エレメントカップにおいて最強ポケモンは間違いなくコアルヒーなのですが、リトル環境=制限500という特殊な条件において、単なるタイマン性能だけでは測れない強さを発揮するポケモンが台頭してきました。
それがロコンです。
今回は、タイマン性能では僅差で劣っているロコンがここまで強い理由を考えていきます。
ロコンが原因で負けた試合沢山あるよ。
ロコンが活躍している理由
ロコン大躍進には大きく3つの理由があります。
- 草が環境に多すぎる
- 水の技1が環境に無い
- でんこうせっか+のしかかりが強すぎる
それぞれ見ていきましょう。
くさポケモンの台頭
まずエレメントカップではくさポケモンが重要な役割を担っています。
それは、チョンチーを止めるという役割です。
チョンチーは環境トップのコアルヒーに強いだけではなく、同じ水タイプにも一方的に有利な状況を作れます。
これらみずポケモンを使う場合、相性補完の候補で必ず上がるのが草ポケモンなのです。
草ポケモンはエントリーできる数も多く、特にチコリータ・タマタマ・フシギダネ・モンメン・ユキカブリ・クルミルとすべて違う役割を持つことができるのでパーティに組み込まれている確率が非常に高いです。
くさ技とあまえるをまとめて軽減できるほのおタイプは、これらに対して非常に優秀な立ち回りができます。
みず技の不足
環境にはみずポケモンは多くいますが、実は水技が多くありません。
そう、弱点を突かれにくいのです。
みずの技1と言えば、あわ・みずでっぽう・たきのぼりですが、これらを使っているポケモンというのが環境に居ないのです。
つまり、弱点をガッツリ突かれて起点にされるというシチュエーションからかなり遠いところで戦えるため、ロコンから見ると『シールドさえあれば大体等倍』という対面が多いのです。
また、みず技と同様に岩や地面も持っているポケモンが限られ、ウパーやテッポウオ、マグマッグやウデッポウなどあまり見かけないポケモンしかおらず、ここもアドバンテージが高いです。
ただし、バブルこうせんという環境上中位の技をコアルヒーとチョンチーが所持している。
またパウワウもアクアテールを持っているという点は注意しておきましょう。
技構成が最強
ロコン最大の特徴は、のしかかりとウェザーボール(ほのお)を搭載している事になります。
のしかかりとウェザーボールは共にエネルギー35消費という最速技でありながら、ハイドロカノンに近い割合性能を誇る壊れ技です。
この2つを所持している事で、ロコンはダメージの優劣追いう点で一歩環境において抜きんでているのが特徴。
さらに、環境に多いくさタイプを狩れるひのこ。
全員へ等倍となり、チャージがそこそこ早いノーマルタイプの電光石火を所持している為、どのように戦わせてもそれなりの活躍をするのです。
ロコンと起点作りの重要性
ロコンは耐久が(選出される中では)やや低く、シールドも必須となる為やや心許ない点があります。
そのかわり、ひのこにしろでんこうせっかにしろ3発ほどチャージすることができれば、殆どのポケモンと互角に戦えます。
つまり、2番手・3番手に非常に適しているのです。
ではここで候補技の把握をしておきましょう
技名 | 威力 | Eチャージ量(その他) | E消費量 | タイプ |
ひのこ | 8.4 | 6(2ターン) | ー | ほのお |
でんこうせっか | 5 | 7(2ターン) | ー | ノーマル |
ウェザーボール(ほのお) | 72 | ー | 35 | ほのお |
のしかかり | 30 | ー | 35 | ノーマル |
かえんほうしゃとニトロチャージは割愛。
技構成は間違いなくエレメントカップで最上級です。
でんこうせっか型は技2を5回のチャージで打てる様になります。
ひのこ型は技2を6回のチャージで打てる計算になり、見劣りはしますがひのこの威力が高く等倍対面で予想以上のダメージが出ます。
素の威力の違いを見てもらうと何となく気付く人も居るかと思いますが、実はみずポケモンに対して、ひのことでんこうせっかは非基本的にダメージが同じです。
つまり「うわぁ、水を出されたから軽減される!」という状況になるのではなく、単に技2の出が1回分(2ターン)遅れるだけで、ダメージレース上ではそこまで不利にはなっていないのです。
みずタイプへの2ターン分の不利はありますが、それを帳消しにするほどのくさタイプへのい打点があり、正直どちらが良いかというのが非常に決めづらいです。
ひのこ恐るべし!
