今回の記事は、先日見た酷い態度のデザイナーから。
モンスターがやはり何も考えずに生きているなという事を確認して、自分はこういうクオリティの低い事をしない様にしようという喚起です。
私たちは常にモンスターになる要素を内包しているので、酷い状況を見る度に自分はあんなことになっていないかと自壊する必要がありますね。
イケてない人間から学ぶ 目的までの道筋の立て方
あらすじ
私が用事があり、郵便局に立ち寄った時の事。
何故か長時間。空いていなさそうな窓口がある。
自分の順番になり、その窓口を横から見てみると、順番に発送用の袋詰めをしている。
何を詰めているのかと言えば、ある程度分厚い印刷の奇麗なパンフレット。
パンフレット自体は、装丁から恐らくアートギャラリーを貸切っての展覧会の様な物。
雰囲気から、そのパンフレットのデザイナー(主催者っぽいから多分個展)が、どうやら顧客に送付する為の袋詰めを郵便局員さんに手伝わせていたらしい。
郵便局員さん、膨大な量に急いで処理するも、慌てて居れていた為、どうやら袋にパンフレットが
引っかかってしまった様子。
大事なパンフレットに傷をつけられたと認識した、デザイナーの彼がここで一言。
「ねぇ、ちょっと端曲がったんだけど」
「す、すみません、気を付けます」
「どうしてくれんの?、ちょっと他も全部見せて」
その後全ての袋をチェックしめる素振りのデザイナー。
何かずっとブツブツ文句を言っている。
私は用事が済んだので、ここで郵便局を後にしました。
客観的な事実から見た率直な感想
私から見てこの一部始終のやり取りから、客観的に見て得た感想はいくつか記述します。
・なぜ郵便局員さんが袋詰めを手伝っているのか、なぜ自分でやらないのか
・他の利用者への配慮は?
・なぜ保護剤も詰めずにパンフレットを袋詰めしているのか
・トータルで考えて郵便局員さんを攻められる立場か?
・え、このタイミングで全部袋から出すの?
・総合的に見て、とても頭が悪そう
首を突っ込むか相当迷いましたが、
被害が拡大する可能性も考えられたので目線で局員さんを労って撤退しました。
彼が取るべきだった行動
デザイナーの彼が取るべきだった行動はなんだったのでしょうか。
そもそも、郵便局に来てから結構な数を袋詰めしてるだけで大分意味不明ですよね。
幾つか道筋が考えられるのですが、
彼は自分の都合を優先するあまり下記の簡単な見落としがあった様に思います。
最初から自分で全部詰めて持ってくればよかった
一番はここですよね。
そもそも郵便局は基本的に荷物を積めてから持っていく場所だと考えています。
その場で小型段ボールや郵送用のパックを買う可能性があるので、絶対ではないですが、その時も基本的に作業台で一人でやりますよね。
窓口を独占して局員さんを手伝わせる必要はありません。
保護材を同梱すればよかった
物を顧客に送る時って、例えば厚さ的に適切ならクリアファイルと送付状を同梱しませんか?
そんなに大事なパンフレットなら、何故ちゃんとそこに思い至らなかったのでしょうか。
私であれば、運搬中のリスクを最大限に下げる為に、クリアファイルに入れた後新聞紙挟むべきかエアパッキン挟むべきまで検討します。
彼はその考えに至ってないのに、郵便局員さんに完璧な仕事を求めようとしていました。
典型的なモンスターカスタマーです。
結局受け取った時の顧客の事も、間で発生する事象も何も考えられてないんですよ。
自分は仕事ができるデザイナーのつもりかもしれないんですが。
最後までの道筋をしっかり想像することが大切
顧客に100%の商品(今回の場合はパンフレット)を届けたいのであれば。
デザインした、イイものできた、おわり。
などという発想ではなく、最終的に顧客の基にどうやって届けるべきかを想定するべきですよね。
私たちが彼の様なモンスターから学ぶべき点は、自身が手を抜いているにもかかわらず、その工程を他人に押し付ける事が如何に愚かな行為であるかという事を認識しなければならないという事です。
ここに思い至る事ができれば、武骨にパンフレットのみの送付にならずにもう一つエンターテイメントを入れる事ができたかもしれません。
送付状の話を先ほど書きましたが、何も典型的な送付状でなくても良いです。
小さいかわいいメモ用紙を用意して、○○様ぜひお越しください。
と一言手書きで添えるだけでも粋じゃありませんか。
彼はそうした発想を怠ったからこそ、これほどの醜態をさらしていたのだと考えられます。
顧客が商品を受け取った時のことまで想定して、抜かりなく行動すればこういった内容は思いつくはずです。
そして、小さいメモを守る為に
「あ、何かで袋に入れる前に包まなきゃ」
と、思い至れたことでしょう。
自分の不足を誰かの所為にしない
当たり前ですがこんなことをしていては、いつまで経ってもクソみたいな行動を繰り返します。
誰かにモノを頼むときは、頼んだ側の責任も発生しています。
頼むという行動を選択したのですから、自分以外が管理するリスクも想定・許容して、物事を進めていきましょう。
その行動を選択したのは自分自身なのですから。
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