交代クールタイム30秒ルール内において、強化または逆に弱体化される現象や要素については前回の記事で触れました。
本記事では、具体的にポケモンの名前を挙げて、これらに関して更に解説を加えていきます。
ルールが変われば当然有利不利が発生し、手持ち要素の何かが特性足り得る様になります。
自己デバフのデメリットがかなり軽減されたり、逆に相手デバフのメリットはほぼなくなったりといった感じですね。
これらを踏まえて相対的に立場が変わるポケモン達を見ていきましょう。
最強クラスに強くなるポケモン
では実際に強くなる、評価が上がってしまうポケモンと特徴を考えていきましょう。
デオキシス
今回いち早く話題に上ったポケモンの1つにデオキシスディフェンスフォルムがあります。
技1の最高性能であるカウンターと高威力自己デバフのサイコブーストを持っており、30秒ルールの中ではピカイチの性能を誇っています。
その理由は、この技の組み合わせが10ターンでチャージ可能。
同系統10ターン+技発動の威力の中でも最高峰に位置している点です。
通常ルールでも強いこのポケモンは、どの交代条件下であろうと実力を発揮してくれるため仮に相手が60秒ルールっぽいパーティーを組んでいた場合でも、その耐久力を生かして対応することができ、高回転・高威力・高耐久と3拍子揃ったポケモンです。
特に高回転と高耐久が両立している点が素晴らしく、交代受けから攻めの役割まで実に幅広くこなすことができます。
また、環境で増加しているニョロトノやペリッパーに対しても威力の高い10万ボルトを所持しており、入れない理由が特に見当たらない程の万能な対応力があります。
さらに通常ルールではギリギリで負ける勝負も多かった対ガラルマッギョですが、30秒ルールでは一方的にバツグンを突いたうえで逃げることができる為、実は対ガラルマッギョにおいて対応力が上がっているのも特徴です。
10万ボルトをいわなだれるにする際の利点は、アローラキュウコンに対してしっかりとした打点を造れる点となります。
また、10万ボルトより初回は1手早く打てることも魅力です。
デオキシスは天敵がゴースト・あくタイプしかおらず、存分に活躍の見込める筆頭ポケモンと成っています。
30秒ルールでは王者と呼んで差し支えないでしょう。
ネックは復刻回数が少ない事。
トロピウスの次に入手が面倒な環境上位である点です。
ニョロトノ
環境最高回転率と高耐久を誇る純粋なみずポケモン。
8ターンごとに飛んでくるウェザーボールの威力。
そしてふぶきかじしんかが分からないという恐ろしい二択で相手を追い詰めます。
環境上位のアローラキュウコンに強気に出られるのも良い点です。
弱点らしい弱点がほぼなく、でんきとくさに気を付ければ気軽に使っていける為、入れるポケモンが居なかったらとりあえず。
レベルで入れても損をすることは絶対にありません。
ニョロトノが居るお陰で、少しシャドウウツボットが復権しているくらい環境に影響力があるポケモンです。
状況によっては中途半端にHPの残ったい相手をほぼ無傷のウェザーボールで落していける為、特にサイクル戦でその高速チャージが威力を発揮します。
タチフサグマ
タチフサグマは今回の強いポケモンの条件である高速回転技+範囲の広さを有しているポケモンです。
またチャーレムやズルズキンの減少に伴い相対的にカウンターが少なくなっており、かつブラッキーやヤミラミが増えています。
これによりカウンター持ちの悪タイプであるタチフサグマの相対的な価値が上昇していると言えます。
初手ブラッキーや引き先ブラッキーなどデオキシスに対する対策としても増えているブラッキーを一方的に殴ることができるのが大きな利点です。
ダストシュートや破壊光線を打てる点も普段と変わらないため、強ポケの条件を満たしていると言えるでしょう。
運用に際し特に問題らしい問題はありませんが、流行が一蹴した時に甘えるアローラキュウコンが増殖する可能性。
そしてデオキシスがカウンターで殴りかかってくる可能性などが注意点となります。
また、マリルリも特に数を減らしていない為タチフサグマを導入する場合は合わせてパーティ単位で調整を図りたいところです。
強さが変わらないポケモン
交代ルールが変わっても、強さが変わらないポケモン達も居ます。
いずれも環境トップちょっとしたくらいの強さであり、誰もが上に上り詰める事でのきる逸材です。
ブラッキー
万能型ヤミラミの出場機会が多く、逆に格闘枠が若干減っており株が上昇しているブラッキー。
技の回転率がマリルリよりも圧倒的によく、マリルリ対面を作られても逃げおおせてしまう事もしばしば。
ほぼ似た性能のバルジーナとはひこうがあるか無いかという差が出てきますが、今回ニョロトノが多く環境におり、その半分がふぶき型である点。
同じくデオキシスの3つ目の技がいわなだれか10万ボルトである点。
また、アローラキュウコンが横行している点などから総合的な耐久力ではブラッキーの方が上であることが断定できます。
クッション役、序盤のパーティ意図を画す役として素晴らしく、むしろいつもより強くなっていると評価してもいい位のポケモンです。
あまえる勢
今回は回転の速いポケモンが強いという結論にはなっていますが、あまえる勢は変わらずその強さを保持しています。
その中でもアローラキュウコンは頭一つ強さが抜き出ています。
高い耐久、高速のウェザーボール。
そして単純にこなゆき型かあまえる型か初見では見分けがつかない為です。
あまえるは技の回転に頼らない強さを誇っており、多くの相手に等倍以上のダメージを与えることができます。
それに加えて環境からトリデプスが減少している為天敵が少なくなっていると言っても過言ではない状況なのです。
これにより、懸念材料が払しょくされている点が、いつもと変わらない、もしくは有利に働いていると言えるでしょう。
ヤミラミとペリッパー
クッションタイプポケモンとして名高いペリッパーとヤミラミも今回その立場が変わっていません。
むしろデオキシスが増えることによりヤミラミは相対的に強くなっている説すらあります。
両ポケモンとも通常は技でそこそこのダメージが入る上に、技2の威力もなかなかでタイマーずらし。サイクル戦の技術がかなり介入してくる30秒ルールではその実力をいかんなく発揮で敵ると言えます。
色々なポケモンへのとりあえずとしての解答とすることができますので、枠が開いている場合は採用を検討して見ると好いでしょう。
30秒ルールを継続すると
30秒ルールを継続していくとバランスパーティ。
特に初手デオキシスの様な裏が分からないパーティが増えていくと予想されます。
今後の対応の為にも、これらに対して有利・もしくはうまく立ち回れるポケモンを育てておくことは必須項目となるかもしれません。
次の記事ではパーティ単位での考察としていきます。
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