シーズン9のハロウィンカップにおいてはいくつかの大きな誤算がありました。
- ビックリするほどあく・どく複合が居る
- マリルリが思ったより居る
- ゴーストタイプほぼ居ない
という点です。
特に面白いのがあくとどくの複合タイプの氾濫で、相手パーティに2体居ることも珍しくないのです。
もう一度言います、ドクロッグの役割対象が結構いるのです。
やったねドクロッグ。
もともと攻撃力が高くタイプ範囲も優秀なドクロッグ、場が整ってさえいればやはり強さを発揮します。
今回の役割は、あく・どく複合を安定して追えるという事です。
思ったより強かったドクロッグ
ドクロッグはハロウィンカップのポケモン達に対して、かなり良いダメージソースを持っています。
あく・どくやバルジーナに等倍で入るカウンター。
どくタイプに抜群のどろばくだん。
マリルリにキッチリお仕置きができるヘドロばくだんです。
もちろんどくづき型も無くはないのですが、今回は前述したようにあく・どくの複合が増えていますから、それらを倒す為の役割を築いていくと良いでしょう。
というわけでダメージ表を確認していきます。
お互いに理想個体の場合です。
カウンター | どろばくだん | ヘドロばくだん | |
マリルリ | 4(2.0%) | 36(18.4%) | 99(50.5%) |
ニドクイン | 5(3.6%) | 64(45.7%) | 28(20.0%) |
ドラピオン | 7(5.9%) | 56(47.1%) | 38(31.9%) |
ドラミドロ | 4(3.5%) | 53(46.1%) | 37(32.2%) |
スカタンク | 9(5.6%) | 80(50.0%) | 55(34.4%) |
Aベトベター | 10(5.8%) | 88(51.5%) | 60(35.1%) |
バルジーナ | 6(3.3%) | 13(7.2%) | 55(30.6%) |
役割や何とか対面できる対象としては、この辺でしょうか。
後イワパレスとか。
どうですか、バルジーナ以外にはどちらかのゲージ技が大体45%以上通ります。
攻撃力の高いポケモンの利点がしっかり生きていますね。
ドラピオンやアローラベトベターといった本来追いにくいポケモンを後から追う事が可能で、かつ苦手なマリルリやニドクインとも差し違える技を持っているというのは非常にうれしい限り。
よく特殊ルールではユキメノコの起点を作れば勝ちと言われますが、今回は『ドクロッグの起点を作ればそれなりに通りが良い』というのも出てきました。
めちゃ語呂が悪い。
でも、やはりあく・どくを追えるのは強いですね。
ドクロッグの弱点
この環境下でのドクロッグの弱点はそのままゴースト。
そしてねんりきです。
ゴーストタイプにはカウンターとヘドロばくだんが通りません。
念力に至ってはコチラが二重弱点で、正にイチコロです。
ゴーストタイプは複数います、ヤミラミ・ユキメノコ・フワライド・ブルンゲル・デスカーンなどなどが一応いますね。
ねんりきは、ミノマダムやモルフォンなどが所持しています。
ただし、これらの凄い処は『あくタイプが怖いので採用数が少ない』ということなのです。
ドクロッグの採用に際して、環境の方が味方してしまって弱点を補ってくれているのです。
これはデカイ。
要するに、通常のリーグよりドクロッグ向きなのですよ、シーズン9のハロウィンカップは。
いや素晴らしい。
ドクロッグの使い方
ドクロッグを置く位置は裏。そして使い方は大きく二つです。
まず初手に置かない理由は単純です、ドクロッグは基本的にSCPが低い為通常の動きをしていたのでは不利なパターンが多くなってしまうからです。
例えばバルジーナと殴り合ったり、ニドクインと殴り合ったりすることはできません。
初手ではドラピオンと殴り合う事もできません、相手が逃げてしまうから。
ドクロッグは、自分が組む初手のポケモンが苦手なポケモンを刺す為に存在しています。
もっと言うと、対面を確実にロックして勝ちに行くスタイルのポケモンなのです。
だからこそ裏に置くべきなのです。
そしてスタイルは単純です。
相手が交換をしてきて、対応できそうだったらドクロッグで追う。
対応できなそうだったら、ドクロッグにシールドを集めてエースとしてぶち抜く。
これだけです。非常にシンプルかつ分かりやすいスタイルで殴っていきます。
例えば、こちらがゴーストポケモンを初手に置き、相手の初手がニドクインだったとします。
裏からドラピオンが飛んでくるので、ドクロッグで対応。
上手くいけばさらにニドクインに対してどろばくだんを打って退場。
といった寸法です。
ここまでうまくいく事は勿論ないですが、ベストな動きをあらかじめ考えておくことでパーティ編成や他のかかわりも考えられるようになります。
エース構築の動きとしては、耐久力の高いポケモンと組ませてこちらシールド1枚。
相手がシールド二枚だが数的に有利という状況を作らせます。
相手の二体目をドクロッグで刺してゲージを貯め、最後の一体を無理やり仕留めていくという考え方です。
これなら立ち回りによっては相手のラストがフェアリーでも倒せるかもしれません。
ドクロッグ自体が耐久が無いので、シールドを残して無理やりゲージ技で相手を倒させてしまおうというわけです。
まぁ、実戦になるとそこまでうまくいきませんが……。
というわけで、いつでもどこでも恐れられるドクロッグの話でした。
ハロウィンカップに限らずどのレギュレーションでもひょっこり顔を出すので、使った事が無い人はこの機会に触って見ると良いでしょう。
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