仕事の進行にしろ、ゲームの実況にしろ、アドバイスを聞かない人達っていますよね。
彼らは何故、人の話を聞かず確信(間違い)を持って行動するのでしょうか?
最近どのジャンルでも実況する方が増えてきて、自分の思考をそのままつぶやきつつ進行していくスタイルが増えています。
その中で、彼らの思考回路も詳らかになってきたので。
ちょっとパターン別に見ていくことにしましょう。
自分の不正解は疑わないのに 正解の情報は疑う
はい、ここスゴイ重要です。
自分の不正解は疑わないんです。
思考プロセスとしては、Aの情報とBの情報を集めて、指し示すのがCであるからこれは正しい。
そしてCであるから……。という風に連想して考えていくことが多いです。
これ自体は普通の反応ですよね。
でも、似たような思考をしていても正解に辿り着かない事があるんです。
何故でしょう?
ここで実際に例を見てみましょう。
このケースは、連想としては正しいですよね。
でも、この後で思考の取り違いが発生するのがうっかりさん達の思考です。
更に例を見てみましょう。
そもそもコーラをお茶に変えようとか、ダイエットコークにダイエット効果は無いだとか、疑う事が無いのが問題です。
これはこうだからこう!
という自分の誤情報については常に信じています。
逆に『ダイエットには適度にタンパク質を採った方が良い』という情報があったとしても「そんな筈は無い!」と詳細を見もせず突っぱねてしまうのです。
自分の情報を疑う処から、まずは始めないといけないかも知れないのに。
関連して次のケースの『思い込み』に繋がります。
うっかりさんのミス発生原因『思い込み』
情報を見逃しているのに、見逃していないと『思い込む』こと。
隅々まで見回っていないのに、何故か全てやったと『思い込んで』いること。
これらのシチュエーションが多発するうっかりさん思考。
ドラクエで言うと、新しい街に来て住民全員に話しかけない、タンスとツボも見ない、そんな感じです。
本人はローラー作戦しているつもりでも、しっかり見落とし箇所があり確認忘れがあるところがミソです。
何でかって?
何でですかね。
言動を観察していると、どうも『やり切った』と思い込んでいるケースが異常に多いです。
例えば『マップ内のキャラクター全てに話しかける』というイベント発生条件が存在する場合、彼らがそれに遭遇するのは初探索時ではありません。
きっともっと何時間も再探索を繰り返した後でしょう。
ここで考えられる、RPGの町探索におけるうっかりさんの思い込みミスを考えてみましょう。
これら1つ、あるいは全てで勘違いをしている可能性があります。
しかしそこにイベント発生条件のフラグがあったらどうなるのでしょうか?
多分一生そのゲーム画面、進みませんよね。人にアドバイスを求めて、それを聞けない限りは。
そう、思考回路を邪魔しているのはもうやり切ったという『思い込み』なのです。
同じところをぐるぐる回る
これは、うっかりさん思考に多いのですが『これ以上考えてもしょうがない所で、あえて検証したがる』クセがあります。
例えば、RPGをプレイ中に明らかに探索を終えた場所に戻って『新しい情報が落ちてないか』を何度も確認します。
そういうのってそもそもの、探索場所を変えれば済む話ですけどね。
また逆に、前段の『やりきった』と思い込むコンボとかけてしまって『探索しきっていないのに、やり切ったと思い込みつつ不安だから同じところを何度も探索する』という何の生産性も無い活動もします。
そうした現象は第三者視点で『いや、一歩だけずらせば解決するはずでは……』などといったケースもあります。
本来はエラーや進行上の壁がある以上、何らかの解決策を今よりズラして考えなければいけないはず。
もしくは、新しい手を考えなければいけないはずですが、何度も何度も同じ場所で足踏みをして、無駄にストレスを溜めて時間を浪費してしまいます。
『ここにヒントがある筈!』という自分の思い込みを一切疑わないのです。
その最初の情報自体が、思い込みや読み違いである可能性に至らず。
現実にレミラーマがあれば探索も楽になるかもしれませんが、現実にはレミラーマは無いんですよねぇ。
勝手に結論を想像する
うっかりさんは結論ありきで思考しています。
例えば『ここは自分の仕事範囲じゃない』という思い込みです。
しかし、その仕事範囲がそうであるかどうかは上司や発注者が判断する事であって、本人が判断する内容ではないかも知れません。
また『これは必要ないだろう』と最初に結論を出し思い込んでしまうことで、その後一切その項目について思考を割くことが無くなります。
通常、再考の余地ありの項目であれば立ち止まって『今から仕様を全部見直せば、修正はこの程度で済むはず……、しかし最後まで実装してしまうと全てやり直しに』などの思考が働きます。
しかし、必要ないと最初に結論を想像することによって、その後の思考を放棄し結果的に傷を大きくしてしまうのです。
この手のうっかりさん達は、事が起こった後では話を聞いてきません。
最初に95%の完璧な指示をしなければ、責任は自分にないと言い張ってくるのです。
うっかりさん達の思考を制御する
というわけで、今回は私が実際に遭遇した事のある話を聞かないうっかりさんのケースを、その思考回路の表面を切り取りつつまとめました。
勿論これだけではないですし、こうではないケースもあるかもしれません。
ただ、ゲーム進行にしろ実際の仕事の進行にしろプロセスを楽しめない場合は結果がすべてとなります。
よく注意されてしまう人は、自分だけの思い込みを捨てて行動することで。そして、そんな人たちに指示する立場になった場合は、一つの見落としもせずに事細かに指示を入れることで、事故が多少防げるようになります。
もちろんすべて防げるわけではありません。
重要なのはどちらの立場からでも、自分の思考からは大きく乖離した人が、案外身近に存在しているという事を意識することです。
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