くさ追いを意識するのであればやはりひのこ優勢かなと考えられますし、広く見たいのであればでんこうせっか型で良いでしょう。
特にコアルヒーと組ませる場合などはチョンチーがパーティ全体で重くなりすぎる為でんこうせっか型にしたいところです。
でんこうせっかロコンに関しては、先ほどから述べている通りどちらの技も5回(10ターン)で発動可能になる為、かなり後追いが難しいのも利点です。
これを上回る回転率は『つるのムチ+のしかかり』『マッドショット+のしかかり』『どくばり+バブルこうせん』などごく一部。
相手側からすればロコンを後追いしなければならない状況の場合、ドジョッチやテッポウオですらその役割を全うするのは厳しいでしょう。
チョンチーなどでバブルこうせんを使えばデバフが効くので、ロコンを仕留められる可能性もありますが本当にその程度の対策しかありません。
環境でバブルこうせん使いと言えば、コアルヒー・チョンチー・メノクラゲとかなり使い手が少ないです。
さらにメノクラゲは天敵のねんりきが環境におり、絶対数が少ないというかわいそうな状況になっています。
この様に特に引き先でんこうせっか型ロコンというのが強いというのがお分かりいただけるでしょう。
ロコンのダメージ感覚調査
最後にロコンが強い理由となる、のしかかりとウェザーボールの簡単なダメージ調査を掲載しておきます。
間隔調整に役立てて見てください。
ダメージ計算は理想個体同士とします。
相手ポケモン | のしかかり | のしかかり (シャドウ) | ウェザボ炎 | ウェザボ炎 (シャドウ) |
コアルヒー | 34(30.1%) | 40(35.4%) | 25(22.1%) | 30(26.5%) |
モンメン | 26(26.3%) | 32(32.3%) | 50(50.5%) | 60(60.6%) |
チョンチー | 39(35.5%) | 46(41.8%) | 29(26.4%) | 35(31.8%) |
ヤドン | 40(33.9%) | 48(40.7%) | 30(25.4%) | 36(30.5%) |
シャドウヤドン | 48(40.7%) | 58(49.2%) | 36(30.5%) | 43(36.4%) |
タマタマ | 32(34.4%) | 38(40.9%) | 60(64.5%) | 72(77.4%) |
シャドウタマタマ | 38(40.9%) | 45(48.4%) | 72(77.4%) | 87(93.5%) |
パウワウ | 29(26.6%) | 35(32.1%) | 22(20.2%) | 27(24.8%) |
ロコン | 31(37.3%) | 37(44.6%) | 23(27.7%) | 28(33.7%) |
シャドウロコン | 37(44.6%) | 44(53.0%) | 28(33.7%) | 33(39.8%) |
チコリータ | 29(33.0%) | 34(38.6%) | 55(62.5%) | 65(73.9%) |
フシギダネ | 35(43.2%) | 42(51.9%) | 67(82.7%) | 80(98.8%) |
シャドウフシギダネ | 42(51.9%) | 50(61.7%) | 80(98.8%) | 96(118.5%) |
ノーマルのしかかりでもモンメンやパウワウを除くポケモンに対してはダメージ30%以上保証。
さらに技2のダメージ割合が32%を超えるものに関しては、でんこうせっか5発と技2のダメージを合わせ割合が50%を超えるので、対面チャージから2回発動させれば相手を落とせます(例外あるかも)。
つまり、シャドウロコンであればエレメントカップの全ての主要ポケモンに対し確定2発勝負を取りに行ける。といった凄まじい対面性能を持っているのです。
ロコンが強い理由、なんとなく伝わったでしょうか?
シールド管理の観点からやや上級者向けとなりますが、確実に強い引き先の一つなので、パーティに迷ったら是非試してみてくださいね。
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