今回はPVP初心者向けにSCPとブレイクポイントについて、簡単に解説していきます。
結構順位気にせず使っているなという人と、未だに2チルが浸透していなかったりする状況で、文章解説しているところがあってもイイとの考えです。
厳選すると対面結果が分かるので、何となくポケモンを投入している人はこの記事を見て相棒たちがどの位の強さなのか、何となく図ってみてください。
ランク9後半勢はきっと毎日こればっか考えてる変態ばかりですからね。
SCPで基本適正個体値を考える
SCPとは、PVPバトルにおける戦闘力の実数値を表そうという事を基に考えられた非公式な数字です。
基本的にバトル用のCPは攻撃力+防御力+HPによって算出されています。
そして攻撃力は、守備力とHPに比べてCPが大きくなるような計算式になっているのが特徴です。
スーパーリーグ・ハイパーリーグではCP制限がそれぞれある為、大きく計算される攻撃力が高いポケモンは、守備力偏重なポケモンに比べて相対的なCP制限が掛かっていると言えます。
凄く簡単に言うと守備力が1上がるとCPが10上がるとします。
この時攻撃力が1上がるとCPが20上がるというイメージです。
この考え方でCP1500上限で考えると、攻撃力75VS守備力150という構図が出来上がるわけですね。
実際はこんなに簡単ではないですが、とにかく攻撃力の高いポケモンはCP制限内では損をしているわけです。
だから、ミュウツーはアーマードミュウツーにハイパーリーグで勝てないという事実が出来上がるのです。
さて、ポケモンGOではこの攻撃力と守備力に、更に個体値が存在しています。
種族が持っている値に、さらに個別の値が係数として組み込まれるわけです。
この事実を考えると、攻撃個体値がなるべく低く、守備力・HP個体値が高い個体の方が、同一ポケモンでは優秀になるわけです。
あくまでCP制限の環境下での話ですが。
極端に言うと個体値が0・15・15のポケモンが理想個体値に近いのでは?
というわけですね。
ではポケモンごと、そしてリーグ毎の適性個体値はどうやって調べればいいのでしょうか?
実は簡単に調べられるツールがあります。
それがみんポケさんの『PVPシミュレータ』です。
まず最初にリーグを選びます。
デフォルトはスーパーリーグです。
その後検索したいポケモンを入れると、リーグに合わせて理論上の最高数値をデフォルトで出してくれます。
スーパーリーグのカメックスは【1・15・15】の個体値でCP1498が理論上一番高いSCPを誇る様ですね。
え、1500ピッタシじゃないの!?
と思うかもしれないですが、計算上目に見えないところでこの数値が一番高くなるという処でしょう。
この様により強い個体を厳選することで、より強いパーティを組むことができる様になります。
手持ちの個体のSCPを計る
さて、ベストの個体値の次は手持ちのポケモンがどの順位に居るのかを計ってみましょう。
個体値は0~15まで16通りありますから、16の3乗で4096通りあります。
愛用ポケモンがその中のどの位の地位に属しているのか、気になりますよね。
手持ちのSCP順位を簡単に確認できる様に、みんポケさんの『新・個体値ランクチェッカー』にアクセスします。
少し画面を下げて、空白の欄に調べたいポケモンの名前、数字の所をクリックして知りたい個体値にしましょう。
今回は仮にギャラドスとしています。
コイキングを進化させるときに、どの個体が良いのかのチェックで使いました。
0・15・15では25XXになるポケモンが、0・15・14になる事で、適正になる場合もあります。
ギャラドスの場合はこういった感じです。試しに0・15・15を入れてみましょう。
この様に0・15・15の個体値にしたところスーパーリーグでは991位ハイパーリーグでは227位になっています。
CPはそれぞれ1458と2460。
これ以上1回でも強化すると、CP上限の1500と2500を超えてしまうのでリーグに参加できなくなってしまうというわけです。
特にスーパーリーグでここまで順位が落ちるというのは衝撃ですね、これよりも効率のいい個体値が990通りあるという事です。
逆に、メガギャラドスのハイパーリーグ想定であれば最もいい個体となる様です。
さて、ではギャラドスの1位個体を呼び出してみましょう。
HPの値を1落とした、0・15・14の個体です。
この個体はスーパーリーグでは2位、ハイパーリーグでは1位のギャラドスができます。
数字も両方ぴったりのSP1500とSP2500です。
みんポケさんの『新・個体値ランクチェッカー』ではこの様に、入れた個体値によってメガ進化を含めた個体順位を表示してくれる為、SCP厳選のチェッカーとして非常に優秀です。
メガシンカまで含めて適正個体値を手持ちから探すというのは非常に手間がかかるので、このツールを使い一緒にチェックするとSCP上位の厳選が捗ります。
では次に、ブレイクポイントとはなんでしょうか?
