先日こんなツイートをしました。
ブラッキーはそんなに脅威じゃないのではないか論
— はむらいと🐰連続更新580日の人の皮を被るうさぎブロガー🐰 (@hamwrite30) December 9, 2020
ラプラスロケットで完封
アロベトは有利
フシギバナもほぼ互角
ギャラドスも2枚はりはりでほぼ相打ち
バークアウトの攻撃力無さすぎて弱い説あるなこれ
ハイパーはクレセとギラティナの抑止力になり
ハイプレはカイリューが消えるか pic.twitter.com/znnzfX4JUu
SCP驚異の2900越えを誇るブラッキー。
実はそんなに強くないんじゃね?
と。
あくがゴーストにつよい。エスパーに強いのは当然なので、他のポケモンに対しては本当に強いのかを考えていきましょう。
ハイパーリーグの限界突破ブラッキー
今回Lv.50の開放に伴い、ブラッキーやバルジーナ、スリーパー、ガラルマッギョ、エアームドなどのポケモンがマックス個体であればハイパーリーグで活躍できる可能性が出てきました。
これらのポケモンは、Lv.50でもまだCP2500に届かないポケモン達なのですが、とにかく硬くSCPが高いのが特徴です。
SCPとは、通常の目に見えるCPではなく実数値を考慮した値。
その中でもブラッキは―SCP2900越えという驚異の数値、まさにトップクラスです
。
イーブイ系という事で愛好家も多く一気に話題になりました。
環境トップのギラティナアナザーを超えるSCPと、ギラティナアナザーに強いあくタイプという恵まれた状況で、活躍が見込まれています。
イーブイ系は技のバリエーションが少なく、ブラッキーもご多分に漏れずあく技+とっておきしか実装されていません。
基本的な型はバークアウト・イカサマ・とっておき確定で、とっておきを覚えさせていないプレイヤーがたまにあくのはどうを入れるくらいです。
その高SCPというブランドにより一気に主役に躍り出たかに思われたブラッキーでしたが。
計算の神がいたずらで現れたのか、果たしてうまく活躍とはいかないようです。
なぜ、ブラッキーはここまで能力が高いにもかかわらず冒頭のツイートと同じ様に普通のポケモン達と互角なのでしょうか。
技性能の良し悪し
技性能の比較記事の時にも少し触れたのですが、バークアウトやタネマシンガンの3ターンチャージ技。
そしてマッドショットや電気ショックなどの2ターンチャージ技。
実は与えるダメージ実数値は変わらない事が多いのです。
ダメージ係数はほぼ一緒なのにもかかわらず、重要なチャージ効率は2ターン側の方が優秀。
当然立ち回り的にもターン数の少ない技の方が基本的に有利ですので、ここでも不利となっているわけです。
※差し込みが発生すればターン数の長い技の方が貯金として有利になりますが、シチュエーション的にそれほど多く発生しません。
この事実を考えると、まず似た様な技1がチャージ技のポケモンの中では優劣はそれほどついていない、もしくは若干不利なのがバークアウトという技になります。
次に技2の性能になります。
イカサマとあくのはどうはあく技のスタンダードとも言える性能です。
エネルギー効率が少しだけ違い、バークアウト7回でイカサマが2回打てるのに対して、あくのはどうはもう一回チャージが必要になります。
細かい差ですが、基本的に軽い技を1つ入れておくというのが大戦でのセオリーとなる為、イカサマが優先されるのは当然のことです。
両方優秀な技であることは間違いないです。
ベトベトンなどはあくのはどうしかあく技を持っていませんしね。
ついでイーブイ系の専用技となっているとっておきです。
イーブイ系はこれしかタイプ別の技を持っていません。
ノーマルタイプとなりますが、フェアリーやかくとうなどへの貴重な打点となるので外すことができない技となります。
なお、とっておきは技性能が普通。もしくは悪い部類です。
エネルギー消費量55というのは、ストーンエッジやかえんほうしゃと同じです。
とっておきの威力は90ですが、ストーエッジは100。
かえんほうしゃが90というのを考えると、特段優れていると言えないことがわかるでしょう。
長々書きましたが、技性能は普通。
というのは伝わったかと思います。
例えばラグラージやカイリキーは技性能が『超優秀』といった感じです。
この辺がブラッキーが劣っている点です。
ハイパーリーグ自体との相性
この対面を見て下さい。
これはSCP一位のリザードン対ブラッキーのシミュレート結果です。
なんとリザードンが勝っています。
シールドを貼れば、ブラッキーが勝つことは可能ですが。
少なくとも同時に降臨した場合はブラッキーはリザードンに負けてしまうのです。
シールド1枚以上で勝てるようになる為別段ブラッキーからは苦手ではないのですが、この結果を見てどう思いましたか?
思ったよりブラッキー強くないな。
と思いませんでしたか?
実はそれにはハイパーリーグの耐久力というのが関係しているかもしれません。
ブラッキー側はどんなポケモンに対しても決定力を持っていない為、基本的に技2を3回あてる必要があるのです。
対して上のリザードン側は、技の威力が高いのもあり2回確定でブラストバーンを充てられるのであれば勝てる。
というシチュエーションになっています。
ブラッキーがハイパーリーグで突出して強くない理由がこれで、全てのポケモンにちょうどいい具合の耐久力が備わってしまった為に、スーパーリーグの環境と違いブラッキー側で倒しきれない。
という状況が多くの組み合わせで発生し、相手に反撃のチャンスを与えてしまうのです。
ということは、SCPが高すぎても結局攻撃力が低くなりすぎて決定力に欠けるという事です。
特に耐久力が上がるハイパーリーグではこれが顕著です。
この分水嶺のSCPを持つポケモンを見つける方が、実は良いかもしれませんね。
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