「命令した事しかできない人に価値は無い」
そんな言葉や表現を聞いたことはありませんか?
この『命令した事』に関しては何を騙られているのでしょうか。
当然、命令外での行動をとがめられる場合もありますが、基本的には物事は臨機応変に対応しなければなりません。
『命令した事しかできない』に関連付けて、どのタイプが困るのかを考えていきましょう。
命令外は絶対しない
これが一番困るタイプです。
業務のAとBを頼まれて、本当にその通りしかやらないタイプです。
極端な表現に落とすと「廊下の雑巾がけは頼まれたが、使用後の雑巾の管理は頼まれていない」
みたいな感じです。
いやいやいやいや。
アリエナイでしょ?
と思いましたか?
実際に居るのよ
上のケースであれば、使用した雑巾は洗って指定の場所で乾燥させる。
までが一般的な業務範囲化と思われますが、これを「そこまで言われていないから」と拒否する人が居ます。
これは例えが簡単になりましたが、類似の事案は多くあります。
企業同士の業務提携でもしかり。
確かに企業は利益を追求するのが第一なので、お互いに希望はあると思いますが、それでも。
「契約上に記載が無い」と言われてしうとまぁ微妙な空気に。
そして、防波堤として「○○の作業に関するフォローアップを含む」の様な契約をしているとこの言い訳が通じなくなるので、そういったことで抑えておきたいところです。
実際に起きたケース
ここは実際に起きたケースをお話しします。
ケース1
別の人間が配置されそうになったケースがあります。
先程紹介した雑巾の例ではないですが、事前の業務内容に入っていないという理由で、作業者が拒否したケースです。
ある案件の客先訪問作業で、サポート一式を請け負うという契約で下が、契約内容に細かい処と細かくないところがあり「周辺作業」という依頼のされ方をしていました。
当然、周辺作業なのでエラーが発生した場合は柔軟に対応しなければならない状況でありました。
しかし『柔軟』の部分が作業者には柔軟ではなかったらしく(作業自体は5分)、問題が発生してしまいました。
結局上層部がなだめすかして作業させることに。
作業直前であわや別の担当を訪問させるところでした。
次のやり方からベースの指示書が変更されました。
事前に『範囲に入っているかどうか』が個人の判断に入る書き方だと危ないという事です。
ちなみに本当は逆らうと作業者本人の評価が下がるだけだったのですが……。
まぁ、それはおいておきましょう。
ケース2
ある書類をまとめて処理するケースがありました。
既存の書き換えに近く、他者の名前(住所)も入っている為そちらも考慮しなければいけません。
はい、現住所が変わっている取引先があるという事です。
というわけで、新フォーマットを使って相手方の名前を変更するという業務が発生しました。
ここまで書くと懸命な読者様ならお判りでしょう。
そうです『新フォーマットで名前を変更する』までが担当者には業務だと思われていたのです。
相手方の現住所や、その他もろもろのチェックをすっ飛ばして。
当然その書類は全ての角度から点検やり直しになり、全く進んでいない状態となりました。
厄介なのは自己正当化
本当に厄介なのは、なんやかんやと本人は正当性のありげな主張を繰り返すことです。
勿論正当性がある場合もありますがとりあえずタイプを見ていきます。
タイプ1
例えばここまでの紹介で出てきた様に「書かれていないから」「契約上明記していないから」というのがあります。
つまり、業務を契約上の責任と認識していない、もしくはわざと認識しないケースです。
厄介ですが、書いてないを主張され続けるとルール上の見直し機会になるかもしれませんね。
これが逃げ口上第一種。
タイプ2
「専門家に任せるべき」「仕事を分けてあるのかと持った」
つまり『自分の仕事範囲ではないと思った』の派生で、専門の人もしくは管理の人が居るのでその人に任せればいいや説。
本当に専門性があり、問題が起きそうな事例であればこれが通じます。
が。
『誰がやっても同じ』内容であった場合はその限りではありません。
例えば、バケツの水を入れ替える(危険でない場合)。
例えば、作業日を記載する(管理者はあとで点検すればいい)。
など、一次の行動として問題無い場合は当然業務範囲に含まれますよね。
タイプ3
「わたしがここまでやってしまうと、今後の為にならないので」
これ結構厄介ですね。
精神的に。
「私は貴方たちのことを考えて実はこういう行動をしたのですよ」という部分と。
後からでも正当性を付け足せる部分がかなり厄介です。
これを言われた時点では納得してしまうかもしれませんが、何のことはない。
タダのいいわけじゃないですかそれ。
であれば最初に問題点を共有してくれればいいのですから。
丸め紅毛とする手法としてはカチッサー効果に似ています。
どうでもいい理由を付帯させると、相手が納得しやすくなるという手法です。
振り回されて仕事が頼まれなくなります
勿論業務害を行うのは不利益を被る場合がありますし、やりすぎは自己犠牲の精神になってしまいます。
しかし、事を割りすぎると今度は仕事自体が無くなってしまい、会社としてはあそこの担当さんは怖い。
個人単位であれば段々と閑職に自ら足を踏み入れていくような状況になってしまいます。
自身の仕事範囲や理解を深めるためにも。
「あれ?この仕事って私の範囲に入ってる?」
という疑問を常に持ち、誰がやるべきかを提言していけば、全体の問題であったり、認識のずれであったりを補正できるかもしれません。
黙ってやらない、というのは非常に損でお互いに利益を発生させないので、今一度自分を広げる意味でも考えてみましょう。
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