今回は、今までに色んな新人さんをトレーニングしてきた僕が
「コイツ伸びるぞ!」
と思ったのは、仕事の感想をメモっているのを見た時です。
なぜ、仕事の感想が大切なのか
その重要性について、掘り下げていけたらと思います。
このやり方はどの層の人でも読んで欲しいし、そのやり方を身に着けて欲しい。
教育側なら、それとなく新人にやらせてみる。
新人側なら、やって見せる。身に付く。
と、どちらの立場でも応用が利く、能力を伸ばす手段となっています。
仕事の感想メモこそ宝の山である
これができる新人は期待できる【感想メモ】
仕事の感想をメモすることがデキる人は伸びます。
特に自分がつまづいた部分の感想です。
断言します。
確実に伸びます。
何故なら、その人は自分の苦手の克服の方法と
苦手だと叫んでいた時の自分と、対話する術を知っているからです。
意識しないでこれをやっている人も居ます、ホンマにすごい。
そういう人は、一回一回の物事の習得率がやはり高いです。
そしていつの間にか周りより優秀になっています。
効率が高いんだから、当然ですよね。
まず、メモの摂り方を考える前に、
つまづくパターンから見ていきましょう。
学習でつまづく理由はこれが大きい! だから感想をメモる!
人が学習していく上で、つまづく一番のパターンがこれ
【解らない物が、同時に複数来る】
例えば、
聞いた事の無いカタカナ言葉が、2つ同時に書いてあって
テキストの解読を困難にしていたりするのは、大きな要因と言えます。
この案件のイシューとリカバリーに対するフィジビリティチェックをお願い
フェーズが進んだら適切な人間をアサインよろしく、見ての通りアジャイルしていく案件だから注意してね?
部長のオーソライズとる為に各種エビデンスはきっちりとっておいて。
バジェットは部長とクライアントしか知らないから、再見積もりも頼むよ。
ノット・アグリー
頭悪そう…。
で、教えるのが下手な人は大体こんな感じです。
専門用語を専門用語でしか
和製英語モドキを、和製英語モドキでしか置き換えられません。
逆に言うと、これを簡単なものに置き換えられるようにすると、苦手なものが覚えられるんです。
そしてこういう時に【感想メモ】が役に立つんです。
この場合だと、
「このカタカタ用語が全く分からなかったから、調べながら返答した」
「会話の流れでこう書かれていたので、こういう意味だと思っていたら違った」
など、なるべく自分独自の感想を書き連ねるのです。
そして、理解につまった感想やシチュエーションを忘れないでください。
そのつまった点は、次の人にものを教える時にとても役に立ちます。
「ここは理解しにくいから、こういう風に考えて」
「ここでは新しい表現が二つ出てくるから、先に表現の意味から覚えて」
など、つまづきポイントを知っている人は、教えるのがとても上手くなるのです。
なぜなら、つまづくパターンを取り除いて、相手の学習効率を高めてあげられるから。
これは会話中の意味不明な単語に限ったことではありません。
例えば、
原子記号の覚え方がわからなかったんだけど
スイヘーリーベーボクノフネ…
と聞いたら覚えられた。
とか
ホットケーキをふわふわにする為に
マヨネーズを足したらマジで上手くいった!
など状況をブレイクスルーできた感想なら、何でもいいんです。
それを知るだけで、確実にレベルアップする!
でも、知らないといつまでも損をしてしまう、というものです。
要は
「とっかかりを発見する」
「そのとっかかりをメモする」ということが重要です。
必見! 感想メモの摂り方と心構え!
感想メモの摂り方は簡単です。
あなたが、「これ解らない」から「これ解った」に転換した時の
エピソードをなるべく具体的に残しておくのです。
・つまづいた理由を、その時に思った言葉で書く
・クリアできた理由を、その時に思った言葉で書く
・難易度も何となく書いておく(☆☆☆☆)
・参考にしたサイトのURLをコピペ
全部重要です。
理由が書いてあると、なぜそこに至ったかを思い出すことができますし
難易度も、目安として残しておくと後から重要ポイントをチェックしやすいです。
そして最後に、参考にしたサイトや教科書がどこにあるかわかる様にしておきましょう。
その時の自分が理解できる解説が書いてあるので、実はメモとしてこれが最強です。
次に、メモを取る時の心構えも書いておきましょう
僕は特にこれを意識しています。
・親戚の子供に教えられるように書く
・半年後の自分が読み返しても意味が分かるように書く
そして、とったメモは明日も見返しましょう。
復習は大事ですよ?
印象の強さが記憶の定着を促す
何故確実に能力が上がると断言できるのでしょうか。
それは【エピソード記憶】の機能と密接に関わっているからです。
人は、関連付けが行われると、その物事に対する記憶の定着率が高くなります。
ここに、メモという実態を残すことで
僅かに記憶に揺らぎが生まれてしまっても、あとで見返すことができる様になります。
この二段構えの記憶の定着により、強固な知識となって定着するのです。
だから、仕事の感想を前向きに話している
自分で考えてメモを取っている新人さんが居たら
「コイツは将来この部署をもっと大きくしてくれるかも…!」
くらい大げさに考えてみても、良いかもしれませんよ?
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