パーティ構築や運用について悩んだことはありませんか?
この記事はねむさんの説明が非常に明快で感銘を受けた為、今一度パーティの種類を振り返ってみようという事で書き始めました。
そのツイートがこちらです。
今週のウィークリーゴリラーNEWSです📰
— ねむ🦧 (@Nem_plusx) September 30, 2020
いざ初手で使うとなると
ちょっと怖さが勝つのはありますね🤔 pic.twitter.com/DZ1UMEjF6y
主に、今まで流行した大枠の型や考え方について書いていきます。
今一度パーティ編成の参考にしてください。
初期のパーティ構築
『相性補完』という言葉があります。
AとBを同時に編成すると、お互いに苦手を克服しパーティ全体のバランスが良くなる。
という考え方です。
簡単に御三家で説明します。
御三家は自身のタイプ相性で言うと『くさ』『ほのお』『みず』であり、丁度じゃんけんの様なタイプ相性になっています。
このバランスを補うと単純に、フシギバナ+リザードン+カメックスというパーティが完成します。
では環境にこの3種類のポケモンしかいない場合はどうでしょうか?
この様に、初手で有利なパーティが勝てる状況になります。
いわゆるじゃんけん状態です。
構築上のポケモンが全く同じなため、基本有利対面を作った方が勝つことができるというわけです。
こうならないのはポケモンに数多くの種類が居る為ですが、このジャンケンの勝ち負けというのは現在も通用する考え方です。
例えば、相手カメックス、こちらリザードンで負けている時にカメックスを倒す為に有利なくさタイプで相手を追うとします。
弱点を補完できたかと思いきや……。
今度は相手から飛行タイプが出てくることがあります。
この様に多種多様なポケモンとタイプで相性を補い合っている為、有利タイプを追おうとすると、結局相手に有利な対面を渡してしまうという事が発生するのです。
相性補完だけでどうにかしようとすると対応できない対面がある為、上級者の方々は考えました。
それが次の対策になります。
クッションの立ち回りの誕生
クッションの誕生です。
クッションとは比較的弱点の少ないポケモンを二番手において置き、出し負けた時にそこに一旦引くという考え方です。
例えばこの様な感じです。
初手は相手が出し勝っていますが、デオキシスに引いた時点で一転して青チームが有利となります。
デオキシスはカウンターと10万ボルトを持っており、誰が来ても有利に戦えるからです。
後程リザードンとカメックスを対面させたいので、ヤルキモノかレジスチルに交代をするしかありませんが、結局デオキシスに対面を取られてしまう為、既に負け濃厚となっています。
この時大切なのは、例えカメックスに有利なフシギバナがこちらに居ても、フシギバナを出さない事です。
フシギバナを先に投げると、フシギバナに有利なレジスチルを投げられて関係性は崩せません。
しかし、立ち位置の微妙なクッションポケモンを投げることによって、こちらの意図をかく乱することができるのです。
クッションは基本的に耐久力が高く万能なポケモンが採用される事が多いです。
カビゴンやアローラベトベトン、デオキシスなどは技範囲も広く苦手ポケモンも少ないので良く採用されます。
昨今ではヤミラミの強さが再認識された為、その対応範囲の広さからスーパーリーグではヤミラミをクッション兼ギミックの要とした構築なども登場しました。
ギミックパーティの誕生と台頭
ギミックパーティとは主に二つの型があります。
1つが鋼+草+草の様に相性補完をしたうえで、片方のタイプを二つ入れるパーティ。
もう一つがマリルリ+おんがえしヤミラミ+アローラガラガラの様に対面操作を狙うパーティです。
後者はゴースト2つとなりますが、ゴースト2つというよりはアローラガラガラの貫通性の高さに着目されて構築されたものです。
初期に開発されたパーティは以下の二つで。
スーパーリーグにおけるエアームド+くさ+くさ。
というギミックパーティ。
草を一枚滅ぼし、安心しているマリルリに対して二枚目の草を当て絶望させる立ち回り。
これが20連勝以上したと紹介されて話題になりました。
ほのおが居れば勝てる筈なのですが、ほのおはアローラガラガラが環境トップで、ダーテングが草の保管で入っており十分対策が採れていたのです。
もともとマリルリがスーパーリーグの王者であり、ほのおの採用率がそこまで高くないのもこのパーティが活躍する要因となりました。
もう一つが、マスターリーグにおけるカイオーガガチャです。
カイオーガガチャというのは、初手と2手目の対面を操作することにより、意図的に3体目の勝負に持ち込むことを目的としたパーティです。
1体目2体目の結果がほぼ相打ちの時、最後トゲキッス対グラードンになったら、トゲキッスが勝ちますよね?
