カントーカップで面白いポケモンは居ないかと、シミュレーションをしているうちに新しく見つけたポケモンを紹介します。
そう、ピジョットです。
技構成もタイプ的にもそこまで注目するものでも無いかなと思っていましたが、意外や意外。
出場ポケモンの傾向が見えてきた時点で、ノーマル・ひこう。
そして持ち技がカントー勢に対して強いのでは?
という有効な数値が見えてきました。
今回はピジョットを紹介しつつ、他の要注意ポケモンも見ていきます。
スーパーリーグで強いポケモンの基準
みなさんスリーパーが強い理由ってなんだと思いますか?
耐久力でしょうか?
三色パンチ+シャドーボール+きあいだま+サイコショックが扱えることでしょうか?
個人的には『ねんりき』である点が一番だと思っています。
スーパーリーグは実はやり込んでいくと、技1で押し込めるポケモンが結構対面で優位に食い込んでくるんですよね。
シャドウウツボットのはっぱカッター。
プクリンのあまえる。
ちょっと違いますが、りゅうのいぶきがダメージソースとなるチルタリスや、アローラガラガラのほのおのうずなど。
滞在時間と技2を打てる回数から全体の耐久力の関係で、技1のダメージの方が実は重要だったりします。
勿論これに該当しないポケモンも居ますが。
そして、この技1がダメージ技である点に重きを置いて考えて技を追ってみました。
そう、そこでこいつです。
新技『かぜおこし』。
ピジョットの紹介
先日のひこうカップにて特別技かぜおこしが実装されたピジョット。
実はこの風起こし、凄まじい可能性を秘めています。データを見て下さい。
項目 | かぜおこし | ねんりき |
ターン数 | 4 | 4 |
エネルギー増 | 12 | 12 |
威力 | 16 | 16 |
はい、ねんりきと全く一緒なのです。
ということは、技の上では同じ土俵に立てるようになったと言っても過言ではありません。
ひこう技は、でんき・いわ・はがねタイプに軽減されます。
反対にくさ・かくとう・むしタイプには弱点を突く形となります。
レアコイルやゴローニャなどは苦手となりますが、カイリキーやウツボットには滅法強いというわけです。
そんなピジョットですが所持技のほとんどがひこうわざで、ほかにははがねの翼しか所持していません。
今回はかぜおこしを使うという事で、別タイプ技は断念し構成は以下のようになります。
推奨技:かぜおこし・つばめがえし・ブレイブバード
ひこう一色です。
手持ちの中で一番軽い技であるつばめ返しと、ブレイブバードを並べました。
殆どのポケモンはかぜおこし込みのブレイブバードで吹っ飛ばすことができる為、シールド強要係or詰めの一手としての運用も可能な点が、新生ピジョットの強みなのです。
カントーカップにおけるピジョットの主要対面
では早速想定される主要なポケモンとの対面結果を見ていきます。
個体値は理想個体値とし、相手の想定技は各所に記載していきます。
シールド無し同士はシミュレーターの性質上ブレイブバードを使っています。
確実にとれるわけではないので注意しましょう。
カメックス
相手技:かみつく・ハイドロカノン・れいとうビーム
今回エスパー対策としてかみつく型が増えると思われるカメックス。
その対面はどうでしょうか。
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 相打ち |
1枚ずつ | 勝ち |
0枚ずつ | 勝ち |
まさかのいきなりの強すぎ速報。
カメックスに超有利なピジョット。
からくりはかみつくのチャージ効率が悪く技を飛ばされる回数が少ない事にあります。
ただし、カメックスの技2は両技とも受けてしまうと致命傷に近い勝負となってします為、例えば初手で対面した場合はピジョット側が勝利するものの、相手方にシールドアドバンテージを取られる。
といった想定が多くなるでしょう。
1発目のつばめがえしをシールドされなかった場合でも、こちらはシールド介護が必要になります。
それでも立ち回りによっては次の相手にブレイブバードを放っていける為、ほぼ相手方のアドもないようなものです。
出来れば後追いでひっかきまわしたいところです。
スリーパー
相手技:ねんりき・かみなりパンチ・シャドウボール
シールドがあるとどうやっても勝てません。
相手側が一方的に弱点を突いてくるので当然ですが。
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 負け |
1枚ずつ | 負け |
0枚ずつ | 相打ち |
勝つ場合は0枚同士でブレイブバードをタイミングよく打った場合となり、それもタイミングを間違うと相打ちに持ち込まれてしまいます。
初手などのどうしようもないタイミングであった場合はブレイブバードで一撃必殺か、ある程度貯めて引くかなどの選択肢をとる事になるでしょう。
HPもピジョットの方が低く技1のダメージレースでも負けている為、基本的には超不利対面です。
とはいえ仕事はできるので、パーティの編成によっては引かずに相手の消耗を誘いましょう。
シャドウスリーパー
相手技:ねんりき・かみなりパンチ・シャドウボール
いずれの対面も相変わらずボロ負けと予想されていますが……。
