実は自動車ってほぼ買う意味がないって知ってました?
いやいやいや!と思う人もいるでしょう。
ちょっと実際に、自動車にかかる全ての経費を洗い出してみませんか?
そうしたら自ずとどれくらい自動車の維持が大変かが客観的にわかって来るかも。
もし、移動手段としてだけの自家用車だったら……。
今回はそんな、タクシーと比べる自家用車の支出の話です。
自家用車を持たない タクシーの方が安い
交通の便が発達した地域では、自動車を持たずにタクシーを利用したほうが結果的に安くなります。
何故なら、車は維持費が物凄くかかるからです。
タクシーなら自動車購入に対して、5年間で1000回以上乗れるかも。という計算も出てきます。
え、1000回も!?
からくりはちゃんとあるよ
5年間で1,000回ですから、日数にすると2日1回は乗れるという事です。
こうして書かれるとヤバいわね
というわけで、次の項目からは車の支出はどれくらいかかっているのか。
それと比べて結局どっちがいいのか、というのを見ていきましょう。
いや、タクシーが良いと言っているのですがね。
あれ?でもそうすると……
免許入らなくない……?
考え方によるけど、ただの身分証なら要らないかな
車の目に見える支出
駐車場代
駐車場代は車を買う上でもすぐにピンとくる料金ですよね。
全国平均は8,500円程度と言われていますが、都心では30,000円以上と格差があります。
これも都心で自動車を買う必要が無いという理由の一つですが、この時点で20,000円の経費の差が出ていたら……タクシーに何度乗れることやら。
ガソリン代
ガソリン代は年間走行距離5,000キロを指標によく議論されるのでそこから数字を見ていきましょう。
軽自動車 | 約50,000円 |
普通車 | 約75,000円 |
大型車 | 約125,000円 |
普通車で月6,000円かかるのか……
あくまで目安ね
ところであなたは5,000キロ走りますか……?
場所によるとは思いますが、そもそも5,000キロも走らないなら要らなくね?
という疑問を持たねばならないかもしれません。
車検
車検は車ユーザーの義務ですから、既定の年数で必ず受けなければなりません。
相場は、軽自動車で約70,000円~。
普通車で約100,000円~。といった感じです。
当たり前ですが車検ごとにです。
こうしてみると経費のチリじゃないつもり方、ハンパないですよね。
しかも、タイヤなどの交換必須の物を省いてこれですから。
車の保険
自動車の保険は、全ての車が入ることを義務付けられています。
種類は大きく2つあり【自賠責保険】と【任意保険】です。このうち前者が加入必須の保険となります。
内容は国に決められています。
自動車損害賠償責任保険
いわゆる自賠責保険です。全ての車が入ることを義務付けられています。
じん損と言われる部分の一部を保証していますが、他の部分は保証されていません。
つまり、自賠責にしか入っていない状態で事故ったらほぼ終わりです。
任意保険
任意保険は民間で出している保険のこと。
加入率は9割前後と言われています。
自賠責では保証されなかった部分をカバーしている為、それらの用途に合わせては居る事が多いです。
が、実際は入らされているというのも否めませんね。
だってみんな入ってるって薦められたら、入っちゃいますから。
そして自賠責だけでは全損時に何もできなくなりますからね。
おお……
でも入らなくてもいいんでしょ?
まぁ任意だからね
でも結局はいるしかない
こうやって必要経費がゴリゴリ積まれるのさ
車の税金の色々
さて、次に支出を計算する時に欠かせないのがざっくりした税金知識。
まず、自動車の税金は軽自動車やエコカー程優遇措置がされています。
富の再分配で考えると排気量が高い=ゴッツイ車=富裕層から少しでも多く税金を集めなければいけない。
というのも多少はあるかと思いますね。
では見ていきましょう。
自動車税
自動車税は道路整備費用と呼ばれる税金です。排気量によって課税金額が変わります。
2019年10月の改定で加減が29,500円から25,000円に見直しがされました。
この見直しが行われたのは増税のタイミングですね、帳尻を合わせたという感じです。
また、軽自動車は一律10,800円となります。
排気量 | 税金 |
1リットル以下 | 25,000円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 30,500円 |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 36,000円 |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 43,500円 |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 50,000円 |
3.0リットル超~3.5リットル以下 | 57,000円 |
3.5リットル超~4.0リットル以下 | 65,500円 |
4.0リットル超~4.5リットル以下 | 75,500円 |
4.5リットル超~6.0リットル以下 | 87,000円 |
6.0リットル超 | 110,000円 |
軽自動車 | 一律10,800円 |
自動車重量税
自動車重量税は先の車検に対して先払いで支払われる税金。
車両本体が重いと高くなります。
購入時に3年後の車検を見据えて3年分の先払い、その後車検の都市が来ると2年ごとに先払いとなります。
こちらもエコカーだと減税措置が働きますが、マックスの自家用3トン車だと初回3年分で73,800円も先払いとなります。
しかも年々上がる……。
環境性能割と旧自動車取得税
環境性能割とは自動車購入時にのしかかる税金の事。
税率は環境負荷軽減という独自水準から4%設けられており、0%・1%・2%・3%になります。
対して、旧自動車取得税も車の購入時に圧し掛かってくる謎の税金です。
こちらは消費税10%への増税にあたり撤廃されています。環境性能割が代わりというわけですね。
紹介したからわかると思いますが、車の購入時にはこうして消費税と環境性能割の二重取りが成されています。
ガソリン税
ガソリン代の計算は下記です。
(ガソリン代+ガソリン税)×消費税=支払金額
とりあえず、ここまで紹介しただけの税金が、自家用車を運用してるだけで聴衆されてしまうという事です。
……。
キツクない?
うん
総計
さて、ここまで計算内容をつらつら書いてきましたが、要するに年間いくらなの?
という話ですよね。
普通車であれば年間の平均維持費は約40万円という計算になります。
これが軽自動車だと10万円程度安くなりますが、よく考えてみてください。
その車を5年間使用するとして40万×5=200万円の維持費がかかることが、既に見込まれているのです。
車本体の価格もあるので、仮に本体を200万円だと仮定すると5年間に対する普通車の経費は計400万円という、数字となります。
これが5年でタクシーに1,000回以上乗れるという理由です。
1回のタクシー乗車の平均が4,000円であろうと、5年で1,000回乗れてしまうのです。
しかも、プロの運転で。
さて、支出を気にするあなたはどちらの選択を取りますか?
自動車を持つって難しいですよね。
現在ではカーシェアリングのようなシステムがあるので、もし貯金を中心に生活をしたいというのであれば、積極的にそういったシステムを検討したほうが良いでしょう。
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