もしくは、相手のドラゴンを2体残す様に立ち回りこちらのトゲキッスにシールドを2枚持たせても勝つことができます。
そういった事を目的にしています。相手からすると三体目が想定とまったく違う可能性になる為、立ち回りが固定できない為ガチャと言われます。
カイオーガガチャについては現在でも有効で、タッちゃんねるさんに詳しい解説動画もあります。
また、ギミックパーティとしてはたきさんの構築したたきパも有名です。
コンクリートガチャとも呼ばれています。
クッションのローブシンでトゲキッスを釣り、トゲキッスを起点にしたメタグロスを暴れさせる、もしくは天敵の居なくなったカイリューに貫通させるというのが基本の立ち回りになります。
このパーティが上位でかなり暴れまわった為、ユーザー間での対策や立ち回りが変わるきっかけになりました。
クッション先頭パーティの誕生
そして出てきたのがクッションを先頭にしたパーティです。
冒頭紹介したねむさんも語られていますが、これまでのパーティはギミックorギミックを追う、もしくは対策するといったパーティが主流でした。
しかし、ギミック構築が増えるにつれてギミックの弱点が露呈していきます。
それが先頭ポケモンの仕事量の管理です。
紹介したはがね+くさ×2というパーティを想像してください。
例えば有名な亜種のトリデプス+ダーテング+チェリムという構成にしていたとします。
その際相手の初手がスリーパーだとどうでしょうか。
ねんりきは効かない。スリーパー側は最も重い技の一つであるきあいだましか打点がありません。
基本的にトリデプス有利な上に、スリーパーがほのおのパンチやれいとうパンチを持っている可能性。
また、草に有利なポケモンが出てくる可能性を考慮すると、トリデプス側から引く理由も特には無いのです。
この対面はトリデプスのHPが70~80%ほど削られる対面であり、トリデプス有利にもかかわらず、トリデプスがロックされやすいシチュエーションでもあります。
とりあえずスリーパーを突破してみたら、出てきたのが天敵のガラルマッギョや格闘やラグラージで、トリデプスを起点とされてしまい、後続に技を打たれてギミックを崩されてしまう。
有利な筈の草でラグラージにも勝てない。
こういった状況になりかねないのです。
そして、その後相手に控えていたひこうやほのおポケモンによって、草二枚が倒されてしまうというわけです。
そう、クッション性の高いポケモンと初手で対面した事によって、トリデプスが本来相手にしなければいけなかったポケモンと対面させることができないのです。
クッションを先頭にしたパーティは私も採用しており。
カビゴンを使ったパーティであったり。
スリーパーを先頭に置いたパーティを使っていることもあります。
ギミックを対策しつつ、相手のパーティが判明していれば有利に立ち回れるのが、初手クッション系ポケモンのパーティの利点と言えます。
勝率54%を探せ
実は全シーズンを通して勝率が54%~55%であるとランク10に到達できる可能性がかなり高いです。
これは毎日5セット、13勝or14勝を続ける。
といった数値で、この安定した数字を叩きだせるパーティを環境から見つけるのが一つの目標となります。
流行りを追うもよし。
流行りの裏を突くもよし。
自分だけのパーティを突き詰めるもよし。
技を一つ変えるだけでも立ち回りが変化するので、是非自分だけのパーティを見つけてみてください。
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