2020年7月20日に衝撃のニュースが流れました。
なんと、1つの案件に対して代理店と広告主が同時に逮捕されるという異例の事態。
つまり、商品の販売元が宣伝媒体の管理者とともに逮捕されちゃったよという話。
広告や、To C 向け販売に携わっていない人にはピンとこないかも知れませんが、広告や、To C 向け販売に携わっていない人にはピンとこないかも知れませんが、タイトルに【異例の摘発】と打たれるほど異例の事態。
一体何があったのでしょうか。
事件の概要
今回逮捕されたのは、福岡県の健康食品販売会社の従業員と広告代理店の社長の合わせて6人。
医療効果が認定されていないにもかかわらず、あたかも効果があるかの様にうたい販売広告を出したとして、関係者が逮捕されました。
このうち、広告主である健康食品販売会社の社長は罪を免れています。
【実行に関わった、決断をした人間だけ】という事でしょうか。
対象の会社を検索したのですが、よくある初回特典でも虚偽の内容があるとの書き込みがあったり、いろいろ怖い噂があるところです。
勿論ネット上の書き込みは単なる虚偽の場合もあり、一概に情報を信じることはできませんが、こうして実際に摘発されてしまうと、他にもなにかあるのでは?
と疑ってしまうのは必然です。
アウトは何処だ?
この事件のアウト条件、つまり逮捕に至った点はなんでしょうか。
それは、薬事法違反に他なりません。
薬事法は正式名称を【医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律】といいます。
薬事法は、とても簡単に言うとダイエット効果の認可されていない物に、脂肪燃焼効果を謳うなど、効果を販売層に誤認させるような告知をするとダメだという法律です。
「肝パワーEプラス」について、医薬品として承認されていないにも関わらず、「肝臓疾患の予防に効果がある」などと宣伝した疑いが持たれています。
引用元:Yahooニュース
まぁなんかよく見る気がします。
正直。特に、薬事法に詳しくない方の目から見ると……。
「どれもそんな事書いてね?」
というのが一般的な感想ですよね。
今回話題となっているのは、広告主も逮捕されたことと口コミ形式も広告としての認知を受けたことです。
昨今虚偽アンケート結果などが話題になる事が多いですが、これもそうした違法性を帯びた内容として、指摘・指導を受ける様になるのでしょうか。
そもそも何で代理店が広告を作ってるの?
何で代理店が広告を作っているのかというと、製造元には基本的に広告のノウハウが溜まっていないからです。
何をどう展開していけば認知が広がり売り上げに繋がっていくのか、その認知を広げる戦略を広告代理店に依頼するわけです。
よく知られている代理店と言えば国内最大は電通ですね。
年間約二兆円動いてるんですよ、あの会社の案件って。
まぁ代理店に依頼するのはほかにも理由があるのですが……。
今回摘発されたのは恐らく、広告主側が「こういう風に掲載してくれ」という依頼をしたのを代理店側でも実行したわけです。
通常、広告主側が広域に発信される広告の全てを監修しているわけではありませんが、今回は『異例で関与アリ』という確認が取れたから同時に摘発されたという事でしょう。
ここがポイントです。
そもそも薬事法に抵触する内容を書かなければいいのですが。
ダイエットを謳う製品。
筋肉増量を謳う製品は沢山ありますよね。
全てが薬事法を通過しているとは限らないのです。
恐ろしや。
ネットの反応
ダイエットサプリとか山のように出てるけど、怪しいところもいっぱいあるww
過剰広告もだけど、効能が嘘ばかりの商品も摘発して欲しいわ
むしろ広告主は、委託した広告を精査して内容に問題ないか見るのが当然だと思ってたけどね。広告主も同罪だと思うのですが。
広告主が見てない、関与できていないという領域があって有耶無耶だったんでしょうね。
インフルエンサーのバストアップサプリ、ダイエットサプリも嫌い(´・ω・`)騙される中高生多いのでは?(..)
数年前も根拠に乏しい健康上の記事が載せてあるとかで、どこか大手サイトの会社が行政指導か何かされてなかったっけ?
このようなことが起こった場合、当該代表者もしくは担当者と代表者が罰せられるのでは? なぜ広告主は担当者だけあげられてるの??
社会的に不審な点や代表者が摘発されていない事に不満の声。
そりゃあなぁ。
代表者の指示なのか指示じゃないのか。
責任をとるべきなのかどう考えるべきか。
健康食品で「効果」をうたったら、そりゃアウトですわ
“体験者が書いたかのような広告”が問題じゃなくて、メインは「効果がある」と表示してしまったこと。
健康食品のパッケージデザインを作ることが多いですが、薬事法には特に気をつけています。クライアントへもこの表現は大丈夫なのか、ちょっとでも微妙な時は確認してもらっています。
今回のケースは異例なことが多いのでポイントの整理を。
・広告を制作した人(代理店)も依頼した人(広告主)も逮捕されている
・医薬品でしか認められていない表現を未承認医薬品で使用したことによる逮捕
・記事型広告という体験談風のものが明確に広告と認識されたこと
専門で携わっている方達の意見ですね。
これ、今後の誇大広告を左右する事案かも知れません。
これ系の広告全部じゃないの?(´・ω・`)運悪いな
こんなのネットにもテレビにもあふれてない?
えっと、「○○の声」って基本これだからほとんどアウトだろwww ちなみに雑誌の記事でもこれやってるよね?ライターが書いてるでしょ?
はい、みんなアウトですね。
業界の浄化?
今後こう言った摘発が業界の浄化に繋がっていくかですが。
違法行為や違法な広告サプリを摘発する流れはできると思います。
一方で、広告が衰退すると困る企業も出てくるので(掲載の仲介をしている会社とか)、その辺がどういうバランスをとるのかが見物です。
今回の摘発は情報弱者から吸い上げる為のシステム。
過剰なつり上げの広告合戦に一石を投じたと言えるのでしょうか。
今後の動向を見守りたいですね。
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