ジョハリの窓とは ワークシートによって導き出されるあなた価値

仕事術・自己研鑽

自分の客観性に自信のある人も、自分の客観性に自信のない人も、こんにちは。

今回紹介するのはジョハリの窓。

心理学に精通していて

「そんなの楽勝で知ってるわ!」
「自分への客観性?自分は俯瞰して見れているからね!」

という人は今回は読まなくても、イイかもです。

気になった人だけ読んでみて下さい。

今回の読んで欲しい人はこんな人!
・客観的な視点を取り入れて、自身の視野を広げたい!

・最近自分の成長に行き詰まりを感じている

・新しい知識と手法が欲しい!

ジョハリの窓という手法について解説していきます。

自己分析、自己をより知る為に用いられる、心理学のモデルの事です。

今回はそんなジョハリの窓の、基本と実施について解説していきます。

僕も僕自身を全く知らないので、定期的にセルフで他の人から自分の情報を引き出そうとしているところがありますが。

結構失敗しちゃいますので、自身の方向修正として、正しいタイミングで実行してみる事を推奨します。

スポンサーリンク

ジョハリの窓とは シートと客観から導き出される自己

ジョハリの窓の由来と定義

ジョハリの窓の発端はグループワークにおける自己認識の重要性を起点としています。

サンフランシスコ州立大学の2人の心理学者の教授。ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリ・インガム (Harry Ingham)により提唱され、2人の名前から下の名前をそれぞれを合成され、名付けられました。合体したゴテンクスみたいなもんですね。

以下引用。

自己には「公開されている自己」(open self) と「隠されている自己」(hidden self) があると共に、「自分は知らないが他人は知っている自己」(blind self) や「誰にも知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。

引用元:wikipedia

そして、4つの項目はそれぞれ○○の窓と名付けられており、その特性を割り当てられています。
以下の様にまとめられます。

・【開放の窓】 自分も他人も認識している自己。つまり、曝け出した内面。
・【盲点の窓】 自分は認識していないが他人は認識している自己。つまり、自分が見えていない自己。
・【秘密の窓】 自分は認識しているが、他人は認識していない自己。つまり、厨二内面だけの自己。
・【未知の窓】 誰からもまだ認識されていない自己。

4つの窓を認識することにより対人コミュニケーションが円滑になる

ストレスを貯め込みやすい人の場合、自分自身の認識のズレが、自分自身にとってストレスになる事が多いです。
それは理想の自分と現在の自分のズレやギャップに違和感を覚え、その差が転じてストレスとなるからです。

また、他人との関係性についても自身と他人の認識のズレを取り除いていく事で、勘違いやすれ違いによるロスが無くなり、円滑に物事が進むようになるわけです。

ジョハリの窓の主目的は、コミュニケーションの円滑化なので、このズレを修正していく事によりその目的を達成していきます。
自身の能力を知り、欠点を知り、自身の知らない魅力を知る事で、新たな能力獲得のカギとしての足掛かりにしていきましょう。

自分を見つめ直す時って定期的に来るので、必要性を感じたらドンドン試しましょう。

実施方法と取りまとめ方

紙とペンを用意し数人で集まる

ジョハリの窓における分析は、紙とペンがあればすぐに実施することができます。

ジョハリの窓の実施手順
・あらかじめ想定されたアンケートの様な用紙を人数分用意する(内容フリーでもよい)。

→例えば4人参加であれば自分の名前と参加者の名前それぞれが書かれたアンケート用紙をそれぞれが持ち記入、全体で計16枚となる。

・全ての記入シートに、それぞれに対して感じる事を記入する。チェック式でもいい。

・全シートの記入が終わったら、各々自分向けのシートを回収する。

・最後に各々回収したシートの内容を基に、情報を4つの窓に振り分ける。

アンケート方式の記入の方が楽なので、下記のようなアンケート用紙を用意するとわかりやすいです。

○○さんについて、当てはまっていると思った項目にチェックをしてください。
□好奇心旺盛
□落ち着いている
□物腰が丁寧
□喋りが上手い
□信頼できる
□自信に満ち溢れている
…etc

こうしてチェックされたものを集計すると、自分から見える自分と他人のから見える自分を簡単に振り分ける事ができます。

実施後の集計

実施後の集計については、上でも少し触れていますが、下記の様になります

・自己のシートと、他人から自分を見たシートの両方で合致しているものは【開放の窓】へ

・自己のシートには無いが、他人から評価を付けられたものは【盲点の窓】へ

・自己のシートのみに内容が記載された場合は【秘密の窓】へ

・自分も他人も評価を付けなかった項目は【未知の窓】へ

こうして4つの窓を完成させることができました。

4つの窓を基にディスカッションをする

最後に、完成させた窓に対して、時間を取って参加者同士でディスカッションして、理解度を深めていきましょう。

結果だけを集計するだけでは、全体の意味合いの50%程度しか達成できていません。
なぜ自分はこう思われているのか、なぜ自分のこういった面は他人に見えていないのか。
そういった内面に座している部分を、ディスカッションから引き出していく事が大切です。

実施に関しての注意

このテストは、どうしても相手に対して抱いている印象をオープンにする必要があります。
下記の点に注意しながら、参加者を募ってみるのが良いでしょう。

・信頼関係が構築されている参加者

・他人からの印象を受け取ってもストレスにならない参加者

・自分からの印象を伝えてもストレスにならない参加者

・アンケート用紙はポジティブワードで埋める

・短時間ではなく、まとまった時間を取って理解を深め合える関係性

グループワークとして、自己理解を深める為に非常に有用なジョハリの窓。

機会があれば実施してみると、自分自身と自分が他人に抱いているイメージを整理するのに、大変役立ちますよ。

コメント