マスタープレミア環境において、目立たず忘れたころにやってきて処理に困るポケモンが居ます。
それがカバルドンです。
今回はそのカバルドンの強さを考えてみようという回となります。
わざ1が微妙なレベルになっており、構成もバレやすい為技の選択という意外性は無いですが。
そもそも採用率が低い為体面を理解しているプレイヤーが少なく奇襲になることもしばしば。
はたして、ジバコイルには無敵なのか?
気になる処でしょう。
早速見ていきましょう。
カバルドンの基礎データ
じめんタイプ・MAX CP 3075
カバルドンはMAX CP及第点3000越えでHP型のポケモンです。
見た目通りタフですが、攻撃力もそこそこありトータルの印象だけで言うとカビゴンなどの誰とでもそこそこ戦えるポケモンに近い印象です。
オスは茶色カラーですが、メスは凄いグレイッシュでブラックなカラーをしており、個人的にはメスのカバルドンの方が好きかも。
HP型の為相手のポケモンと長時間打ち合う事になり、運用にはパーティ単位でシールド管理術が要求されます。
裏を返せばカバルドン側も意図的にシールドをはがす立ち回りを取れるかも知れないという事です。
さらに長期戦という事で、交代のタイミングがずれた時に戦局を引っ掻き回せる可能性があり、使用中は常に交代タイマーと睨めっこしておいたほうが良いポケモンの一匹です。
カバルドンの技紹介
まずカバルドンの基本技紹介と行きます。
カバルドンは技1に三色とよばれる、ほのお、かみなり、こおりのキバと、かみつくを全て所持している珍しいポケモンです。
ワニワニパニックかな?
項目 | 三色キバ(炎・電気・氷) | かみつく(悪) |
ターン数 | 2 | 1 |
エネルギー増 | 5 | 2 |
威力 | 8 | 4 |
ほのお、かみなり、こおりのキバは全て同性能で一括で表示しています。
これらの技は性能がかなりギリギリで、特に大技と小技のブラフ応酬となるマスターリーグでは正直エネルギー充填率が低すぎて強くはないです。
かみつくは三色キバより性能的に劣っています。
一応1ターン技なので小回りは効きますが、あくタイプが有効なゴーストは環境におらず、刺さるエスパーもメタグロスのみです。
この中から99%くらいのプレイヤーはこおりのキバを選択するはず。
カイリューやガブリアスといったマスターを代表するドラゴン。
トゲキッスにも打点を持ち、ラグラージやギャラドスにも等倍で入るからです。
次に技2の習得可能技を見ていきましょう。
技名 | 消費エネルギー | 威力 |
のしかかり(普) | 35 | 60 |
だいちのちから(地) | 55 | 90 |
ストーンエッジ(岩) | 55 | 100 |
じしん(地) | 65 | 120 |
地面技はタイプ一致の為さらに1.2倍の威力となります。
また、だいちのちからは10%の確率で相手の防御を1段階下げます。
三色キバを技1として選択した時点で、エネルギーの貯まる値が5の倍数になり、中途半端なエネルギーの残り方はしなくなります。
のしかかりは技2が7発。
つまり14ターン以降。
だいちのちからとストーンエッジは22ターン。
じしんは26ターンのチャージがそれぞれ必要です。
三色キバのうち、かみなりかこおりを採用していると、基本的には浮いているポケモンに強いという事になります。
この為ストーンエッジが採用候補から外れます。
のしかかり、だいちのちから、じしんの比べとなりますが、のしかかりは確定で良いでしょう。
軽い技が無いとブラフが決まらず、ゲージの抱え落ちも多くなってしまうからです。
また、だいちのちからとじしんでは元々地面タイプの為自身の威力が過剰になっており、少し発動の早いだいちのちからで十分という結論が見えます。
その為下記の様な技構成が一般的です。
技1:こおりのキバ
技2:のしかかり・だいちのちから
カバルドンの主な役割対象
カバルドンの強みはやや不利なCPながら、初手採用率の高いポケモンに対し出し勝ちになるという点です。
