軽いイスは腰痛を引き起こします。つまり、買うと人生の損失の大きい商品の一つです。
今回は若くしてギックリ腰にあった私が、これ以上の犠牲者を増やさない為に椅子を買う時に気を付けるべきポイントを解説していきます。
あなたは初めて自室を貰った時。あるいは新しい部屋を借りた時に椅子を新調した覚えがあるでしょうか。
椅子を買い変えるなんて、実は人生でもそんなに多くないイベントの一つです。
その椅子選びの前に、あなたがこの記事に出会っているとイイなぁと思います。
椅子が軽すぎてギックリ腰になった
この記事をなぜ書くに至ったか、これを伝えたかったからです。
あれは高校生の頃でした。
近くの家具屋で、組み立てイスの展示品を見ていたのです。
いくつかあったのですが、最終的に7000円のキャスターの動きの良い椅子と20000円の重厚なイスを比べる状況になったのです。
高校生の思考的には「配送料も勿体ないし、安い方なら無理やり段ボールで持って帰れる。しかも動きやすいし良さそうじゃないか?」
という発想になり、7000円のイスを購入したんです。
しかし、これが地獄の始まりでした。
軽すぎて、腰を痛めることになるとは……。
半年ほどは気付かない
当時は肉体も若かったので、腰が受けるダメージに気付くことはありません。
自分が購入した椅子を悪く考えたいはずもないので、少し違和感があっても気づかないふりをして過ごしていました。
しかし、徐々に蓄積してきたのです。
違和感が。
そう、いつの間にか腰を覆う慢性的なダメージが堆積してしまっていたのです。
椅子が軽い為にバランスをとる腰には不自然な力が入ります。
また滑りやすいキャスターも災いし、足の方も中途半端に踏ん張る為どうしても体の重心付近に負担が集中します。
結果腰はダブルパンチを受けてぼろぼっろになっていたのでした。
当時重い物をガンガン運び、筋トレも欠かさなかった自分の身体は、腰への慢性的な負荷と瞬間的な最大負荷により一気に爆発。
高校一年生にしてギックリ腰になってしまうのでした。
- 椅子が軽すぎて自分の腰で重心を過剰に受けてしまい負担
- キャスターが滑りやすすぎて、踏ん張る腰と足へ負担
ギ、ギックリ腰になるとどうなるの……?
全力で走ることができなくなる
ヒィッ!
ちなみに、購入したのはこのタイプのイスでした。
ハッキリ言ってこう言うのは避けた方が無難です。
背もたれほぼない。
肘が置けないほど不安な肘置き。
軽い。
もう無茶苦茶です。
ここに気を付けろ! 椅子の購入ポイント
そんなわけで、前述のぎっくり腰になってしまった私は、以後本気で運動ができなくなります。
そんな私から、椅子を買う際のアドバイスを紹介していきます。
重さ
私が腰痛になった最大の原因は重さです。
当時の私は軽い椅子の方が良いと思って軽い椅子を購入しましたが、軽いと作業中に何度でも何度でも動いてしまって集中できません。
しかもその度に腰に負荷がかかっているのでそれを回避する為に『動かないイス』こそ至高なのです。
重さは最重要。
ポイントは自分がドサッと座って、少しだけ動く、もしくは全く動かないレベルに重い事です。
背もたれの高さ
背もたれが低いと、安定感が無くなります。
体重の逃げ場の選択肢が無くなるのです。
首から下が開いているのと腰付近が開いているのはまずいです。
いわゆる安物オフィスチェアはその形状が多いですが、あれは長時間体重を預けられる物ではありません。
いつか身体を破壊するものです。
座った時に首まで保護できる高さの物がベストです。
偉そうだと言われてもイイ、できるだけ大きい椅子を選びましょう。
肘置き
あっても無くても変わらないと思われるかもしれない肘置き、実は結構体重移動で使います。
肘を置くというより、手を添える。
股は体を伸ばす時に片方の手でつかんだり。
机との距離を決めるのにも役立ちます。
ナイト左右が開いてしまい、スカスカとしてしまうので、絶対にゆったりできる大きさの肘置きを選択してください。
たまに外して使っている方も居ますが、絶対に付けて使う事をお勧めします。
キャスターの強度
キャスターが滑りやすすぎるのも問題ですが、安物はキャスター付近の強度が弱いです。
正直こればっかりは使ってみないと何とも言えないところですが、余裕があったら足回りが太いか細いかなど、少し見比べてみるのをお勧めします。
足回りカバーを外したときに頼りない印象を持ったら、やはり少し強度的に物足りないという事かも知れません。
イスはどれくらい使う?
組み立て式であろうと椅子の耐久性は結構高くて、毎日使っていたとしても大事に使っていれば20年以上は持ちます。
というか20年も同じところに住まないという人も居るので、引っ越しの時に捨てているとしたら20年座ったことが無い人がいるかもしれませんね。
とにかく20年でボルト1本消費位の物です。
こまめに締め直していれば、余計な緩みや軋みもありません。
実際にどの程度の値段の商品がアマゾンに出品されているか、検索してみましょう。
この時ページ内で一番高い椅子はコイツでした。
さて、仮に20年使うイスだとして、この2万円を超えるイスの経費は1日辺りいくらになるでしょうか。
計算してみましょう。
365×20=7300
26800÷7300=3.671
はい、この通りまともなイスであれば、㏠辺りの経費は4円を切っています。
年間でも1,340円程度の物です。
こうして考えると、イスってずいぶん安いでしょう?
イスの値段を考えるべきなのは、引っ越しの時に持っていくか廃品回収に出すかの時くらいで、実は購入時にはそれほど重要じゃないんです。
なので、直観的にビビット来たのがあって、今回の注意点をすり抜けられているならば購入検討の余地ありです。
前のを粗大ゴミに出す時に一瞬気合が要りますけどね。
そこまででもないし。
重くて高い椅子を買え
結論は社長イスを買えです。
作業机は生涯で最も接触する時間が長いものの一つ。
更にイスは体全体を預けるわけですから、とりわけ頑強さと重さが重要になります。
あなたの体重を受け止め、身体をすっぽり包んでくれるような重厚感のあるイスを選び、作業上の不安を一つでも払しょくしましょう。
健康管理は作業環境の見直しから。
そして、作業や勉強効率は貴方の身体が資本になっていますからね。
もし椅子の購入に迷っている方が居たら是非【重い椅子】を重視して選んでみてくださいね。
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