ホウオウ使い、あるいはディアルガ使いにとって重要なホウオウ対ディアルガの初手対面。
お互いに、ほぼ互角となる為どちらかから引いて対面操作の権限を相手に渡すのはむしろ勝率が下がる。
では、実際にどう立ち回ればいいのか。
パターンを算出して考えていきましょう。
ホウオウ対ディアルガの基礎
まずホウオウ対ディアルガの基礎的な内容を考えていきます。
シミュレーターが都合が良いのでシミュレータの結果を貼ります。
ホウオウは基本リボンを付けないポケモンなので、ホウオウはリボン無し、ディアルガはリボン有り。
個体値はそれぞれ100%とします。
やきつくすのダメージが8%と中々キリのよい数値を出す一方、ディアルガは同じ5ターンで11%ものダメージを与えてくる為、どう転んでもディアルガには通常ダメージでは勝てません。
やきつくすのダメージが4ターン目に入るのに対し、りゅうのいぶきは毎ターンダメージを入れてくる為、この点から見ても通常技での圧力は劣っています。
また、個々のダメージを見るとホウオウ側ではじしんを当てても一撃必殺とはならず、やきつくす込みのワンパン。
ブレイブバードの場合はじしんの半分強の数値でダメージが入ります。
逆にディアルガ側はいまひとつのアイアンヘッドで1/4のダメージが入らない点が問題。りゅうせいぐんであれば70%を超えるので、ホウオウをりゅうのいぶき込でふきとばせます。
また、かみなりも118ダメージ65.6のダメージで、こちらもりゅうのいぶき込でワンパンです。
攻撃力はディアルガの方が上で、これはひっくり返らない数値なのでその点もしっかり把握しておきましょう。
ホウオウ対ディアルガの対戦パターン
ホウオウとディアルガは、ホウオウ側がじしんを貯める20ターンとディアルガ側がかみなりを貯める20ターンのタイミングが全く同じです。
ホウオウ側は、じしんを打つのが安定択ですから、とりあえずやきつくすを4回打って20ターンを経過させます。
この時最速でじしんを放つと、ディアルガも同時に技を放ってきて先制される。
これが一番良く見る展開です。この時の思考はこんな感じ。
- りゅうせいぐんであれば間に合わない。
- かみなりであればホウオウがワンパン。
- アイアンヘッドであれば痛くない。
現在の主流では多くのディアルガがりゅうせいぐん持ちですから、それも込みで20ターン目のブラフを本当に仕掛けてくるのか?
というのが最初の読み合いになります。
ディアルガ側も思考は似たようなもので、じしんを打てるところまで貯められてしまったから。
- 同時打ちで先制してかみなりを持っているように見せる
- りゅうせいぐんを持っているように見せる為打たない
- 関係なくアイアンヘッドを連打する
こうした意図が見え隠れするのが、この対面の初手に関する動きです。
また、ディアルガ側はじしんのワンパンだけは避けねばならない為高確率でシールドを貼ってきます。
つまり、よく見る展開としては『ディアルガ側は絶対にシールドを1枚使うので、ホウオウはシールドを使うべきか?』という選択ですね。
ここで重要なのがホウオウの耐久です。
シールド1枚同士で、判りやすくディアルガ側はアイアンヘッドのみを打つ設定にしています。
つまりこの結果は、アイアンヘッドを2回打たれてうち1回はシールドを貼り二回目のじしんでディアルガを落としたという理想的な対面です。
ここで問題となるのが残HPで、本来ホウオウ側が有利な結果に見えますが、あとりゅうのいぶき1回で落ちます。
つまり、シーズン10で多発している初手遅延などに巻き込まれると、高確率で2回目の地震が間に合わないという事です。
その時の結果は上記写真の様なシールドを2回貼られた結果と同じ様な内容になります。
つまり、ホウオウ側は遅延や差し込みのリスクを背負いつつさらに相手がシールドをしてこない事を祈ってじしんの2回目を放つわけです。
逆にディアルガはシールドを2枚貼る意志さえあればほぼ確実に対面が取れるということです。
HPが半分残っているディアルガであれば、シールドアドバンテージを取られていても特段不利という事はありません。
つまりこの対面は基本的にディアルガ側の意思が結果に反映される形が多いです。
では本命であるもう一つのパターンを考えます。
それはホウオウがじしん+ブレイブバードを撃った場合です。
この結果はブレイブバードを撃った後にホウオウのHPが52からりゅうのいぶきと二度目のアイアンヘッドで丁度落とされたものです。
ブレイブバード後のやきつくすのダメージが入る前に落とされている格好となります。
ここで言いたいのはこのブレイブバードを打った直後の格好になった時にホウオウの残HPは52であり、エスケープさせればまだ盾としての余力がある事。
そして、ディアルガのエネルギーが実はその瞬間では43しか貯まっていないという事です。
ディアルガの残りHP18というのも、上で紹介したホウオウの残りHP4と似たような数値です。
何故ならディアルガのレベル41(相棒)同士ではりゅうのいぶきのダメージは5。
20与えるには4ターン掛かりますが、4ターン目には相手のアイアンヘッドが溜まってしまうからです。
しかし、相手のディアルガが1ターン遅れていればアイアンヘッドを撃たれる前にこちらのディアルガで確実に落とすこともできます。
また、じしん(シールド)+ブレイブバードから間髪入れずにホウオウから後続にエスケープした場合3ターンまでのダメージ計算でHP18を落とせるなら確実にディアルガを処理できるという事でもあります。
ちなみに3ターン以内にディアルガに18以上のダメージを与えられるのは、オノノクスとカイリキーだけの様です。
カウンターが2発でダメージ判定が3ターン目に来るため相手の4ターン目が来ずに片付けられるという事です。
これではちょっときついかな。
ホウオウ対ディアルガの初手の結論
ホウオウ側は初手じしんで相手のシールドをほぼ1枚剥がせる。
ディアルガ側はシールド必須。かみなり(りゅうせいぐん)のブラフで相手のシールドを剥がす。
総合で見ると少しディアルガが有利だが双方自分から引くほどではない。
ディアルガ側はブレイブバード後の奇襲に気を付ける。
お互いに1ターンズレると凄まじく不利になる。
こういった事を考えて初手ホウオウ・初手ディアルガを採用する状況を考えていくと良いかもしれませんね。
コメント