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 負け |
1枚ずつ | 負け |
0枚ずつ | 勝ち |
少し意外ですが、シャドウ化した方が差はつまる様です。
シャドウの割合がどの程度かは予測ができませんが、このあたりは少し安心材料になりますね。
プクリン
相手技:あまえる・れいとうビーム・じゃれつく
スリーパーよりも悪い対面です。
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 負け |
1枚ずつ | 負け |
0枚ずつ | 勝ち |
勝ち筋はスリーパーと同じくブレイブバードをあてることだけで、技1の打ち合いではHPの差で負けてしまいます。
プクリンHPは高いのですが、高威力技ならそれもごっそり削れる+相手は技2のチャージ効率が悪い為、こういったところで差をつけて突破していきたいところです。
ミュウ
相手技:シャドークロー・ワイルドボルト・なみのり
ワイルドボルトが弱点となりますが勝てます。
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 勝ち |
1枚ずつ | 勝ち |
0枚ずつ | 勝ち |
この、ミュウに完勝できるという要因はシャドークロー型のミュウしか環境に存在していない為です。
ノーマルタイプのピジョットはこのダメージを軽減できる状況を作れるため、ほぼワイルドボルトでしか削りが入らないという状況が生まれます。
故に、勝つことができるのです。
アローラライチュウ
相手技:でんきショック・かみなりパンチ・サイコキネシス
終始アローラライチュウ側が有利です。
この対面はブレイブバードを発動する隙もなく負けてしまいます。
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 負け |
1枚ずつ | 負け |
0枚ずつ | 負け |
ちなみにボルトチェンジ型の方が決着が早いですが、倒された後のエネルギー状況はボルトチェンジの方が悪いです。
相手技:ボルトチェンジ・かみなりパンチ・サイコキネシス
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 負け |
1枚ずつ | 負け |
0枚ずつ | 負け |
一概にどちらがどうとは言えませんが、どちらにしろ飛行タイプは全ての面で電気タイプには勝てませんので対面させてはいけません。
アローラベトベトン
相手技:ねんりき・かみなりパンチ・シャドウボール
この勝負はかなりピジョット側に有利です。
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 負け |
1枚ずつ | 勝ち |
0枚ずつ | 勝ち |
この様にエネルギー的に枯渇してもピジョット側が勝つ為、後追いも簡単でピジョット側はつばさで打つを選択するだけ。
先に場に出ていれば、2枚同士でも倒すことができます。
アロベト側は微妙なHPと攻撃力の差をヘドロウェーブで埋めなければならず、あくのはどうの高回転を維持できない為結果的にピジョットを倒しきれません。
ピジョットはアローラベトベトンを現実的に止められる貴重なポケモンなのです。
アローラガラガラ
相手技:ほのおのうず・ホネこんぼう・シャドウボーン
シャドーボーン実装により、選択肢が増してはいますがノーマルひこう相手には打点がありません。
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 勝ち |
1枚ずつ | 勝ち |
0枚ずつ | 勝ち |
シールドを使われるほど対面が長くなり、ピジョット側のHPが削られていきます。
一番のダメージソースがほのおのうずだからです。
その他で気を付ける点は特になく、ゴースト技のダメージはわずか。
大文字が万が一あれば問題ですが、基本シールド差1枚まではピジョット側が有利です。
ガラルギャロップ
相手技:サイコカッター・のしかかり・じゃれつく
攻撃型のガラルギャロップ、基本性能の差で勝つことができます。
シールド使用 | 勝敗 |
2枚ずつ | 勝ち |
1枚ずつ | 勝ち |
0枚ずつ | 勝ち |
この様にエネルギー的に枯渇してもピジョット側が勝つ為、後追いも簡単でピジョット側はつばさで打つを選択するだけ。
カントーカップのピジョット総評
こうして考えると主要ポケモンの中では、スリーパー・プクリン・でんきタイプ以外には基本的に勝つことができるので思ったより使えるのではないでしょうか。
勿論オムスターがレガシー技のいわなだれを使ってきたら勝つのは難しいですし、サイドンがきたり想定外はあるかもしれません。
レアコイルなんてあてられた日には、タイプ相性的には何もできません。
しかし、等倍であれば技性能でごり押ししていけるだけの力を秘めており、ブレイブバードの一撃必殺の威力は魅力的です。
環境的にも鋼と岩を選出する理由がない為かなり追い風となっています。
それらの点を考慮し、トータルで可能性を秘めているのが今回紹介したピジョットとなります。
序盤鳥、活躍させてみませんか?
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