スーパーリーグで一番強いあまえる+フェアリータイプはどのポケモンか?
頭を悩ませる人も多いと思うこの問題に、少し客観的な視点で切り込んでいきましょう。
結論を先に考えると、やはりアローラキュウコンがトップではないかと推察されます。
唯一消費ゲージ35の技を持っており、その性能もトップクラス。
耐久寄りでSCPにも問題が無く、特に批判すべきところがパッと見つからないからです。
しかし、ゲームはパーティを組んでやっていくものなので必ずしも単体性能の良い悪いが結果に直結するわけではありません。
ですので、ここの特徴を知っておいて『あまえる枠』として何を重視して採用するのが一番かを理解する必要があります。
では見ていきましょう。
あまえる族のデータ
ではまず一番必要な客観データ、それぞれのスーパーリーグでの実数値を見ていきましょう。
ポケモン | SCP | 攻撃力 | 防御力 | HP | 複合タイプ |
ピクシー | 1558 | 115.27 | 113.33 | 149 | |
Aキュウコン | 1575 | 113.55 | 138.26 | 126 | こおり |
プクリン | 1568 | 114.15 | 76.83 | 224 | ノーマル |
グランブル | 1418 | 132.83 | 91.48 | 139 | |
サーナイト | 1403 | 134.32 | 119.02 | 104 | エスパー |
トゲキッス | 1487 | 123.93 | 127.23 | 115 | ひこう |
エルフーン | 1543 | 116.96 | 135.50 | 121 | くさ |
フレフワン | 1566 | 114.39 | 107.78 | 159 | |
ペロリーム | 1564 | 115.12 | 120.57 | 151 | |
ニンフィア | 1550 | 116.64 | 126.41 | 131 |
それぞれの項目の最高値を青、最低値を赤で色付けしました。
Aキュウコンとサーナイトがそれぞれ三冠です。
こうして見ると耐久値が一番高いアローラキュウコンが強いのは当然と言えます。
というのも、あまえるは3ターン技なので、実はここの攻撃力が少し上げ下げしたくらいでは大勢に影響がありません、多少攻撃力が落ちたところでダメージ変わらない事が多いからです。
ですから、1回でも多く打てる可能性を増やす耐久重視のあまえる族の方が、結果として相手にトータルダメージを入れられるのです。
加えてスーパーリーグであまえるを打つ回数はどれくらいでしょうか。
例えばプクリンがマリルリに最長であまえるを打つとしたらおおよそ18回です。
パーティに1体入れたとして、最高に長く打っても24回程度でしょうか。
つまりダメージが1上がるくらいではゲーム全体で見るとあまり変わらないのです。
というわけで、当然基本的には耐久力が高い方を推奨します。
シャドウグランブルぐらい尖っていれば話は別ですけどね。
シャドウグランブルやシャドウサーナイトの攻撃力であれば、シールドを一枚多く使ってフシギバナとの対面を返す。
という事も可能です。
攻撃力特化ならではの芸当ですね。
あまえる族の使い方
「あまえる族の使い方って、あまえる打つだけじゃねーの?」
と思った方。
その通りです。
あまえるを打ち続ければいいんです。
「え?それ答えになってなくね?」
と言われそうですが、あまえる族やはっぱカッター族の様に技1の威力が高いポケモンの一番いい使い方は、等倍以上のダメージ環境でできる限り長く場に留める事。これだけです。
勿論いたずらに場持ちさせたために起点にされるのではいけませんが、等倍で通っているのであれば、できるだけ長く場に留めてあげた方が相手のパーティを崩壊させられます。
例えば、デンチュラやブルンゲルなど。
メタるほど数が居ないけど出されると困るポケモン。
あまえる族でシールドを貼って見てやれば倒すことができますし勝機を掴めるかもしれません。
あまえる族最大の利点は『パーティ全体で重めなポケモンへの等倍ごり押し』なのです。
あまえる族の差別化
では実際に使う為にあまえる族の差別化について考えていきます。
差別化については考えるべき点がいくつかあり、これらの中から特に自分が組みたいパーティに不足している項目を補えるようなポケモンを選ぶべきです。
能力値
あまえる族は能力値だけを見て大体下記の様にグループ分けができる気がします。
【第一グループ・スタンダード】
- ピクシー
- フレフワン
- ペロリーム
- ニンフィア
【第二グループ・高耐久力】
- Aキュウコン
- エルフーン
【第三グループ・高攻撃力・ペラペラ】
- グランブル
- サーナイト
2021年5月現在でシャドウが実装されているのもここだけですね。
【第四グループ・例外】
- プクリン
- トゲキッス
プクリンはHPが高すぎて防御が低いという珍しいタイプです。
ラッキーやソーナンスがこのタイプですね。
HPが高い利点としては、ロックオンや二重耐性技が比率的にほぼダメージにならない事です。
HP特化という特徴はありますが、プクリン自体はスタンダードに属するべき総合力ですので、ほぼピクシーとの相互互換と考えてもいいでしょう。
トゲキッスに関しては高攻撃力とスタンダードの中間のような能力です。
中途半端な位置づけの所為で、あまえるのダメージも上がり切らず、イマイチスーパーリーグでは活躍できないイメージがあります。
タイプ
これは複合タイプに関してです。
例えばエルフーンを使うとした場合、くさタイプを持っていますのでひこうとほのおに弱くなります。その代わりじめんやでんき、みずに強くなりますよね。
プクリンを使う場合、かくとうに弱くなりますがゴーストに強くなります。
このタイプバランスを、パーティ全体で取れているか?
