の攻撃力と回転効率がそこそこよい為、クッションとしての性能が高いなど利点が数多くあります。
普段は色々な上位ポケモンの所為で上手く立ち回れていないユキメノコですが、何故ここまで強いと言われているのでしょうか?
早速環境を考察していきましょう。
ゆきなだれが強い
ユキメノコのメインウェポンであるゆきなだれの強さはご存知でしょうか?
消費ゲージ45帯の技の中では、実はかなり上位なんです。
技名 | 威力 | E消費量 | タイプ |
ゆきなだれ | 90 | 45 | こおり |
かみくだく | 75 | 45 | あく |
イカサマ | 70 | 45 | あく |
いわなだれ | 80 | 45 | いわ |
サイコブレイク | 90 | 45 | エスパー |
ハードプラント | 100 | 45 | くさ |
ゆきなだれはミュウツーンサイコブレイクと並んで最高クラスの性能を誇ります。
45消費帯でこれより強いのは御三家専用技となっているハードプラントしかなく、どれだけゆきなだれが優遇されているかがわかります。
これに加えて、ユキメノコは技1がこなゆきとなっている為、6回→6回→5回という回数でゆきなだれを打てるほど、回転力も優れているのです。
ユキメノコは等倍であれば大体の相手に50%以上でゆきなだれが入ります。
タチフサグマですらこの通り47%超えの威力。
ん?理想的に回るとタチフサグマと引き分けなの??強くね?
それともいまひとつでも問答無用でダメージを入れてくるタチフサグマのカウンターが強すぎるのか……。
ユキメノコが本当に弱いのは実ははがねとほのおだけかも知れませんね。
タイプが強い
ユキメノコのタイプはこおり・ゴーストで、普段はあまり見かけないタイプです。
特にこおりタイプが問題で、こおりとくさは弱点が多いタイプと言われておりかなり尖った性能になりがちです。
しかし、今回はこの特異な組み合わせが上手く有利を作っているようですね。
流行りの毒に有利
まずゴーストタイプの大きな強みとしてどくタイプに耐性がある事が挙げられます。
どくづきとどくどくのキバの強化により、かなりのどくタイプが強化の恩恵を受けており、爆発的に採用率が上昇。
フェアリータイプとくさタイプの抑制に一役を買う様になりました。
さらに、採用を加速させている補足事項としてタチフサグマ有利と見られているスーパーリミックスの中で、相性補完に非常に優れたタイプとしてどくタイプが選ばれている点も挙げられます。
この様に、以前は選択肢としてインパクトの弱かった毒タイプが、堂々と通常の構築に入ってくる様になったのです。
そして、このどくに有利となるのがゴーストタイプというわけですね。
実際どくタイプの問題点として『小回りは効くが威力的に中間の技が無い』という問題があり、耐久力の無いユキメノコでもキッチリ有利対面を組むことができるのが大きな強みです。
どくタイプの流行と攻撃力。
ユキメノコの攻撃特化な特徴が上手くマッチした状態というわけですね。
さらに、主要どくタイプのニドクインとゴルバットがどちらもこおり技に弱いというのも追い風となっています。
そもそも苦手タイプが環境に少ない
何故か環境に苦手タイプが少ない点も追い風となっているようです。
こおりの苦手タイプ自体はかなり多いのですが、下記の主要ポケモンが軒並み使えなくなっているのが、そもそもの追い風の様です。
【みずタイプ】
ニョロトノ・マリルリ・ラグラージ
【ほのおタイプ】
アローラガラガラ
【はがねタイプ】
ガラルマッギョ
水ポワルンやシャドウキュウコン、レジスルチルその他カイリキーのいわなだれなど環境上位になり得る苦手ポケモンも居ると言えばいるのですが、それ以上にユキメノコが得意な相手が多いのが実情となっています。
ユキメノコ優位は続きそう
開幕してみるまで中々気づかなかったのですが、ユキメノコの優位性は主要ポケモンに氷・ゴーストが通りやすいという意味でまだまだ続きそうです。
というか、レギュレーションを通して安定した活躍を見せてくれるでしょう。
さながら、通常リーグのヤミラミの様な万能の圧力があります。
初手・クッション・ラストとどこでも活躍させることができるので、是非シールドを1枚ユキメノコに浸かってあげて、ガンガンゆきなだれを通していく構築をしてみましょう。
ユキメノコの得意が解れば、勝率もアップするかも?
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