【30秒ルール】弱くなってしまったギミックパーティと理由

仕事術・心理学

30秒ルール中において明確に弱くなってしまったパーティがあります。

それがギミックパーティと呼ばれるパーティです。

ギミックパーティはジャンケンで例えると【グー・パー・パー】のような組み合わせのパーティ。

初手で相性が悪ければ、パーに引いて相手のチョキを釣り出し、今度はこちらのグーで相手のパーを仕留めます。

そして、こちらはグーとパーの二体目が残っているので、確率的に二体目のパーの通りが良くなる。

というのが簡単な理屈です。

しかし30秒ルール下ではこの動き自体が弱体化してしまいました。

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弱くなったギミックパーティ

では実際に弱くなったギミックパーティとその原因を考察していきましょう。

簡単に言うと、攻撃力と時間のバランスが主な原因です。

弱くなった原因

ギミックパーティが弱くなった原因は『対戦ポケモンがすぐに入れ替わってしまう事』です。

まず、ギミックパーティの強さというのは相手に有利なポケモンを対面させる場面を強制的に作れることにあります。

しかし、直ぐに入れ替わってしまう状況では、この強みが半分消えてしまっているのです。

例えば下記の様な対面が作れたとします。

  • トリデプス対ひこうポケモン
  • マリルリ対ドラゴンポケモン
  • カビゴン対ゴースト
  • くさポケモン対ラグラージ

これらはいずれも超有利と言って差し支えない対面でしたが、30秒ルール下では少々話が変わります。

30秒ルールでは10秒強の技発動時間2回+18~20ターン程度で交代が可能になっている為『技を貯めてから技2をお互いに撃ったらもう交代可能時間が来た』という事がしょっちゅう起こります。

60秒ルールでは技2を2回ずつ。

状況によっては片方が3回打つことができた為、極端に言うとシールドを2枚からでも確実に突破することができました。

しかし、30秒交代ルールではこの現象が成立しません。

相手はシールドを1枚使い超不利対面を一旦抜け出すことができるようになっているのです。

つまり、一度有利を作っても相手を倒すことができ無い。

これが相対的にギミックが弱くなっている理由です。

時間が足りないトリデプス

先に記述したように『相手が逃げてしまう』ことで、ギミックが刺さらないのも辛いのですが。

特にトリデプスは30秒と言う短い時間の中で相手を倒すことができません。

したがってギミック通りの動かし方をしても、対面をロックすることができずに標的とした飛行ポケモンなど逃げられてしまいます。

しかもトリデプスは3ターン技を使う為、硬直ターンが長く相手が交代すると必ず1手遅れての対応となります。

ここに二重弱点のカウンターポケモンでも差し込まれるとひこうポケモンで稼いだ有利をかなり詰められてしまいます。

ビックリするほど簡単に溶けていきますからね。

あらゆるポケモンの中で、トリデプスがスペック的に一番損をしていると言えます。

弱体化ギミックパーティの具体例

ウツボット

ではパーティ単位で具体例を見ていきます。

ギミックパーティである【グー・パー・パー】の代表格と言えば引き続き例に出されるトリデ・草・草です。

今回どこからでもデオキシスが飛んでくるので、トリデプスは当然カウンターが苦手。

とはいえ、くさポケモンにはまずシャドウウツボットが入っている事が多く、デオキシスを後追いするのは少々リスキーです。

サイコブーストが飛んできますからね。

かと言って、他のポケモンで明確にデオキシスを見れるのって実はトロピウス位なので、そもそも採用しているかどうかという処からの議論になります。

恐らくチェリムを投げるか、フシギバナやウツボットをシールド前提で投げることになるでしょう。

とすると、シールドを削られたうえにデオキシスを温存されるという事態が起きてしまうわけです。

もし初手がトリデプス側が有利でも、デオキシスを上手く見れるパーティになっていないという事ですね。ルール的にも。

特にデオキシスが環境に多いのでこの様な例になりましたが、30秒個体によってサイコブーストやインファイトのデメリットが低下している為、それらに弱いパーティは相対的に損をしているというわけです。

○○はがねはがねとかもそうですね。

そういえばはがねパーティもトリデプスが入ってきますね……。

それでも強いトリデプス

トリデプス

ここまで散々トリデプスをこき下ろしていますが、そもそもSCP1900~2000を誇るトリデプス。

等倍対面で負けることはまずありえません。

あのブラッキーすらそのタフネスで蹂躙します。

なので、実際にはみず技やかくとう技そしてじめん技さえ飛んでこなければちゃんと活躍するのです。

サイクル回しで誤魔化せるようになっているだけで、カタログスペックが低下しているわけではないのでその点にはしっかり注意して下さい。

あくまでも、削る可能性や選択肢が広げられているだけにしかすぎません。

確実に数を減らしているので『対策を切る』のはアリですが『無駄に不利対面で突っ張る』という事をしてもいいわけではないのでご注意を。

初手クッション

ペリッパー

今回は初手クッションの様なパーティが機能しやすいのも特徴です。

ヤミラミやペリッパー、デオキシスやブラッキーなど。

普段二番手で声がかかる事の多いポケモンが先頭でも活躍できています。

理由としては裏が読み辛く、任意のタイミングで逃げることができる事。

そして比較的技をチャージするのが容易なことが挙げられます。

この30秒ルール期間にこれらのクッションポケモンの取り扱いに慣れておくのは結構オススメです。

普段ギミックパーティで潜っている方も気分転換にクッション+エースポケモンで構築してみるのは如何でしょうか。


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