ゴーレム効果の実験例 人のパフォーマンスを低下させ鬱を呼ぶ恐ろしいさ

心理学・人間関係

強い精神力があれば、他人の言葉など関係ないと思っていますか?

残念ながら無理ですね、他人の言葉はどうしたってあなたに影響を及ぼしています。

さらに言えば、あなたの弱気もあなた自身に影響を及ぼしています。

人間は悪い結果を先に予想されると、もしくは予想してしまうト、悪い方に引き寄せられてしまう。

今回はそんなゴーレム効果のお話です。

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ゴーレム効果とは

ゴーレム効果とは【周囲の期待値の低さ】に応じて、本当に対象者のパフォーマンスが下がってしまう事を指します。

1969年にアメリカの教育心理学者ローゼンタールの実験によって提唱されました。

名称の由来は、ゴーレムの成り立ちから来ています。

元々命ない人形であるゴーレムは、創造主の【emeth(真実)】の文字によって生かされています。

しかし、一文字削り取られ【meth(彼は死んだ)】となる事によって、ただの土の塊にもどってしまいます。

他人の行動によって、自分が無意味な泥人形に戻ってしまう様子を評しているわけです。

有名なピグマリオン効果のネガティブ版とも言うべき効果で、期待の方向がプラスであればピグマリオン効果、期待の方向がマイナスであればゴーレム効果となります。

例えば、「お前はダメだ」「意地の汚い子」「町一番の不良め!」といった事を言われれば言われるほど、本当にそのようになってしまう事を言います。

これは周りからの評価だけではなく、自分自身への暗示によっても起こり得る事もあり、さらに『脳は一人称を区別できない』という特性の為、例え相手に言った言葉であっても自分に返ってくる可能性がある非常に危険な物。

さらに、口に出さなくても頭の中でマイナスの考えを持っていると実際に低い方に自分が形成されていきます。

ですので、結婚できないと思っている男はそのまま結婚できない男だし。
出世できないと思っている男も、出世できない男のままなのです。
(著者が男性の為、男性例で書いています)。

自信過剰な男の方が大成し、モテるというのは確証バイアスにも同じことが言えますが、女性側も本能的にその方が優秀な男性に出会う可能性が高いという事を知っているから、ということです。

さらに、ゴーレム効果は二つの種類に分類されます。

・ 絶対的ゴーレム効果
否定された人物の評価に即して本人の能力が下がってしまう状況。

成績下位の人物が、教師やリーダーなどからさらに評価を叩きつけられたときに発生しやすく、ともすればよく見る現象。

・相対的ゴーレム効果
配属先のチームが落ちこぼれ集団の烙印を押されている時に、自信もそこに属するように落ちこぼれになってしまう現象。

漫画などでは主人公が最下層に落とされて、そこから這い上がるシチュエーションはよく見られますが、この相対的ゴーレム効果では、主人公も落ちこぼれのまま奮起できないという事になります。

具体例と考え方

ゴーレム効果は負の連鎖を産む効果です。

具体的なシチュエーションを考えてみましょう。

シチュエーション例

教師「お前は頭が悪そうだからなぁ、今度のテストも期待できない」
生徒「ううう…」

後日、やはりテスト結果が悪かった

教師「やはり俺の言った通りだ、これじゃあ次回も期待できないなぁ」
生徒「…」

さらに後日。成績はもっと下がった。

教師「何故どんどん下がり続けるんだ、このクズ!」

この様に負の連鎖、負のスパイラルに陥ってしまうのがゴーレム効果の怖い所です。

元から期待していない教師の言動が、成績の悪化を呼び、成績の悪化が教師の言動をエスカレートさせるループ。

ここで重要なのは、こういうのは日常的に良く起きているという事です。

特に鬱の発生状況で良く例にされることがありませんか?

ミスをする→怒られる→期待されなくな→またミスをする→周囲の評価がもっと下がる→ミスを連発。

こうした事は、負のスパイラルが落ちている当人たちは気付きにくいですが、ゴーレム効果を知っている人間から見ると一目瞭然なのです。

人を育てるという観点において、『期待をしない』というのは酷くおかしな状態なのです。

自己暗示とゴーレム効果

マイナスの自己暗示も、マイナス側面のゴーレム効果を引き寄せます。

『自分はバカだ』『自分は才能が無い』『自分は思い切りが無くて』などなど…。

これは言葉で自分を抑制していると同時に、自分を言った通りの人間へ形成しているのと変わりありません。

今は自身が無くても、やっているうちに自信になっていきますし、その強さは周囲にも好影響を与える様になります。

自信の為ではなく周りの為にもなるので、なるべくポジティブにものを考えていきましょう。

あなたが強くなれば、周りも強くなり、より過ごし易い環境ができる様になります。

ネガティブはネガティブを、ポジティブはポジティブを呼ぶのです。

ネガティブの抑制の仕方

自分自身のゴーレム効果を抑制する為には下記の手段を採りましょう

小さな成功体験を積む

日常の中に小さな成功体験を取り入れて、自信にしていきましょう。

朝30分早く起きる。

腕立てを10回毎日続ける。

部屋の掃除を3日に1回15分行う。等なんでも構いません。

一般に良い習慣と思われるものを取り入れ、実行しやりきって成功させた実感を脳に刻んで生きのです。

自分はできたと脳をコントロールすることによって、不安は徐々に消し飛びます。

悪い言葉を避ける

相手に使うにしろ自分に使うにしろ、脳みその機能は単純なので、マイナス要因を招く言い方はなるべく避けるべきです。

また、日本語特有のネガティブ否定の表現を避けます。

具体的には、『ダメじゃない』とか『悪くない』など曖昧な物も含まれます。

良い物、良い事にはイイとハッキリ言いましょう!

そして、多少悪かろうが「前より良くなった、素晴らしい!」

と常に肯定する姿勢を崩さない様にすると、自身だけではなく全体のパフォーマンスが上がる様になります。

最後に

ゴーレム効果は個人の人生でも、集団の在り方でも切っても切れない物です。

そこにそういった心理作用があり、能力開発の妨げになる事を理解した上で、その行動を取らない、その行動を見たら理論的にねじ伏せそれ以上やらせない様にする。

といった防衛策を取れる自信を付けて行動してください。

闇の人格
闇の人格

まぁ、あたしも死ぬほど悩んでるんだけどね

はむらいと
はむらいと

悩みを破壊するには小さな自信をつけ続ける事だね

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