突然の【わさビーフ】のパッケージ変更。
そして監修が『キングコング西野さん』と発表される謎の事態。
イメージキャラクター引退。
強まる批判。
わさビーフに突如として上がった、批判の嵐。
何が起こっているのでしょうか?
今回はわさビーフ騒動についての問題点についてです。
わさビーフとは
わさビーフは1987年発売のわさび風味のポテチ。
とても美味しい。
33年間登場しているマスコットの『わさっち』は、誰でも一回は見たことがある筈です。
どことなくアンニュイな牛さん。
商品一覧はわさビーフだけでも結構ありますが、やはり主力商品であることには間違いありません。
パッケージ変更は結構行われていますが、なんというか『らしさ』は残っているイメージです。
新パッケージも『らしさ』は残っていましたが、キャラクター変更というところが問題を大きくしたのでしょう。
2008年あたりのパッケージから印象が強いですね。
わさビーフ問題
製造元の山芳製菓公式ツイッターより、2020年8月18日に突如として上がった、パッケージのリニューアル発信です。
わさビーフファンの皆さん、リニューアルしたわさビーフが9月1日(火)より発売となります。
— わさビーフの山芳製菓 (@yamayoshiseika) August 18, 2020
キングコング西野亮廣氏のデザインで33年ぶりにキャラクターが生まれ変わった 新「わさビーフ」です。
味、デザイン、キャラクターともに新しくなります。
詳しい内容はこちらhttps://t.co/Y2ZR8siT6j pic.twitter.com/DgN8Ew7SIT
新パッケージに対しては『なぜ豚?』との意見も多く、一見してうし七日豚なのかわからない新マスコットが登場しています。
旧パッケージのマスコットである『わさっち』は引退らしいです。
もう一度言います『引退して』出てこなくなるらしいです。
そして、この後お役目は新マスコットに引き継がれると。
この新マスコットを監修したのがキングコングの西野さん。
西野さんに関しては、全体監修のような扱いでマスコット、パッケージ、そして味にも意見が採られたようですが、どの程度の内容かは不明。
オファーは製造元の方から行われたと発表されています。
私はこの問題、主に2つの点がいけないと思っています。
新パッケージが単純に旧パッケージに力負けしている
旧パッケージがブランドとして成立しすぎている
ではちょっと考えていきましょう。
パッケージを見比べる
私は新パッケージが単純に力負けしていると思っています。
別に悪くは無いのですが、並べてみると…やっぱり負けてない?
との単純な評価がよぎります。
左が旧。右が刷新されるパッケージとなります。
旧パッケージ考察
旧パッケージは、わさっちがちょこっと乗っている帯に『わさびが効いた濃厚ビーフ味』というコピーを添えてどのような商品化を表しています。
フォントも目立つように太めに設定しとても力強さが伝わってきます。
メリハリをつける為、緑とポテチ基調のパッケージなのにちゃんと白い面積も残しているという、非常にはっきりした色合いです。
さらに、産地を入れ説得力を増す効果を持たせています。
新パッケージ考察
新パッケージも悪いわけではありません。
しかし『NEW』『No.1』『わさび&ビーフ味』が採っ散らかっている様に見えるのは私だけでしょうか。
私ならデザイン的には『NEW』を落とします。
あってもあまり消費者には関係ないからです。
また、足元の緑の面積が大きくなった為、旧パッケージよりメリハリが明らかに減っており全体的に視線を落ち着けるところがはっきりしません。
あと、新マスコットの『わさぎゅ~』どうしても豚に見えます。
これは、牛の特徴はどうのこうのを論ずる前に、豚に見えます。
そして、パッケージからわさびと牛肉のアイコンが消えてしまいました。
なんだか内容的に退化している印象を持ちます。
キャラクター単体として見ると、新マスコットは優れていると思います。
しかし、わさビーフの新キャラとして納得いくか?と聞かれると。
わさポークじゃね?という感想がぬぐえないのです。
