【ウェザーボール】ニョロトノはなぜこんなに出世したのか?【水最強?】

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スーパーリーグ・ハイパーリーグで突如大量発生するようになったニョロトノ。

今回はなぜこんなにもニョロトノを見かけるようになったのか。

技効率などからその強さを紐解いていきましょう。

きっと新しいパーティを作る時の新たな候補になると思いますよ。

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ニョロトノの基本データ

ニョロトノ

まずニョロトノの基本スペックをおさらいしていきます。

タイプとSCP

ニョロトノはみずタイプのみ。

純粋な水タイプというのはリーグ上位に上がってくることが少ないです。

比較対象としては、純粋なみずわくとしてカメックスやママンボウなどがあります。

スーパーリーグのMAXSCPは1585でほんの少しだけ耐久寄り。

アローラキュウコンなどのSCPに近いです。

スーパーリーグではその他採用候補の水枠として、ラグラージ・マリルリ・ペリッパー・ブルンゲルが。

ハイパーリーグでは、ラグラージ・ギャラドス・ラプラスなど比較対象として検討されます。

タイプ相性としてはくさとでんきに弱く、こちらの技が今一つという意味でくさ・ドラゴン辺りに弱いです。

ただし、これらは所有技の相性によってニョロトノ独自の強みになっています。

所有技と回転率

ではニョロトノ独自の強みとなる技の構成を見ていきます。

この他の技も覚えますが、今回は候補技のみに絞って紹介します。

技名威力Eチャージ量E消費量タイプ
マッドショット39(2ターン)じめん
ウェザーボール(水)7235みず
じしん12065じめん
ふぶき14075こおり
※威力はタイプ一致込み・じしんはレガシー技

この様に、超高速チャージ技であるマッドショットと高威力・高回転技のウェザーボール。

そして役割破壊の大技であるじしんorふぶきの組み合わせとなっています。

強いポケモンの条件でも書きましたが回転率の良い技+役割破壊の大技をの条件を全て備えているというのが、本当に強いです。

例え相手がフシギバナであろうとランターンであろうと、相手から見れば大技を貯められた時点で一気に窮地に追い込まれる大技が飛んでくる可能性があります。

その為、基本的にはシールドを貼らざるを得ません。

この様に苦手な対面でも相手のシールドを誘発しつつ攻めていけるのが、ニョロトノの技構成の特徴です。

相手の動揺を誘う為に、デフォは『ウェザーボール二発分が貯まるマッドショット9回』というのを心掛けたいです。

これで【ウェザーボール・じしん・ふぶき】全ての可能性が出てきます。

こんな風に追ってきたランターンですらじしんを警戒しながら対面しなきゃいけないって相当なストレスですからね。

ニョロトノ対ランターン

実際こんな風になっていますから、マッドショットを2発余分に溜められた場合実はじしん→ウェザーボールで落せます。

攻撃力もニョロトノの方が上なので先制も確実、ランターンにとってはかなりきつい戦いなんです。

実はシールド無し吹雪型ならバルジーナにも勝てちゃう。

ニョロトノ対バルジーナ

そして逆にシールド2枚同士ならブラッキーにも勝てるっていう……。

ニョロトノ対ブラッキー

技が良いというのは、時に基本性能を凌駕するスペックになるのです。

ウェザーボールの強さ

ではニョロトノブームに拍車をかけたウェザーボールという技の性能を比較していきます。

下記は主な水のスペシャルアタックの性能です。

技名威力消費E主な使用ポケモン
ウェザーボール6035ニョロトノ
アクアテール5035ギャラドス
パルキア
なみのり6540ラプラス
ニョロトノ(旧環境)
ハイドロカノン8040ラグラージ
水御三家
ハイドロポンプ14080マリルリ
ニョロボン

アクアテールとなみのりもそこそこ優秀な技の筈なのですが、ウェザーボールとハイドロカノンがそれぞれの完全上位互換となっています。

これは酷い。

このウェザーボールまでのチャージを8ターンで完了させられる。

というのがニョロトノ最大の強みです。

通常高速と言われる組み合わせでもチャージに10ターン掛かりますので、ウェザーボール級の技が超高回転で連打されるのは、対戦相手にとっては恐怖でしかありません。

威力60というのは本当に馬鹿にできない数値で、一発最大火力の大技ハイドロポンプですら140。

タイプ一致を考慮して威力72と156で計算すると。

通常大技ほどダメージ効率(DPE)が上がるのですが、ウェザーボールが【DPE 2.06】に対してハイドロポンプが【DPE 2.08】とほぼ大技と変わらないスペック。

最早ナンダコレ状態です。

それほどまでにウェザーボールという技は威力でもぶっ壊れで、なおかつ最速回転に入るという。

ゲームバランスでもTOPに位置する性能なのです。

ちなみに全く同じ回転数となるのはフライゴンのマッドショット+ドラゴンクロー。

ガラルギャロップのサイコカッター+のしかかりなど。

また、リーフブレードという消費E35技の中でさらに上位の技も存在しますが、流石に8ターンでチャージ完了させるポケモンは居ません。

ダーテングはリーフブレード分を9ターンでチャージを完了させますけどね。

何処で使っても強い

ラグラージ

この様にニョロトノはその回転数と攻撃力から、初手・引き先・フィニッシャーと何処で使用しても強い万能水枠として活躍します。

やはりライバルは高回転高威力となるラグラージでしょうか。

それでも、回転数では確実に勝てますし、ラグラージはじめんタイプを持っている為単純な比較とはなりません。

複合タイプは基本的に便利なのですが、弱点の少ない水にとっては単タイプの方が良い場面も多いです。

また、シャドウは強いのか?

という疑問があると思いますが、このニョロトノほとんどのパターンはシャドウの方が弱いです。

基本的にはウェザーボールが3発必要な対面が多く、シャドウ化してもその3発が変わる事が無いからです。

マッドショットではダメージソースにならない為、シャドウ化は耐久力を落としているだけというのに等しい動きになってしまいます。

ですので基本はノーマル推奨です。

ヤミラミ・ペリッパーの時にも取り上げましたが、今後万能クッション役として定着する可能性もあり、目が離せない一匹となっています。

是非活躍させてあげてください。

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