ハイパーリーグの初手カビゴンを活用したい。
この記事はこんな方に読んで欲しいです。
- 初手カビゴンを使った事が無い
- 初手カビゴンの優位性を知りたい
- クッションのカビゴンに強さを感じない
などなど、強い筈なのにうまく使えない環境をもどかしく思うカビゴンファンの為の記事となります。
是非ご一読ください。
何故初手カビゴンなのか
カビゴンは一般的に、後続においてのクッション役が良いとされています。
初手で出し負けた場合の引き先としてカビゴンを選択し、なんやかんやと局面を誤魔化して立て直そうという発想です。
これが成功するのは、当然相手の後ろに対カビゴンが居ない場合になりますが、見た目五分に持ち込めれば良しという発想です。
しかし、この戦略にも問題があります。
カビゴンが明確に後出しで追える相手は結構少なく、相手の初手に居座られても負け・格闘に追われても負けという場面が結構あります。
特にハイパープレミア環境ではカウンター持ちが多く採用されているので、ラプラスとまとめて対策されがちです。
さらにじしん搭載非推奨の菅家陽である為、のしかかり&ばかぢからの構成が一般的なカビゴンではもう一つ問題があります。
この構成が一般化しすぎている為、ブラフがブラフにならずに相手のシールドをはがせない事が多々あります。
そうすると、対面は取ったがシールドアドバンテージを取られる、という苦しい状況が最後まで残るのです。
全般的に誰とでも戦えるカビゴンですが、誰とも上手く殴り合えない。
というジレンマも抱えています。
初手カビゴンの役割
そこで、初手カビゴンに着目してみます。
クッションをはじめから先頭に置くことで、交代をする戦い方ではなく、相手に戦闘曲面を選ばせる戦い方にしていくのです。
初手カビゴンの役割はこの3つの内のどれかです。
- 対面を確保し、相手の2体目を確認する
- シールドアドバンテージを確保して後続につなげる
- 相手に情報を与えない
初手カビゴンというのはパーティの情報を相手に与えることがありません。
単純に言えばだれとでも組めるからです。
例えば初手ドクロッグが居れば、裏には相性補完としてラプラスが居る可能性が高いですが、カビゴンではそういった予想が立てづらくなります。
情報を与えないように相手に盤面の選択を迫ることができるのが、初手カビゴンの強みです。
クッション役割のカビゴン自体には詰めには向かないですが、初手でばかぢから分のエネルギーを貯めて引くことによって、詰めでの活用も可能になります。
クッション採用の場合、クッション目的になってしまい逆にプレイングが狭くなる可能性がありますが、その解消にも役立っています。
さらに、初手だと出し負けてもストレスになりません。
基本的に何も考えずにぺろぺろするんだけなので。
結構ストレスフリーに後続勝負に持ち込めます。
ハイパーリーグカビゴンの対面別シミュレート
今回のカビゴンシミュレートのルールは以下です。
- 自分のカビゴンはSCPランク1位
- 相手のポケモンもSCPランク1位
- カビゴンの技構成は『したでなめる』『のしかかり』『ばかぢから』で固定
- シャドウカビゴンも同じ条件で検討する
- 技発動タイミングと何を発動するかはシミュレーターに任せる
- シールド枚数を揃えたシミュレート結果も並べる
シミュレーターはみんポケさんの物を活用します。
では早速見ていきましょう。
対カイリュー
【ノーマルカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 負け | 19 | 15 |
1回ずつ | 負け | 30 | 0 |
0回 | 相打ち | ||
こちら0相手1 | 負け | 40 | 20 |
【シャドウカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 勝ち | 11 | 0 |
1回ずつ | 勝ち | 32 | 23 |
0回 | 負け | 23 | 4 |
こちら0相手1 | 負け | 13 | 8 |
対カイリューではシャドウカビゴンの方が優勢です。
基本的に圧のりかかり対ドラゴンクローの連打になるので、相手がシュバルゴなどで交代受けをしてこないことだけを警戒しましょう。
環境がクルクル回る間に、初手カイリューも復権していますのでままある対面です。
シャドウにしろノーマルにしろ、シールド1枚ずつが都合が良いと覚えておきましょう。
逆シールド2枚は完全に貼り損です。
シャドウカビゴンの場合度のシチュエーションでもシールドを貼らせた上で対面選択を迫ることができるので、基本的に出し勝ちとなります。
対ラプラス
【ノーマルカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 負け | 38 | 20 |
1回ずつ | 負け | 24 | 0 |
0回 | 負け | 37 | 5 |
こちら0相手1 | 負け | 75 | 0 |
【シャドウカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 勝ち | 42 | 1 |
1回ずつ | 負け | 4 | 20 |
0回 | 勝ち | 19 | 1 |
こちら0相手1 | 負け | 22 | 0 |
対ラプラスではシャドウ優勢です。
シールドがある場合はのしかかり連打、無い場合はばかぢから連打のシミュレートになっています。
相手はなみのりが効率が良いのでなみのり連打です。
基本的にこの対面はラプラスの方が強いので、相手が突っ張ってくるのが基本ですが、引いてきたら何か意図があるという事を考えましょう。
ラプラスを残したい理由があるのか、
たちまわりとしては溜めてきたらシールド。
ここで、れいとうビームやロケットずつきをシールド出来たらアドです。
溜めてこない場合は素直に倒されてしまう様にしなければいけません。
ここでシールドを消耗するより、後手にシールドを回しましょう。
対ラグラージ
【ノーマルカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 負け | 37 | 7 |
1回ずつ | 負け | 14 | 2 |
0回 | 負け | 29 | 6 |
こちら0相手1 | 負け | 74 | 6 |
【シャドウカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 負け | 14 | 2 |
1回ずつ | 相打ち | ||
0回 | 負け | 26 | 19 |
