ハイパーリーグではそこそこ見かけるけど、スーパーリーグだと全く活躍していないポケモンって居ますよね。
スーパーリーグはハイパーリーグに比べてペラペラポケモンが活躍できない印象がありますが、それは何故でしょうか。
今回はそんなスーパーリーグの耐久について、少しだけ掘り下げていきます。
こんなに戦力差があるものか、と少し驚くかもしれませんよ。
リーグ間に存在するSCPの格差
実はハイパーリーグとスーパーリーグでは大きなSCPの隔たりがあります。
この差が、スーパーリーグで低耐久ポケモンが活躍できない一つの要因になっていると推察されます。
論より証拠で論より証拠で、事例を見ていきましょう。
写真はスーパーリーグとハイパーリーグでよく見るCP格差の対面です。
勝敗は一旦無視して数値だけに注目して下さい。
スーパーリーグはSCP1410対SCP2004。
ハイパーリーグはSCP2338対SCP2927。
一件600の差に見えますが、本質は違います。
スーパーリーグは凡そ1.45倍くらい。
ハイパーリーグは凡そ1.25倍くらい。
つまり、ハイパーリーグではむしろ高攻撃力のペラペラポケモンと耐久重視のポケモンのSCP格差が埋まっているのです。
加えて、ハイパーリーグでは全体的にHPが増える為、基本的に技を打てる回数が増えます。
これが、ペラペラポケモンがギリギリハイパーリーグ環境で戦える一つの要因なのです。
では、スーパーリーグに話を戻すとどうなるのでしょうか?
スーパーリーグのペラペラポケモン
さて、実際にペラペラポケモンの恐ろしい実例体感のお時間です。
お題はリングマ。しかも今回はシャドウを用意しました。
まず、シャドウリングマが如何に柔らかいかを知ってもらう為に一つ例を出します。
私の実戦でこちら初手シャドウリングマ、相手がシャドウウツボットという場面がありました。
こちらのリングマはシャドークローとインファイトで応戦しようとしたのですが、結果が凄まじいことに……。
先にシミュレート結果を貼っておきますので見てみましょう。
……。
お判りいただけただろか?
シャドウウツボット相手にインファイトを打ち逃げできれば良いかなくらいに思っていたのですが。
この結果はいかがでしょうか。なんだ?リングマは水タイプなのか?
相手のリーフブレードが貯まる前に吹き飛んでいるぞ。
ちなみにこのミシュレ―とでは、リングマの最速インファイトにはっぱカッターが差し込まれている場合、リングマの残りHPは2。
少し個体値が悪ければこれで吹き飛んでいるレベル。この怒涛の追い込まれっぷり。
「インファイト一回を打って、少し残ったHPと一緒にエスケープできればいいや」
どころではないっっっ!
これね、実際に対面すると実感するのですが、インファイトを打った後、すでにミリしか残っていないリングマのHP、本当に絶望です。
実はシャドウリングマに限らず、ノーマルザングースも似た様な戦績です。
この2匹は共にSCPが1400を切っており、実はウツボットやドクロッグよりも遥かに攻撃に偏重したポケモン。
技1の威力が高いはっぱカッターやあまえる勢にあたると、弱点でもないのに等倍火力から秒で溶けていきます。
ザングースが所持しているつじぎりの様な軽い技ですら、2回打つことは叶いません。。
そんなふわっふわでぺらっぺらな子達ですから、通常考えられる足し引きが全く合わないのです。
スーパーリーグに最低限必要な耐久とは?
ではスーパーリーグにおいて最低限必要な耐久力とはどの程度でしょうか。
これは極端な例になるのですが、一つは等倍のシャドウウツボットの猛攻を互角に耐えきれる。
そして、相手も自分もシールドを貼るという選択肢を取れる実力であるという事です。
下記のプクリンはいい例です。
シャドウウツボット相手にシールドを一枚ずつ消費して殴り勝っています。
この場合、シールドを使って対面をとるかどうかを選択できるのはプクリン側なので、実際には1.2歩リードしている対面となります。
技発動的には後攻なので、シールド0枚で当たったらもちろん勝てません。
しかし、シールドがある状態で対面させることができれば、プクリンはエネルギーを温存して勝つことも可能なのです。
この例に限らずですが、トリデプスやあまえるアローラキュウコン、そしてシャドウウツボットなど。
やや力押しのポケモンに対してどの程度戦う事ができるか?
その相手に技を何度も打てる余裕はあるのか?
というのは大きな指標になります。
倒せるポテンシャルは秘めているのに、技を避けられると本当に同にもならなかったりしますからね。
流石にシャドウリングマ対シャドウウツボットの様に、技を一発撃って退場。
体力を残しても交代受けくらいしか用途が無い。
その後のたたりめでも即死する。というのはお話しになりません。
さらにリングマやザングースで悪いのが技。
カウンター持ちとしても他に候補が居る。
シャドークロー持ちとしても他に候補が居る。
しかもそれぞれタイプ一致で。
これらを踏まえると、残念ながらシャドウリングマやザングースの様なポケモンはスーパーリーグではスペシャリストとしても、技のデパートとしても中途半端で出番を作ってやれないという事になってしまいます。
スリーパーの様に多彩な技で相手を翻弄する戦術は、ある程度耐久があってこそ成立している物なのです。
一撃ポケモンで使えるか迷ったら。
シャドウウツボットとまともに勝負ができるか
同じ技に上位の使い手はいないか
そもそもスーパーリーグルールでHPと防御が異常に低くないか?
等を参考に、育成を検討してみてください。
少なくともスーパーリーグで極端なロマンアタッカーは失敗するという事が。
今回の実験で判りましたので。
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