人に物を教えるのってメチャクチャ難しくないですか?
教えられる側って言う事は聞かないし、説明しても耳を貫通しているかの如く次回には残っていないし。
でもそれって、教える側がいくつかのやってはいけない項目を踏んでいるからかも。
今回は教える側が陥りがちなケースを集めて解説してみました。
教える側が、教える方に依存しない様に。そう考えてみて下さい。
できないのは教える側の所為だ、という前提の下に考える内容となります。
これから人に物を教える立場になる方には、是非心掛けていただきたい項目になりますので、確認していって下さいね。
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教えるのが上手い人と下手な人の違いは最初の丁寧さ
基本的に、物事を教える目的の時は。
小学生でもわかる様に。知識ゼロでもわかる様に。といった事を念頭に行ってください。
「さすがにわかるだろう」「これは知ってるだろう」「常識のはず」といった甘い考えは基本的に通用しません。
こういった「常識だろうと思った」などという事は、教える方の怠慢であり教えられる側が初心者の場合は何の責任も問えないのです。
何故なら経験者である教える側が想定すべき事象だから。
だから、最低限初心者の頃の自分が一番効率よく習得できる様に、何処でつまづくかを考えながら教えなければなりません。
教える側が手を抜かないこと。
受け取り手の不足部分を感じ取る
例えば、中学生の数学を解く場合に、九九は必須項目ですよね。
九九という知識が無いと解けない、あるいは解くのに何倍も時間がかかるというのは想像に難くないかと思います。
問題となる部分の根底を支えるような基礎であったり、言葉であったり。そういったものにまずかけがないかをチェックしましょう。
そしてこれは『共通言語』を用いたプレゼンや抗議で特に起こりやすい事象です。
IT系セミナーでよく発生するのは、IT独特の横文字の使い過ぎで参加者がポカーンとする事案だったりします。
特にIT系は日本語英語っぽものから英語の派生までわけのわからない横文字言語が多いので、こういった事が特に初心者と中級者の間で発生しやすく、理解の隔たりがどんどん大きくなります。
2時間かけてモノを教えたつもりが、質問の機会を与えることをしなかったから何の用もなさなかった。
というケースがあります。とても残念ですよね。
そもそも受け取り手の所為にしてはいけませんよ、教える側が当然想定すべき事柄なのですから。
これを防ぐには、講義中常に相手に質問するという事をしなければなりません。
相手の基礎力を確かめるだけではなく、学習に参加させるのです。
そして、細かい事でも何が判らなかったかを丁寧に聞き出すことが重要です。
話に登場する単語が2つわからないだけで、教えるという工程は崩壊します。
何が分からないのか? というチェックは、丁寧に丁寧に進めましょう。
まずは注目させよう!
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相手の思考を勝手に解釈しない
まずこちらのツイートをご覧下さい。
「Aって事はBを極めたいんだよね!」
— はむらいと🐰連続更新180日の人の皮を被るうさぎブロガー🐰 (@hamwrite30) November 4, 2019
理論のヤバさよ。
野球やってるからってイチローや松井だけを見ているわけじゃあるまい。
サッカーやってるからって(省略)
思考を簡略化したいのは判るんだが、相手の意図まで省略してしまったら何にもならないよ。
物を教える時こういう人が多すぎる
こういう人、あなたも一度は会ったことがありませんか?
この様に相手の考え方を一人で解釈してしまう様になると非常に不味いです。
「俺はこう考えたんだけど。こう思ってるよね?どう?」という言い方をすれば回避できるのではないか?
と考える人も居るかもしれませんが、これもNGに近いです。
上役から「どう?」などと聞かれては、結局新人への圧力になってしまい、相手側のナチュラルな意見を引き出せない可能性があります。
ではどうするべきしょうか?
はい、そのまんまですね。相手の思考回路がこうだろうという予測はしても、断定はしない事です。
一見やっていることは同じですが、断定するのとしないのとでは何もかもが違います。
相手の思考を決めつけないでください。
こちらからの質問で、上手く何を考えているかを引き出しましょう。
例えば相手からちょっと具体的な質問が飛んできたとします。
「ここはこうしたほうがいいでしょうか?」と。
そうしたら、ただ教えるのではなく「何故そう思った?」と再度相手に思考を促せば相手がなぜそこに至ったかを知ることができます。
こうして適切なコーチングができるのです。
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条件がいくつも考えられる教え方をしない
条件がいくつも考えられる教え方や説明では、教え子は混乱するばかりです。
例えばポーカーを例えに出します。
上の写真では『10』『J』『Q』『K』『A』がマーク違いでそろっている為、ストレートという役になりますね。
役というのは条件を満たしていれば、成立します。
例えば『2~6』でも『5~9』の並びでもポーカーでは『ストレート』と呼びます。
しかしそれは『役』という概念を理解しているからにすぎません。
もし、ろくな説明もされずに「10~13とAが揃っているからこの役はストレートだ」と説明された場合にはどうでしょう。
説明不足の為、ルールが特定できないのです。
【数字が対象の並び(10~13とA)だから】【マークが揃っていないから】はたまた【マークが全てあるから】という解釈を加えて理解してしまうかもしれません。
さらに『2~6』が揃っていても、ストレートだと気づかないことがあるかもしれません。
こうして思考の迷路にハマってしまうと知っている人には当然だが、知らない人には判断ができない事柄が生まれてしまうのです。
教える側は常にこの『複数解釈可能な言葉を避けて説明する事』を理解していないといけません。
伝達が下手な人に起こりやすく、受け取り手が思い込みの激しい人だと完全な齟齬が発生します。
どこかで損失が発生してから気が付いても遅いのです。
教える注意点のおさらい
再三言ってますがまとめです。
- 教える側が手を抜かない
- 相手が理解できない点を確認する
- 思い込みで相手を作らない
- 情報は意図を確定させるように伝える
言ってること大体同じじゃない?
まぁね
結局教える側がカットするから
初心者は理解できないわけで
情報を教える側の解釈でカットしないことを選択して。
後人育成を行いましょう。
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