若い頃、若年層のエースだった頃の自分を思い出してから読み進めてみてください。
若い頃の貴方は、今より仕事の能率が良かったのではないでしょうか?
それは何故でしょう?
結論としては
持っている仕事の幅が少なかったからです。
今回は元エースが中間管理職になって陥る
自己認識への歪みを考えていきましょう
アドバイスは
過去の自分を気にしてもしょうがない。
病むな。
逆に若年層で会社の生産力を引っ張っている貴方
今、大いに頑張ってください
貴方の労働=生産力です。
中間管理職となって自由に動けなくなってしまった上司を助けてあげてください。
今回は悩める管理職と部下の方に
立場が変わると、人の時間はこう変わるというのを注意喚起していきたいと思います。
悩める30代。
こんなところで悩んでいる場合ではない!
効率のいい仕事ができるのは専門職のみと心得る
管理職に自由はない
管理職に課せられるのはなんでしょう?
・部下の教育
・チームの取りまとめ
・売上=粗利の管理
・部下の悩み相談
・トラブルの処理
・部下の課題管理
思いつくまま書きなぐりましたが、ざっとこんな所ですよね。
これに一日10分ずつ吸われていたら、既に1時間消し飛んでいるんです。
若い頃より仕事が出来なくなったと感じるのは当たり前のことなんです。
逆に若い方
上司の生産性が以前より落ちているの、サボっているわけではないんです。
単純に以前より時間が無くなっているんです。
さらに、昼休みを使ってのランチミーティング
部下の方も「昼休み潰された!」
と思っているでしょうが
管理職の方なんて
「毎回昼休みを潰されている!」
っていう状態なんですよ。
特に【お昼は孤独】が好きな人には本当にきついんです。
たまの一人の昼休みはわざと遠いところでお昼を食べるなんて人もいます。
会社の人と鉢合わせしない為に。
通知が鳴り止まない
管理職になると何故か上司(役員)からも、部下からも連絡がひっきりなしです。
昔は連絡をするのにまず手段が限られていましたが
今はビジネスにChatwork,Slack,Line,Facebookと連絡を取り放題なツールだらけになっています。
軽いチャットの呼び出し、無料でかけられる電話…。
もちろん一人一人は
「へっへっへ、相手の時間を1時間奪ってやろう」
などとは思っていないでしょうが
この通知が一日30件きたらどうでしょうね。
5分以内に全ての連絡を終えても150分の消費に繋がっていますよ。
しかもそれぞれセッションが違うので
間に脳を切り替える時間が絶対に必要になってきます。
そうしたら消費は150分どころではなくなります。
仮に倍の300分かかったらどうでしょう。
もう半日過ぎてますよ!
管理職の人が疲労困憊しているのに実労働を全くしていないように見えるのはこの為です。
(本当に仕事をしていない人もいますが…)
ちなみに私は案件で言うと1日10件以上やり取りが来ます。
つまりやり取り自体が30往復程度では到底済みません。
メチャクチャ効率が悪いうえに描く案件の細部が把握しきれないからトラブルになりその対応に追われ更に他がトラブルになるという悪循環が発生します。
管理職は実務を持ってはいけない
管理職は実務のボールを持ってはいけません。
判断は常に回ってきますから、代わりに実務は部下に任せます。
その代わり、部下の裁量で判断できない部分を、出来るだけ早く解決してあげることに頭を使います。
どうせ実務をやろうとしても他で呼び止められますからね。
ぶっちゃけクオリティチェックだけで十分です。
でも兵隊気質の方にはこの状況は厳しいです。
こういう人達は
【実務を行っていないと、仕事をした気にならないから】
だから真面目過ぎると自分を仕事のできない人間だと置換して、自分を責めてしまいます。
中間管理職でも一定数、頭を抱えて暗くなる人が居るのはここに一つの原因があります。
部下を管理していく事にやりがいを見つける
何も後方でふんぞり返って偉そうに支持をしていろ
というわけではないんです。
自分が実務に没頭する日々は終わったんだとちゃんと自覚を持ってください。
そして、部下たちが実務に没頭できる様に、貴方が筋道を固めてあげてください。
今、そのレイヤーになっているんです。
上司は環境を作り、責任を持ってあげる事が仕事です。
緊急時の対応やクオリティチェックの為に相応の実務能力も必要ですが
それ以上に交通整理の能力が必要です。
所謂ディレクションですね。
ここが上手くできる様になると、部下の能率もアップし、チームとしての動きも良くなります。
もう一回言いますが
貴方が兵隊として最前線で戦闘を行うターンは終了しました。
次は小隊の指揮官として戦っていく事、その意義に生きがいを見つけて下さい。
そして、部下に余計なことを考えさせない環境を作ることに心血を注いでください。
兵隊次代を乗り越えた貴方なら中間管理職になっても乗り越えていける事でしょう。
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