これから紹介するポケモンに出し勝ちになり、その確率は丁度50%程度。
ですが、それ以外も特別不利なポケモンが少ない為、裏の構築をよくよく考えると対面コントロールをし易いというのが特徴です。
では役割対象についてみていきましょう。
条件は先ほど挙げた技構成、個体値をMAX。
相手は必ずがんばリボン付きとします。
ガブリアス
ガブリアスはマスタープレミアで最も評価を上げたポケモンの一匹です。
PVP実装当初から存在していたものの、通常マスターではドラゴン種が多く目だたず、そもそも作れる人が少ないため見向きもされていませんでした。
マスタープレミアにてメタグロスの地位とジバコイルの有用性に気付く層が増えた為ジリジリと評価を上げたポケモンです。
そのガブリアスを蹂躙できるのがカバルドンとなります。
もうこおりのキバの威力が犯罪レベルですね。
カバルドン側が負ける条件は、シールドゼロで相手がシールドを使える状態で対峙した時のみです。
これはガブリアス側が初手すなじごくを選択し、さらにのしかかりをシールド。
そして二発目にげきりんを放ってきたというシミュレートです。
それでもここまで追いつめているのは流石としか言いようがないです。
そしてカバルドン側のベスト想定はこちらです。
どうせ技は2発飛んできてしまう為、2回目に貼りましょう。
すなじごくを受けて、げきりんをシールド。
そしてカバルドン側はゲージを消費せずに突破という流れです。
これで後続にのしかかり2発以上が溜まった状態であり、まだまだ戦えるという形になりますので非常に有利に勝負を展開できます。
カイリュー
カイリューもガブリアスと同じくこおりのキバで二重弱点を突ける有利な相手です。
この対面はシールドも必要が無く、ガブリアス以上に有利な対面となります。
予想されるスタンダードな打ち合いとしてはこの結果です。
ちなみに無理にチャージしようとしてりゅうせいぐん、げきりん、ぼうふうを受けると負けてしまいます。
これはのしかかりを出し惜しみせずに打つことで回避可能です。
カイリュー対面ではのしかかりを相手より先に打てれば勝ちということです。
ちなみに相手がドラゴンクローを速打ってきた場合は、こちらは技2を打たずに無償突破できます。
のしかかり分のエネルギーを温存するかしないかは状況により判断してください。
ジバコイル
ジバコイルはだいちの力一発で吹き飛ぶため、いくらこおりのキバが軽減できると言っても限度があります。
基本引いてくるはずです。
しかし実はシールド2枚同士、カバルドン側がブラフ無しでだいちのちから3発という条件では、ここまで追い込まれてしまいます。
シールド1枚同士であれば59HPがのこりカバルドンの勝利です。
ジバコイル側だけシールドを貼り、カバルドンがだいちの力を連発しているとこの様な感じになります。
ジバコイルの挙動を見た上で、初手だと対面時にこちらから引く選択肢も入ってくるという事です。
恐らく裏も地面に弱い筈なので。
基本体面的にはだいちのちから連発が安定ですが、のしかかりによるブラフが無しとも言えません。
特に中盤では必要になるでしょう。
初手対面ではすなおにだいちのちからを打つ方が良さそうです。
トゲキッス
浮いているトゲキッスはこおりのキバの役割対象!
と思いきや結構追い詰められてしまいます。
実は技を受けてしまうとカバルドン側が負けてしまう対面で、のしかかり2発目の前にげんしのちからが飛んできてしまう為、ほぼ互角なのです。
裏を返せば、シールドが無いと勝てません。
1枚同士という非常にスタンダードな状況では有利ですが、その辺の関係値は覚えておきましょう。
こちらがシールド0枚でも、相手が2枚貼っても突破されてしまいます。
一応有利ですが、対面コントロール権はトゲキッス側にある。
そう覚えて下さい。
まぁ、2枚使われてカバルドンが突破されたら、こちらは裏からメタグロスを出せばほぼすべてのポケモンに勝利できる様になりますが……。
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