ザシアンは登場以来のマスターリーグの人気ポケモンの一体であり、環境を考える時に重要なポケモンの一体でもあります。
そんなザシアンですが、持ち技によって有利不利がはっきりする困ったポケモンでもある為。
あっちを採用するとこっちに勝てず。
といった場面が少なからず出てきます。
そんなわけで今回はザシアンの苦手と特異をちゃんと整理してみましょう。
視覚化すればもっとパーティが良くなるかもしれません。
持ち技の再確認
前回のザシアンの記事でも触れていますが、ザシアンの持ち技についてまずは再確認をしましょう。
技名 | 威力 | Eチャージ量(その他) | E消費量 | タイプ |
バークアウト | 5 | 13(3ターン) | ー | あく |
インファイト | 100 | 自身の防御を 2段階DOWN | 45 | かくとう |
ワイルドボルト | 100 | 自身の防御を 2段階DOWN | 45 | でんき |
アイアンヘッド | 70 | ー | 50 | はがね |
じゃれつく | 108 | ー | 60 | フェアリー |
技1はバークアウトでチャージ専用のあく技。
通りは良いですが、フェアリーに効果が無いのが難点ですね。
主要ゲージ技の1つ目はインファイト。主な使用先はディアルガやドリュウズやザルードまたは等倍対面など。
一見使用先が少ない様に見えますが、ディアルガ・ドリュウズを相手にできるだけで十分です。
ワイルドボルトはカイオーガをはじめ、ホウオウ・ルギア・トゲキッスとそこそこ範囲が増えてきました。
インファイトとの相性補完もそこそこよく、飛行している相手にはインファイトではなくワイルドボルトを打つといった選択肢が取れます。
しかし、マスターリーグにおいては1つ問題が生じます。
それがギラティナの存在です。
ギラティナはゴースト+ドラゴンであり、インファイトもワイルドボルトも通用しません。
そこで出てくるのが3つ目の技じゃれつくです。
ゲージとしては重いものの、タイプ一致でそこそこ高威力(ムーンフォースの下位互換)な為、等倍以上の相手にはバカスカダメージが入ります。
ザシアンはこのじゃれつくがギラティナへの生命線となっています。
ちなみにアイアンヘッドはザシアンミラーですら使わないので、候補から外してよいでしょう。
ザシアンのゲージ技を整理する
ザシアンのゲージ技に関しては上で書いている通り「どれを外すか?」という事が一つの分岐になってきます。
という事で、それぞれを『外すと』何に勝てなくなるのかを考えていきましょう。
【インファイトを外す】
インファイトを外すとかなり環境に対しての影響が大きいです。
まずディアルガが不利対面になります。HPが1欠けるとシールド全パターンで負けがほぼ確定(こちら相棒無し、相手相棒あり)。
そしてドリュウズに対しても通る技が無くなる為不利になります。
また、確率は低いですがカビゴンに対しても有利な技が無くなります。
総合的に見るとはがね二体の要素が大きいのですがこの二匹は通常マッチングでも4/5程度で相手側に入っているのでインファイトを外すというのはかなり難しい選択となるのです。
しかもこの二匹、結構ザシアン相手に突っ張ってきますので、ブラフを打つというのも取り辛いです。
しかしザシアンから引くのもおかしいという。
【ワイルドボルトを外す】
ワイルドボルトを外した場合はホウオウ・ルギア・トゲキッス・カイオーガ・イベルタルへのお手軽な打点が無くなります。
特に、ホウオウだけはかくとうとフェアリーの両方を軽減してくる為に明確な有利が無くなります。
これがかなり大きな問題で、環境ではホウオウが流行っている所為もあり中々ワイルドボルトの放棄に踏み切れない現状があります。
逆にこの内イベルタルだけはじゃれつくで抵抗ができる為そこまで問題ではありません。
また、ザシアンミラーの時に高速で打てる技がインファイトになり、これも選択肢の不利を招きます。
ワイルドボルトで有利を取れる対象ポケモンは耐久が高くどれも一撃では落ちない点も憶えておきましょう。
これはインファイトでも全く同じなのですが、基本的には2発分をチャージしてから放つというのが鉄則です。
わざとずらすことも勿論ありますけどね。
【じゃれつくを外す】
じゃれつくを外した場合の圧倒的不利はギラティナ2体への打点が消えることです。
ギラティナ側はザシアンがじゃれつくを持っているのか居ないのかを判断することはできませんが、基本ギラティナから引いてくることはありません。
しかもじゃれつく一発では落ちない事を知っている為大抵シールドも貼ってきません。
つまり、ギラティナに対してじゃれつくを外したザシアンを対面させることは不利。しかし逃げれば技構成をばらしている様なモノという非常に厄介な状況を抱えてしまうのです。
ザシアンの技のおさらい
では短くザシアンの技についておさらいです。
インファイトを外すのはディアルガとドリュウズ対応の観点からNG。
ワイルドボルトを外す場合はホウオウの対応策を置く。
じゃれつくを外す場合は両ギラティナの対応策を置く。
やや立ち回りが安定するのはインファイト・じゃれつく型。
特に対ホウオウは相手がブレイブバードを打って勝手に退場してくれる可能性がある。
これらを念頭に、ザシアンと組ませるパーティを考えましょう。
インファイト・ワイルドボルト型ではディアルガが相性補完として面白く、ゼクロムもそこそこ補完性があります。
インファイト・じゃれつく型ではルギアと組み合わせると面白い動きをするでしょう。
とはいえパーティは単位で考えなければいけません。
額面上はじゃれつく型の運用の方が安定となるものの、流行やそもそもの攻撃力不足でザシアンが足を引っ張る可能性も秘めています。
ザシアンを使う場合は明確な役割と立ち回りを決めて、上手く扱ってあげたいものです。
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