突然ですが皆さんGOバトルリーグにおけるDPTとEPTという概念をご存じでしょうか。
これはいわゆるダメージ効率とチャージ効率を指す言葉です。
技1の方に概念として適用され、その数値が高いほど優秀な技であることを示しています。
では、この数値何処が妥協ラインなのでしょうか?
今回特徴のあるポケモンで何十戦も『効率の悪い方』で戦い、一つの結論に達しましたのでここに記していきたいと思います。
DPTとEPT
では実際にまずDPTとEPTについて解説していきます。
DPT
ダメージ効率を表す数値です。
Damage Per Turn 1ターン分のダメージという意味ですね。
この数値が高ければ高いほど通常技で与えるダメージが高くなります。
ちなみに数値上のTOPは【はっぱカッター】の【5.5】次点で【あまえる】の【5.33】です。
※はっぱカッターは技調整でDPT【5.0】に修正されています。
【はっぱカッター】はシャドウウツボットのせん滅力を味わっている皆さんなら納得の数値でしょう。
【あまえる】はサーナイトだけでなくプクリンでも恐ろしい威力を発揮しているのですから、納得と言えば納得ですね。
三番手で【かぜおこし】と【ねんりき】となりますが、これらが【4.0】という数値だという事を考えれば異常とも取れる数値です。
【はっぱカッター】【あまえる】共に次に紹介するEPTが最低値の【2.0】を記録していますが、片方が異常に高ければ一線級の技になる事を表している好い例と言えます。
EPT
エネルギーチャージ効率を表す数値です。
Energy Per Turn 1ターン分のエネルギーという意味ですね。
エネルギーは技2を打つために不可欠な要素で、これらが高いほど技2の連射が効くという事です。
一番高いのは【ロックオン】の【5.0】これはちょっと特別な技の様な感じですね。
チャージ専用という感じです、打ち手も今のところレジ系やポリゴン系しか居ません。
次点で【でんきショック】【マッドショット】【サイコカッター】の【4.5】となります。
メルメタルの妙に早いいわなだれや、ラグラージの妙に早いハイドロカノンで有名ですね。
実はミュウツーも同じことをしていたのです。
さらに【バークアウト】や【タネマシンガン】といった3ターン通常技の効率は【4.33】となっています。
【バークアウト】と【タネマシンガン】のDPTは【1.67】で2つの数値を足すと【6.0】です。
【でんきショック】【マッドショット】【サイコカッター】のDPTは【1.5】で2つの数値を足すとこれまた【6.0】です。
一見全く同じに見えますが、これを何となく覚えつつ次の項目に進んでください。
ダイノーズはスパークといわおとしどちらが強いのか?
さて、私はキャッチカップでもう嫌と言う程ダイノーズを酷使しました。
なにせ、全ての試合にダイノーズを選出しているいわばダイノーズマイスターです。
ダイノーズ特集の記事も2本書いています。
ダイノーズにはタイトルに書いてある通りスパークといわおとしという全く異なる技1が実装されています。
そしてこれらの記事の中ではダメージ効率と技範囲を重視しして、いわおとしを推奨しています。
さて、本当にこれは正しかったのでしょうか?
スパークといわおとしの技性能比較
まず比較をわかりやすくするために表を用います。
技 | ダメージ(DPT) | エネルギー(EPT) | ターン数 | タイプ |
スパーク | 4(2.0) | 8(4.0) | 2 | でんき |
いわおとし | 8(4.0) | 5(2.5) | 2 | いわ |
いわおとしタイプ一致 | 9.6(4.8) | 5(2.5) | 2 | いわ |
ダイノーズはいわ・はがねタイプですから両者を見比べると、ダメージでは【2.0対4.8】エネルギーチャージ効率では【4.0対2.5】を比べることになります。
両者を合計値で比較した時【スパーク 6.0対7.3 いわおとし】となるのです。
こうなるとどう見てもいわおとしが優勢ですよね。
しかし私はこれでもスパークの方が優秀であることに、シーズン5最終日にして気付きました。
スパークの方が優秀な理由
【スパーク】の方が技として優秀な理由。
それはもちろん、でんき技の通りが良いとかいわ技の通りが良いという処ではありません。
ズバリ、チャージ効率にあります。
実は強いと言われる技ってほぼチャージ効率が3.5以上なのです。
性能トップの【カウンター】が特にこの境界線に入っています。
例外は強技と言われる【あまえる】【はっぱカッター】【りゅうのいぶき】くらいのものです。
あるポケモンがその対戦中に「技2を何回打てるか」というのは、GOバトルリーグにおいてとても重要です。
なぜなら、シールドの使用はお互い2回までだからです。
必ず使用される事になるが、そのシーンが頻繁に回ってきたら非常に大変。
それが技2の発動なのです。
だからなるべく効率よくシールドを使う必要があり、ブラフ込みの技の打ち合いが発生します。
さて、話をダイノーズに戻し簡単に解説しますとこういう事です。
スパークの場合:技2を打てる回数3~4回
いわおとしの場合:技2を打てる回数2回
勿論必ずこうなるわけではありませんが、非常にこの展開が多いのです。
主要技は【マグネットボム・いわなだれ・10万ボルト】ととても強い技が揃っており、その性能は折り紙付き。
確かにいわおとしでダメージが入るので、一見相手を追い込みやすく見えるのですが技2が強い為技回数を稼げるスパークの方が、実はダメージ効率と相手へのシールド強制力で勝っているのです。
その解りやすい見比べがこれです。
お判りいただけただろうか、この違いを。
「水属性のマリルリだからでは?」
よろしい、他も見てみよう。
なんとトリデプスは対面結果が変わってしまいます。
さらにスパーク型は後続にもう一発技が打てそうです。
ではスパークが不利になる例。
いわが抜群、でんき半減でようやくといった感じです。
もうひとつ。
対チルタリスでも一応いわおとし優勢ですが、これがエアームドだと断然スパークの方が良いです。
さて、どちらが良いかはお察しですね。
DPTとEPTの価値は違う
私たちがこの事実から意識しなければならないのは、DPTとEPTの価値は等しくないという事。
そしてDPTが下がりすぎた技たちは与ダメージもほぼ変わらないであろう。
という事が推測できます。
こちらを思い返してみてください。
【バークアウト】と【タネマシンガン】のDPTは【1.67】で2つの数値を足すと【6.0】です。
【でんきショック】【マッドショット】【サイコカッター】のDPTは【1.5】で2つの数値を足すとこれまた【6.0】です。
恐らくこれらの技が与えるダメージはほぼ同じ結果になるはずです。
であれば縛りターン数が少なくEPT効率の高い【でんきショック】【マッドショット】【サイコカッター】の方がより優れていると言えるのではないでしょうか。
単純な合算結果が同じになるからと言って、同じ技性能とは限らないのです。
だって同じなら【DPT 3.0】【EPT 3.0】のみずでっぽうを、あんなに弱く感じるわけがないですからね。
環境によるダメージ実数値にもよりますが、基本的にEPTの方が価値が高いのでは。
というのが今回の比較でした。
カウンターやシャドークローなどの超優遇技ですら【EPT 3.5】となっている為、これらを下回るとどうしても弱技に見えてしまいます。
【あまえる】や【りゅうのいぶき】以外はなるべくEPT重視の技の採用を検討した方が良いかもしれませんね。
あなたが使っている技の組み合わせにも、こういったものはありませんか?
是非、探してみてくださいね。
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