ハチソン効果とは 反重力現象の嘘とテスラ・コイル【物体浮遊】

科学・哲学

今回はちょっとオカルティックな現象のお話です。

H効果という現象をご存じでしょうか?

この現象はある電気的な実験によって、浮遊など様々な不思議な現象が起こり、それを記録したというものです。

浮遊。つまり重力に反する行為です。

ちょっと気になりますね。

今回はそのH効果についてのお話です。

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ハチソン効果とは

ハチソン効果とは、カナダの自称発明家・物理学者のジョン・ハチソンが発見したという現象。

英語ではHutchison Effect、省略してH Effect(H効果)と言われる事もあります。

電機関連の研究を主としていたハチソンは、日々自宅にて実験を行っていました。

そして今回取り上げるハチソン効果は、今までに類を見ない実験結果として世間の注目を集めます。

概要は下記です。

  • ハチソンはいつものように電気実験を行っていた。
  • さらに、件の実験時はテスラ・コイルを使った実験を行っていた。
  • 実験を進めるうち、実験に使っていた金属片が飛んできてハチソンにあたる。
  • ハチソンは飛んできた金属片を元の位置に投げ返したが、金属片は落下せずにふよふよと浮いていた。
  • 何かの力が掛かっているのか『金属片が浮く』という現象遭遇
  • ハチソンはこれを再現すべく様々な実験を重ねる。
  • そして、ついにその様子をビデオに収めることに成功し世に知られる事になった。

こうしてハチソン効果が世に知られる様になります。

ハチソンはこの浮遊現象を初めて発見した時、始めは誰かのいたずらかと思っていました。

しかし、実験室に自分しかいないことを確認すると今までやっていた電気による実験の延長上の現象だと直感し、仮説を立てて実験を重ねていくことになります。

この実験が様々な規則性の無い現象を引き起こし、またその再現性に悩まされつつ実験を進めていくことのです。

最高では400㎏の物体を浮遊させることに成功したとも言われています。

ハチソン効果による現象

ハチソン効果による現象は、主に下記の様なものがあると言われています。

  • 物体の浮遊(数グラム~数百キログラム)
  • 物体が曲がる
  • 物体同士の融合
  • 物体が壊れる
  • 物体の透明化
  • 物体の瞬間移動
  • その他様々な現象

特に、浮遊のパターンが複数あり

  • 『徐々にくるくると浮き上がる』
  • 『ある程度浮き上がって制止する』
  • 『いきなり飛び出した様に飛ぶ』
  • 『徐々に加速して浮き上がる(反重力)』

といった例が存在します。 

反重力現象や、物体の透明化というのが一番興味深い点です。

これらの現象の発生に関してハチソンは『高周波・高電圧』の電流を流すと、規則性の無い状態で起こされるものと推察していました。

強力な磁場を発生させることにより、物質間・物体間の固有の特徴が失われ特異な現象が起こると考えたのです。

物理界では絶対零度に到達する物質は奇妙な動作をするというのが一般的な見解です。

ハチソンは電圧によってこの絶対零度で起こる現象が常温、あるいはそれに近い処でも起こると考えたと思われます。

しかし、装置の設定や装置本体を入れ替えて同じ様な実験を行っても、これら不可解な現象の規則性を見つけることはできませんでした。

法則性・規則性が見つからないのに、その頻度は増えていったとの主張もあります。

つまり、観測・分類は難しいが、実験はある程度進んでいたのです。

これを成功するというのかどうかはまた話が別になりますが。

こぼれ話

テスラ・コイルについてはフィラデルフィア・エクスペリメント(1943年)による都市伝説も有名です。

この件は物体の透明化などの記述もありましたが、そうした思想が反映されているのかもしれませんね。

実験のおわり

ハチソンはこのあと様々な人間と関係し、特に1980年代にこれらを調べる為の会社を設立したり、その会社が色々な人物に狙われたり。

さらには設立に携わった人間が、実はアメリカのスパイだったりと色々な経験を経てヨーロッパへ移住します。

というか追いやられたので逃げる様に欧州へいきました。

紆余曲折あり、再び実験を開始できるようになった時点で彼の資金は底をついており、ハチソン効果の実験は妨害とお金の問題という内容で終焉を迎えました。

さまざまな妨害にあったというのは、おなじくテスラ・コイルで知られるニコラ・テスラに通じるところがあります。

ハチソンはテスラに心酔していたのでしょうか?

実はインチキ?

彼の共同研究者であったハサウェイは、ハチソンが居ない時にはそれほど大きな成果が得られなかったとする発言を残しています。

いくつかの小規模な現象は確認できたが、それは有効性のあるものとは言えなかったとする発言です。

また、後にハチソン自身が『あのビデオはインチキだ』といった趣旨の発言を残しています。

ではこれがなぜ今もオカルティックな話として残っているのでしょうか。

よく言われるのは『何かの真実に迫りすぎた』『科学的パワーバランスを崩壊させる発見だった』と言われる陰謀説です。

これらの陰謀によって『本当は出来ていたのに故意に隠された』とするきらいがあります。

もちろんこれらは悪魔の証明であり、それを論ずることはできません。

ただ、放送されたビデオがインチキで合った事、数々の現象の説明もインチキであったことは関連として残っているのです。

果たして何が真実となりうるのかは、触れた人の解釈次第というわけですね。

その他、オカルト現象を取り扱った記事はこちらです。

合わせてお楽しみください。

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