脳の老廃物アミロイドβと睡眠の関係 なぜ睡眠が大切なのか

マッサージ・健康管理

睡眠がなぜ必要なのか?

「自分は若いし体力あるから全然大丈夫じゃないか?」

と思っているアナタ。

睡眠はとっても重要ですよ。

今回は睡眠で脳をお掃除するという話を、お掃除対象の『アミロイドβ』sに引っ掛けて書いていきます。

睡眠って重要な要素がたくさん含まれてるんですよね。

コレなら1日の1/3も寝ているのもなんだか納得ですよ。

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アミロイドβとは

学術

アミロイドβは、アルツハイマー病に重大な関与を行うと見られている物質。

アミロイド斑と呼ばれるアルツハイマー病患者の脳に見られる症状の原因物質の1つであるという仮説があります。

アルツハイマー=アミロイドβであるというわけではありませんが、作用的に「アルツハイマーを引き起こしているのでは?」という事です。

あくまで結果的にアミロイドβが多量に残っているので疑われており、その因果関係について調べられているというわけです。

アルツハイマーの症状の1つについて、一番怪しい犯人というわけ。

このアミロイドβの堆積に関しては酸化ストレスが上がると、脳を掃除する為のオートファジーが働かなくなるところからはじまります。

脳の掃除が正常に作用しなくなると、アミロイドβが堆積していくのではないかというのです。

睡眠の役割は脳のお掃除

睡眠

睡眠の役割の1つが、こうして溜まった脳内のゴミ、今回紹介しているアミロイドβたちを掃除するところにあると言われています。

睡眠の役割は今も研究されていていくつもの説が出てきていますし、またこれら全部であるとも言えます。

記憶整理の為に眠っている説。

身体の機能を休ませる為に眠っている説。

付随して交感神経と副交感神経の正常化をしている説などなど。

近年そうした説にこの脳内の老廃物のお掃除というのが加わってきたのです。

勉強が得意な人、記憶を定着させるのが得意な人は、睡眠の管理も無意識に上手く行えている事が多いのです。

だから、起きたらパフォーマンスが常に最高で学習や仕事に適した状態に戻せるというわけ。

どうですか?

睡眠って体の為に超仕事してるでしょ。

睡眠不足が招く恐怖

時間

睡眠不足が溜まってくると、シナプスの分解を促進ししかもシナプスが『喰われる』という報告があります。

通常は死んだ細胞などを取り込む『食作用」という現象があるのですが、睡眠不足になると食作用と似た行動を取る細胞が脳内で活性化し、結果シナプスが喰われるのです。

当然喰われたらシナプスがスカスカになって……。

って怖いわ!

喰うのそこじゃねぇだろ!となるわけです。

とにかく、睡眠不足は脳を食う作用を活性化させると考えて下さい。

これはマウス実験で明らかになった内容ですが、どうやら人間でも変わらないのではないか、というのが後述する認知症の話題となります。

ちなみに不眠の世界記録は264時間越えです。

この不眠の間では記憶力の激しい低下や、重度の意識混濁が報告されており、非常に危険だという事が語られています。

この実験を行った男子学生はその後半日眠って後遺症もなく回復したと言いますが、現在これらの好意は危険だとしてこういった事は基本的に記録をとる目的では禁止されています。

いずれにせよ、全ての生物が寝るという機能を備えている以上、必要であることには変わりないので、不眠や極端な短時間を貫くのは健康を害するということです。

夜更かしをする高齢者は認知症になりやすい

睡眠不足

今回紹介しているアミロイドβは認知症の原因の1つとして語られることもあり、間接的なデータと共に紹介します。

国立長寿医療健康センターの発表で、2011年から65歳以上の人物を対象に行った調査があります。

認知症発症前の人物に対して行われたこの調査では最終的に興味深い結果が出ました。

75歳以上を対象とした場合、21時~23時に就寝する人に対して、23時以降に就寝する人の認知症発症リスクが、約1.83倍になる事が調査から分かったのです。

23時以降に寝る人の睡眠時間が特別短いわけではありませんが、脳の老廃物を処理するのに適切な時間帯があるという仮説ができますよね。

これが若年層に相当するかは謎ですが、睡眠時間が同じであるならば、早く寝た方が良いという選択肢も作る必要がありそうです。

将来的には早く寝ましょう。

将来的にね。

今回はストレス過多→アミロイドβの堆積→アルツハイマー病→認知症という内容を紹介しましたが、惰眠を避け適正な睡眠時間作る為に努力できるところは努力して、脳の負債をその日その日で完済するように心がけましょう。

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