作業風景動画の再生数は高くなる傾向にある。
という持論がありまして、音楽系の『弾いてみた』YouTuberさんが伸びやすい傾向にあるのも、実はこういった事が関係しているのではないかと思います。
勿論編集がカッコよくて、腕がいいのも前提ではありますが。
そんな感じで個人的に何となく見てしまうYouTube動画の紹介と、なぜ我々はそれを見てしまうのか。
再生数が伸びていくのか、という事について考えていきます。
作業風景動画紹介
そんな作業風景動画ですが、チャンネルごとにいくつか紹介致します。
皆さんも普段YouTubeを出入りしてて、見たことがあるかもしれませんね。
包丁を研ぐ
あらゆる素材を使って包丁の原型を作り、ひたすら研磨していく【圧倒的不審者の極み】さんのチャンネルです。
この人もう再生数の桁が違うんですよね。
HIT作は3000万再生を超えるという異次元っぷり。
毎回数百万以上の再生を叩きだすという恐ろしいYouTuberです。
2019年に紙のミニ包丁を研いだことで、認識されたかも居るのではないでしょうか。
とにかく変態的に丁寧な工程の動画が上がっています。
頻出する道具の魅せ方も面白いです。水差しとかね。
やっていることは至ってシンプルで。
原材料を決める→溶かす→増やす→溶かす→固める→鍛える→鍛える→鍛える。
そして研ぐ→研ぐ→ひたすら研ぐ!
です。
たまに食品を包丁にしていて、最後に溶かして食べちゃったりします。
うっそでしょう?無くなっちゃうんですよ。
一部の包丁作品は、動画の中だけで生きてるんです。
もちろん通常の素材であればコレクションされている物もあるのでご安心を。
ハイドロディップ&ペイント
無地のスニーカーを、ハイドロディップと呼ばれる手法やペインティングを駆使してオリジナルカスタムしていく動画を只管上げている【Sam Alxr】さんのチャンネル。
特殊なスプレーと水面を使い、ハイドロディップと呼ばれる手法で無地のスニーカー(主にNIKE)をオリジナル模様にしていきます。
その手際の良さと、仕上がりの奇麗さ、動画自体の編集テンポの良さで見ている時間中飽きの来ない作業風景を映してくれます。
しかもイケメン。
冒頭説明を少し入れたあと、元となるスニーカーにサクサクっとマスキングを施し、ドンドンと準備をしていきます。
動画は短めのものが多いですが見ていた来ませんし。
ハイドロディップの動画では下記がオススメです。
エアマックス90に赤と黒のマーブルが入ります。
そして再生120万回を超えている人気動画です。
彼の動画は無理に全面やろうとせずに、丁寧にマスキングをしてポイントに模様を入れていくのが良いですね。
センスよろし。
溶岩で溶かす
こちらは特定のチャンネルというわけではないのですが、『LAVA vs』というキーワードで検索するとひたすら妙な動画が出てきます。
溶岩というか、鉄を超高温で溶かした物なのですが、そのドロドロマグマをあらゆるものに流し込むのです。
メッチャ危ないけど、見る分には面白い……。
子供が居たら見せたくない、そんな動画たちです。
大抵冒頭舞台づくりの後、鉄を溶かして舞台に流し込むというのをやり、工程や結果を楽しみます。
書いていると大分変態チックですが、やはり数万再生をゆうに超えるコンテンツなのです。
いくつか紹介しますね。
自作プールを作りそこにマグマを流し込む動画。
もうこの江連の時点でヤバみが凄いです。
この程度の水では熱量を完全に逃がすことができていません。
25㎏の氷にマグマを流し込むとどうなるの?
というものです。
マグマがちゃんと中に流れる様に、天辺だけドリルで穴をあけています。
これでええんかしら。
マグマは1100℃と書いてありますが、果たしてどうなるのでしょうか……。
マグマ着弾時は、かなりスローで流してくれるので必見です。
地面に穴をあけ、ひたすら土を掘ってそこにマグマを流すというシンプルな物です。
地面であれば、熱がどうなるの心配はあまりありませんが、果たして流し込まれたマグマ(鉄)は中でどのような変貌を遂げるのでしょうか。
また、周辺の被害はどの程度に……。
許可取ってやってるんだよね、これ……?
もしくは私有地の庭??
繰り返しますが、お子様などには見せない方が良い動画かと思いますので、閲覧の際はご注意下さい。
作業動画はいくらでも見ていられる?
作業動画の再生数が多い理由は、個人的にはこのいくらでも見ていられる状況にあると思っています。
ひたすらテンポよく、工程→結果のコンボを流していく為、展開の早い良質な物語を見せられているようで、常に一分一秒一挙手一投足に我々の興味がそそられます。
しかも、集中力を使うという事はあるものの、基本的に言語的な要素でこちらが施行を挟む必要が無い為『考える』という領域はほぼ使わずに疲労も他の動画に比べれば少ないのです。
結論をすぐに持ってこられる仕組み+こちらが頭を使わない特性。
これらが、視聴者を光に飛び込む虫の如くに惹きつける要因ではないかと考えています。
つまり、再生数を稼ぐには視聴者を考えさせて消費することを徹底的に避けることが1つの重要なファクターとなっているのです。
集中してなくても見れるし、集中してみても面白い。
という風に言い変えてもいいかもしれませんね。
芸人さんが多く流入してくるようになったYouTubeですが、こうした芸能人でなくてもできることで、差別化を図れると住み分けできると思います。
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