どうしても旧パッケージが完成形という感じがして、劣った印象を受けてしまいます。
商品が強いからこうなる
第二の理由は商品になじみがありすぎるからです。
例えばよっちゃんイカや、チョコボールのパッケージが変わったら、誰もが不審に思うでしょう。
最早デザインの良し悪しではなく『ソレ』なのです。
そこまで確立したブランドはどんなに名声を盛ろうが、有名デザイナーを付けようが失敗します。
【inゼリー】のシンプルパッケージ案。
失敗してましたよね、全く違う見た目になって商品が消費者に届かなくなりました。
消費者が『ソレ』と思っているパッケージを変更することは、まず第一に手に取ってもらえる機会が激減します。
今回はパッケージ変更前に大々的にお知らせしていますが、それもどこまで浸透するのか。
さらにわさビーフ自体がブランドとして確立している為、誰をクリエイティブに加えようが名前負けするんです。
ばんさんかんの焼き肉のたれのおばちゃん牛を変えちゃったら、それって別物でしょう。
確立しているブランドを、イメージキャラクターの交代も含めて一旦捨てる。
というのは保有している資産を担保にギャンブルしている様なものですが、勝ち筋の見えないギャンブルだと思うのは私だけでしょうか。
このギャンブルは明確に、下記の構図にならなければいけません。
新規ファンの獲得>既存ファンの流出
これって結構無理ゲーだと思うんですよ。
30年愛されてきたパッケージを変えて、この結果を獲得するってかなり冒険です。
2.3年に一回パッケージを変更する試みをしているならそれもわかりますが、わさっちを引退させるって、それ既存ファンの反感を買うだけですよね。
単純な足し算引き算だと思うのですが。
凄まじく不思議ですが、これを作ってきた役員さん達はこの単純な図式に気付かなかったのでしょうか。
せめて、期間限定パッケージで同時売りしてればここまで変な捉え方をされなかったかもしれないのに。
芸能人の方が美味いと宣伝すれば買うかもしれませんが、芸能人の方が監修しましたと言われても「は?」となってしまうのは当然です。
だって、お菓子パッケージを作るのは基本的に業界でもトップレベルのクリエイターですからね。
だからこれ、実際に監修してるにしろしてないにしろ、芸能人とのコラボの仕方を間違えている。
と言わざるを得ません。
クリエイティブの監修側に名前を出した時点で、既存パッケージとコンフリクトするのは当然です。
だって同じパッケージという舞台に上げてしまっての削り合いですから。
良い事がありませんよね。
今回の批判は誰が監修をやっても結局出たと思います。
芸能人の方であれば、です。
ネットの声
また余計なことを…… 山芳製菓は炎上マーケを狙ってるのか?
最近「わさビーフ」と某パン会社がコラボして出したパンを購入したのだが味が残念だった事を思い出した。
わさビーフ、パッケージも味も好きでしたが 全ての意味で改悪に間違いない
かなりきつめの意見ですが、やはりそう捉える人も多いですね。
えええええ??? 僕らのわさっちとはもう会えなくなっちゃうの
わさっち、今までありがとう…
わさっち、常盤台の屋上には鎮座し続けますよね・・・?
別れを惜しむ声。
これ企画通した人降格とかあるんですか?
元小売業社員です。デザイン変更でかつて明治のカールが失敗しております。
ないわ~ なぜ変える必要がある? 血迷ってるとしか思えん。
別に排除してるわけじゃないんですけどね、プラスの意見が無いんですよ。
というか取り上げてるのはマイルドな方で……。
う~ん。
「どうしてだよぉっっ!」という意見が多いです。
商品展開はデリケート
何度も言ってますが西野さんが同行以前に。
- コラボの仕方を間違えている
- 旧パッケージの方が優れている
- 豚
話はこのあたりに尽きると思います。
会社としてどのような判断でこれを是としたかは、内部の方しか知る由もないですが、製品としては好きなので頑張っていただきたいところです。
とりあえず、月末までに旧パッケージを買いに行こうと思います。
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