ブレイクポイントとは
ポケモンGOのブレイクポイントというのは、ダメージ量が変わる境目。
という意味です。
例えば、一番有名なのはスーパーリーグにおけるチルタリス対マリルリ。
チルタリスの竜の息吹は通常マリルリに対してのダメージが『1』です。
しかし、マリルリを計算上の一番硬い個体にしても、竜の息吹のダメージが『2』になるチルタリスというのが居ます。
マリルリ対面では同じ条件下で竜の息吹を最低15回。
(ちなみに相棒ブーストでもう一段階硬い個体も居ます)。
場合によっては40回以上打ち込む為、1ダメージの差が勝負を大きく分ける場合があるのです。
マリルリのHPは180台の為、累積ダメージが40も変わるとHP残量に20%以上も差が出ます。
これが、ブレイクする意味なのです。
マリルリの個体値は守備型の理想個体のままですが、チルタリスの個体値を11・7・0にすることにより、竜の息吹のダメージが2に上昇しています。
チルタリスの最大HPがその分犠牲になり12減っていますが、マリルリのHPを45減らすことに成功しています。
「結局勝てないじゃん!」となりますが、この差が勝敗を左右する可能性があるので、決して無駄ではありません。
なお、HPを犠牲に調整する為当然他のダメージ量が変わらないポケモンに対しては不利になります。
シャドウユキノオーの変態個体値の記事はこちらです。
ブレイクした事で不利になるケース
当然ブレイクした事で不利になるケースもあります。
マリルリの為に特殊な個体値を厳選したチルタリスですが、その所為で結果が変わるケースが当然あります。
これが理想個体値のチルタリス対ハクリューの対面です。
技1は竜の息吹同士で同じ、お互い技2をシールドするとこの様な決着になります。
能力値の暴力といったところで、SCPの数値通り順当にチルタリスの勝ちです。
しかし、対マリルリ用の個体にすると下記の様になります。
なんとこちらの竜の息吹のダメージが『5』のままなのに、ハクリューの竜の息吹のダメージが『5』に上昇してしまっているのです。
HPも同じ、お互い技も1回ずつしか打てないという事で、DRAWになってしまうのです。
SCPを捨てて、攻撃特化した事によりマリルリへの攻撃を重くすることに成功しましたが、防御力とHPの低下がこの様に悪さをするケースもあるという事です。
ここで考えたいのは、環境にマリルリとハクリューどちらが多いのかという事。
ハクリューは50戦に一回もみませんが、マリルリは40%近くの採用率を誇ります。
何方を対策するかは一目瞭然ですよね。
こうして、厳選する個体値の方針を環境によって決めていくのです。
特殊個体の厳選は面倒なのか?
特殊個体の厳選はかなり面倒です。
- 『使いたいポケモンを決める』
- 『仮想敵を決める』
- 『ブレイクがあるのかないのかを調べる』
- 『ブレイクによってどれくらい有利になるのかを調べる』
- 『不利になるポケモンが居るかを調べる』
などなど。
やればやるほど作業に切りが無くなっていきます。
次回は「じゃあこういった特殊な個体値厳選の時間を短縮する方法は無いの?」
「全部チマチマ数値を変えて調べるの?」
という事で時短をする方法を解説していきます。
勿論何通りもある数値を、延々見続けなくてはいけないわけではありませんよ。
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