こちら0相手1 | 負け | 36 | 6 |
このシミュレートでは相手にじしんを持たせずヘドロウェーブで行っています。
ここでもシャドウカビゴンが優勢です。
シールドを貼れないという状況が発生する場合、じしんで簡単に負けてしまうのでかなり苦しい対面となります。
のしかかりとハイドロカノンの応酬となりますが、ノーマルカビゴンはどうやっても負けてしまいます。
ここはお互いにノーシールドがこちらにとって都合が良いでしょう。
ただし、相手が1枚シールドを貼ってきた場合はコチラもシールドを貼らねばいけません。
相手のラグラージに都合のよすぎる展開で、HPかエネルギーがすさまじく残った状態でこちらの2体目と対面できてしまう為です。
こちらの2体目が水or草orドラゴンであれば、シールドアドを優先してもイイでしょう。
いずれにしろこの対面は負け前提となります。
対フシギバナ
【ノーマルカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 負け | 25 | 4 |
1回ずつ | 負け | 48 | 1 |
0回 | 負け | 26 | 14 |
自分0相手1 | 負け | 66 | 14 |
【シャドウカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 勝ち | 22 | 6 |
1回ずつ | 負け | 5 | 1 |
0回 | 負け | 39 | 6 |
自分0相手1 | 負け | 87 | 6 |
ここでもシャドウの方が優勢です。
つるのむちのエネルギーチャージ量は8、ハードプラントは消費45なので、基本的に6回でハードプラントが飛んできます。
さらに、攻撃力もフシギバナの方が高く先制されるのが基本です。
シールド温存戦略をとる場合は、後ろにリザードンなど完璧にフシギバナに対して強いポケモンが居る事が前提となります。
対リザードン
【ノーマルカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 負け | 21 | 0 |
1回ずつ | 勝ち | 18 | 0 |
0回 | 負け | 5 | 15 |
自分0相手1 | 負け | 50 | 15 |
【シャドウカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 勝ち | 76 | 0 |
1回ずつ | 負け | 4 | 10 |
0回 | 勝ち | 28 | 2 |
自分0相手1 | 負け | 25 | 5 |
御三家に対してはシャドウの方が優勢という事でしょうか。
リザードンの方はブラストバーンの連打です。
リザードン側から見るとドラゴンクローをシールドされないと負け筋に繋がる為、小細工が難しい対面です。
シャドウカビゴンを使っていて、裏に水が居る場合無理に突破を考えなくてもいい対面となります。
ノーマルカビゴンでは1対1で対面確保がベストですが、できれば相手に引いて欲しい対面ですね。
対エンペルト
【ノーマルカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 負け | 47 | 0 |
1回ずつ | 負け | 23 | 40 |
0回 | 負け | 2 | 0 |
自分0相手1 | 負け | 39 | 0 |
【シャドウカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 勝ち | 38 | 18 |
1回ずつ | 負け | 25 | 16 |
0回 | 勝ち | 7 | 35 |
自分0相手1 | 負け | 93 | 32 |
シミュレーター上はばかぢからを即打ちしている為、想像以上に数値で損をしています。
カビゴンは基本的にエネルギー70程度までは貯めてしまうのが基本的な立ち回りなので、実戦ではここまでカビゴンが不利になる事はありません。
また、シールド二枚張りのシミュレートではのしかかりが基本になっています。
パターンが多いので、エンペルトには一枚貼って様子を見る。
と覚えましょう。
シールド0対1でやる場合のみノーマルカビゴンの方が優勢です。
対シュバルゴ
【ノーマルカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 負け | 36 | 5 |
1回ずつ | 負け | 47 | 29 |
0回 | 負け | 37 | 1 |
自分0相手1 | 負け | 63 | 1 |
【シャドウカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 勝ち | 1 | 3 |
1回ずつ | 負け | 33 | 1 |
0回 | 負け | 19 | 39 |
自分0相手1 | 負け | 36 | 40 |
対シュバルゴは即引き推奨ですね、殴り合っても相手が有利になるだけです。
唯一シャドウのシールド2枚貼りだけ勝っていますが、ここで勝っても裏の運ゲーになってしまいます。
相手が付き合ってくれるとも限りませんからね。
シュバルゴ初手が多くてカビゴン初手を利用する場合は、裏がシュバルゴに強くないといけないという事になります。
カイリューやカイリキー、リザードンなどですね。
対キングドラ
【ノーマルカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 勝ち | 52 | 1 |
1回ずつ | 勝ち | 50 | 6 |
0回 | 負け | 5 | 15 |
自分0相手1 | 負け | 50 | 15 |
【シャドウカビゴン】
シールド | 結果 | 勝利側残HP | 勝利側残EN |
2回ずつ | 勝ち | 3 | 1 |
1回ずつ | 負け | 13 | 0 |
0回 | 負け | 5 | 48 |
自分0相手1 | 負け | 44 | 48 |
キングドラにはノーマルカビゴン優位となります。
シミュレートはオクタン砲のデバフが発動しないパターン。
シールド1回ずつの時はオクタン砲オンリーになり、それ以外はげきりんが優先になります。
キングドラ側に大技しかない為、技の選択が難しい為です。
出し負けなので、パーティにより対処法が変わるといったところ。
エネルギーを貯めて、初手の相手の技を受けてから引くというのも一つの手です。
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