というのが重要です。
例えばスペック的には一番強いからとアローラキュウコンを選んで、ひこうポケモンと組ませるとどうなるでしょう。
パーティ全体でいわ技が一貫してしまいます。デオキシスなどが特に辛くなりますよね。
この様に『ゴースト対策を任せたいからプクリンを使う』や『クレセリアのくさむすびを抑えたいからエルフーンを使う』など、パーティ内での弱点を補完するタイプを選ぶことも重要です。
技2(スペシャルアタック)
最後に最も重要な差別化は技2です。
例えば、紹介している中で最も軽い技を持っているのは消費35のウェザーボールを持っているアローラキュウコン。
ついで、グランブルのインファイトなどが軽いです。
通常あまえる族の技2は消費ゲージ55以上で構成される事が多いので、あまえるを10発(60チャージ)しないと技2を打つことができません。
軽いというのは最も大きな利点の一つであり、採用理由でもあります。
打てない2回より、打てる2回の方が断然いいですからね。
さらに、リーグ毎のタイプも重要です。
スーパーリーグではガラルマッギョという超メジャーポケモンが居る為、ほのお技の需要がとても高いです。
この中で言うとおすすめはペロリーム。
かえんほうしゃとくエナジーボールを所持しており、ガラルマッギョとマリルリに打点があります。
もうこの時点で強いです。
ハイパーリーグでは比較的でんき技が必要なシチュエーションが多く、フレフワンの採用をオススメしています。
また、上記以外ですと標準的な能力を持っているピクシーはコメットパンチの消費が50な為、55および60よりあまえる一発分早く技が出るのが特徴です。
ピクシーは貴重な対フェアリーのフェアリーであると言えます。
単純に技比較をすると、アローラキュウコンが最も優秀でその他シチュエーションによるといった感じです。
ここも複合タイプの項目と同様にパーティ中で重いポケモンをカバーするか?
といった事を考えながらどのポケモンを選出するかを考えた方が良いでしょう。
フェアリー以外のあまえる
今回はフェアリータイプに絞って解説してきましたが、最後にフェアリータイプ以外のあまえるについて少しだけ触れます。
実は使い手がかなりいます。
- マスクド・ピカチュウ
- ライチュウ
- ソーナンス
- ドンファン
- エネコロロ
- ラティアス
- エルレイド
- レパルダス
- ドレディア
- チラチーノ
- ゴチルゼル
- ツンベアー
- ニャオニクス(メス)
技2が最も軽いのはチラチーノとエルレイド。
差別化で考えると使い道があるのはソーナンス・ドンファン・エネコロロ・ゴチルゼルあたりか。
最大の魅力である高火力のあまえるのタイプ一致が無くなってしまう為、あえて採用する理由をタイプで考えなければいけないところです。
通常はあまえるで採用する理由がないので、無理に使おうとする必要はないでしょう。
あまえる族は幅広い
あまえる族は動きとしては非常に単調ですが、綿密に計画するとその仕事幅を広げることが可能です。
通常の役割となるドラゴン・かくとう・あくタイプだけではなく、等倍ポケモンを強引に倒すことが出来たり、複合タイプで封殺したりと非常に面白い動きをします。
確かに2体ならべると、ややゲーム性は薄まりますが自分の組むパーティ内でしっかり役割を与えてあげれば、これほど頼りになるタイプもありません。
使い方に困っている人は、自分がどのタイプ相手の時に困っているか、是非考えて選出を心掛けてみましょう。
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