【ダニング=クルーガー効果】
あなたの自信の無さは、実はあなた自身の能力の高さを示しているのかもしれません。
その自信の無さが実は、あなたの行動力や能力獲得の原動力になっていませんか?
それは今回紹介する心理効果のおかげかも知れませんね。
謙虚に慎重に行動した貴方は、実は凄い力を秘めているかも。
そ、そうなの!?
実は僕も凄い!?
んー、マンモスはどうなんだろう…?
謙虚である人の方が、実際は凄いってのは純然たる事実だけどね
自身の多寡で、その人の能力を見ることができるかも知れません。
世の中どういった人間が成功して失敗しているのか、ちょっと目を凝らしてみてみましょう。
意外なほど簡単に共通点が見つかるかも?
そして、謙虚に生きることが成功に繋がるかも知れませんね。
静かに強かでありたい
本編を進める前に、一つ記事を紹介します。
今回の物に関連する心理効果で、自分の成功を喜べない心理効果を知っていますか?
合わせて読むと、人間の心理が非常に繊細で不合理にできている様が、もっとわかるかも。
合わせて読みたい 【インポスター症候群】心理学 『自分の成功を喜べない』を理解する
実は人間は常に、自信の無い生き物なのかもしれませんね。
ダニング=クルーガー効果とは
【能力の無い人ほど自信に満ち溢れている一方で、能力のある人ほど自分の能力を疑っている】といった現象を指します。
雑魚はイキがり、強者は更なる探求をする。です。
頭の悪い不良の例えを使いたくなるわ
およしなさい。
前者の例
- 根拠の無い自信に満ち溢れた新入社員
- 夢は社長!俺なら成れる!と言って何もしない学生
- 何度も事業を失敗しているのに、謎の自信を振りかざす個人事業主
後者の例
- これ以上、上げようのない成績を出しているのに、遊びを恐れる勉強家
- 数々の成功を収めているのに、石橋を叩いて渡る事業家
- 相手の良い所ばかり見えて、さらに自分に磨きをかける中間管理職
大体、こういった人たちが浮かぶのではないでしょうか。
能力の無い者ほど自信過剰で、強者ほど慎重で臆病になります。
野生動物でも絶対的強者は、臆病な面も備えると言いますしね。
人間社会でも同じようなことが起こるという事です。
この効果が提唱される前には、こういった趣旨の言葉もありました。
世界が抱える問題として、愚かなやつが自信を持ち、賢い奴は自分に疑念を持つこと。
気付かないバカが、世界の足を引っ張ると
いつでも謙虚に生きなきゃね
ダニング=クルーガーの由来
ダニング=クルーガーは研究者2人の苗字を、それぞれとって命名されたものです。
1999年にこの効果を定義したコーネル大学のデイヴィッド・ダニング(英語版)とジャスティン・クルーガー(英語版)は、「優越の錯覚を生み出す認知バイアスは、能力の高い人物の場合は外部(=他人)に対する過小評価に起因している。一方で、能力の低い人物の場合は内部(=自身)に対する過大評価に起因している。」と述べている
引用元:wikipedia
検証
両研究者は、いくつかの自己評価テストを学生に対して実施し、自己評価が確定した後、学生達にクラス内での自分の順位を推測するように求めます。
有能と思われる学生たちは、自分の順位が低い順位と算出。
逆に、成績が芳しくない学生たちはこぞって高い順位に自分を選出した。
そして、それぞれの学力テストで下位の傾向にあるものほど、この効果が顕著であることが示されます。
なんか怖い
でも突進力のあるバカも切り開く力があるんだよなぁ…。
ハッタリ的に。
ハッタリ力も重要な力ではあるので、ある程度の地位についてから勉強する人も居ますね。
愚者が最後まで愚者かというのも、実は違っています。
自己の能力が高いと認識し続けることでも能力が伸びる可能性があるので、一概に能力の低い人が自分はできると思い込むことが悪だとは言えないわけです。
好い面も悪い面も両方あるといった感じ。
優秀な人間は自分を過小評価する
何故、優秀な人間の方が自信を過小評価するのでしょうか?
それには凄く簡単な理由がありました。
こんな言葉を聞いた事がありませんか?
【能力の高い人間は、当たり前の基準が高い】
つまり、当たり前の基準が高い=他人もこの程度は出来る筈、もっと勉強しなきゃ。
そう思い込み、ひたすら努力を続けていたのです。
【当たり前の基準が高い】ことによって、相対的に自身を過小評価していたという、一種の主思い込みからの発生。
結構奇妙な話よね。
客観性は能力の高い低いには関係ないのかしら
人は他人との能力差を比較しづらく、客観視もしにくい。
また、性質的には確証バイアスなどの認知的バイアスがかかる為、正確な計測をいっそう困難にしています。
客観性の欠如なのか、強迫性観念的な案件なのか興味深い所ですが、頭のいいほど狂ったように勉強を続ける理由が少しわかった気がしませんか?
人類のバランスが崩壊しそう
合わせて読みたい 確証バイアスとは何か? 人間は思い込みを固めていく生き物ですよ
自己の能力解析はほどほどに
自己の能力解析は、自身がどこに立っているかを判断し、次の学習目標を立てるのには非常に役に立ちます。
しかし、自己の能力解析から自分はできるできないといった自信に結びつけるのは、いささか違います。
今回紹介したダニング=クルーガー効果の様な歪みが、常に発生していしまうからです。
自信のあるなしに関わらず、必要な事については常に研究深堀をし、学習していく事が強者への道といったところでしょうか。
休日やスキマ時間を使って、新しい学習に常に取り組める人がだけが、現状を打破する能力を身に付けていくのです。
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