YouTubeは、サムネイルを作り込むと再生数が上がります。
話は簡単で、ショッピングモールに目立つ店構えがあれば当然人々の記憶にとまりますよね。
YouTubeは多くの店舗がひしめき合う複合型ショッピングモールの様なモノ。
その沢山のお店の中で、奇抜な店構えや呼び込みをしなければ通行人の目にはとまらず、記憶もされないという悲しい事実があります。
ですので、店構えたるサムネイルが入り口として何より重要となるわけです。
WEBディレクターの私はYouTubeを知識取り入れ目的で見ているのですが、意識的に見ても見なくても、目立つサムネイルというのは限られてきます。
その為、有益な情報を流していても死んでいるチャンネルが多く存在することも知っています。
店構えを一つ買えるだけで、再生数は10倍にも100倍にもなるかもしれません。
前回再生数が上がる上がらないの分岐点についてお話ししましたが、今回そんなサムネイルに持たせる最重要要素【文字】についてさらに掘り下げて解説していきます。
【最重要】目立つ文字【サムネイル】
文字は何より目立たせます。そして上手くハマった時はすさまじく目立ちます。
メインのビジュアルより大事です。
どれくらい大事かというとこんな感じです。
美女>目立つ文字>文字沢山>文字なし
あ、当然美女より目を惹く物はありませんよ?
でもね、その次に目を惹くのが文字なんです。
実際に見てみましょう。
これなんかもうまんま、女性の方が目立ちますし、次に目立つのはデブ知らずです。
ポケモンのやつはビジュアル的には目立っている筈なのに、全然目立ちませんね。
美女とピクシーがピンク被りしているからかな?
この時気を付けたいのは、文字色を含めて画面がシンプルであると読みやすく、目に留まります。
試しに右下にあったブライトサイドの文字部分だけ大きくしてみました。
どっちが目立つか一目瞭然ですよね。
ダサくても目立たせることで、ようやく相手に選んでもらえるのです。
サムネイルに拘って小奇麗に作るのは、家の中で着飾っている様なモノ。
鏡の前ではなく、人の目に留まるところに出すことがまず重要です。
その土俵に立つための手段が、文字で視聴者の目を惹くことなのです。
文字数を抑えて大きく見せる
文字を目立たせろと言ったのに、文字数を抑えろとはどういう事でしょうか。
例えば人間が一度に識別可能な限界個体数は、15と言われています。
これは文字も同じで、16文字以上を一目で認識することはできません。
通常そこまで一気に見ることができるわけではないので、通常視認できる5~7文字程度が適切と考えられます。
実際に見てみましょう。
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どっちが分かりやすいですか? 実際に画像にしてみました。
条件は同じです。同じ色で、人の配置は同じ。
ただ、文字数に合わせて文字レイアウトのみが変わっています。
左はメインを4文字+エクスクラメーションにしたわけです。
内容は右の方が多い筈なのに、インパクトは左の方が上です。
さらに、同じ要素でもこの様にレイアウトするとかなり目立たせることができます。
静止している状態で見比べたら、長く情報がある方がユーザーにとってお得では? と思うかもしれません。
しかし、膨大な動画数があるYouTubeホームのスクロール画面では、1つの動画に対して0.5秒しか意識を向けていないと言われています。
そんな中で、止まって情報を取得してくれる視聴者がどれだけいるでしょうか?
『情報をサムネイルにたくさん載せることは、そこまで有益ではないのです』
実際の画面を見てみましょう。
この中で文字的に一番目立っているのは、右上の【突破】です。
唯一の縦読みで、文字が大きくインパクトも抜群です。
次点で、下段左から2番目の『体脂肪2倍減る』ですね。
どちらも文字数が少なく抑えられている為、1文字1文字の主張が強くなるのです。
大きさで。
これを利用することで、まだ何を見るか決めかねているユーザーへのアプローチを強くすることができます。
では実際に先ほどの白いサムネイルを混ぜ込んでみましょう。
いかがでしょうか?
文字数の多いサムネイルだけが、埋もれてしまっている印象を持つのではないでしょうか。
そしてやはり文字が大きいだけで、目立つという事がシンプルにお分かりいただけるのではないでしょうか。
この12個の画面の中で、2つ程度が目立ってしまえば他の10個はほぼ脇役というのが実感できることと思います。
これが、文字を少なくすることで得られる効果です。
実際に複数の動画に対して混ぜると、歴然と差がありますよね。
1ついいサムネイルができると自己満足でウキウキしがちです。
しかし、超大型ショッピングモールのような状況に放り込んでみると、全く目立たない物だったという事に気が付くのです。
文字の重要性を再認識する
よく、マンションポエムや車広告の様に【よくわからないキャッチコピー】に酔いしれちゃってるサムネイルがありますよね。
別にそれはそれでいいのです。
しかし、単純に平均的な視聴数の増加を狙うなら、明朝体の細いフォントよりはゴシックの太いフォントの方が読みやすいですし、目立たない情緒あふれる色よりはバッキバキの赤、黄色の方が目立ちます。
難読漢字よりは、小学生でも読める漢字の方が取りこぼしが少なくなります。
【真の強者とは?】の様な情緒的な表現よりも【無敵】と書かれていた方が分かりやすいです。
バカ正直に、ハデハデしく、誰でもわかるように。
こういった、単純化への作業に注力することで【わかりやすさ】はどんどん洗練されていきます。
思いついた長文キャッチコピーに囚われずに。
「このタイトルを5文字で表現するとどうなる?」
を常に問いかけていきましょう。
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