シーズン9の後半戦においては完全にニドクイン包囲網が完成していました。
ニドクイン包囲網が完成した事により、ニドクインを入れているだけで勝率が下がるという珍妙な事態が発生。
原因を探ってみましょう。
ラグムドーの復権
ラグムドーとは『ラグラージ+エアームド』の略。
タイプ相性的に、くさが苦手なラグラージ。
でんきとほのおが苦手なエアームド。
お互いを補完できるもっとも完成された相性の一つが『ラグラージ+エアームド』というわけです。
で、この二匹何が凄いかって。
両方毒タイプに強いんですよね。
ラグラージから見るとじめんもハイドロカノンも抜群で通り、対してどくのダメージはいまひとつ。有効なダメージがだいちのちからしかない。
エアームドから見ると、エアームドの技は全て等倍委で通り、対してどくもじめんもいまひとつで唯一等倍で通るのが不一致のストーンエッジでまずもっていない。
という具合に、二体が既にニドクインに強いという点がニドクインから見ると非常に厄介です。
しかも。
ラグムドーに次ぐ三体目が制限がありません。ぶっちゃけなんでも入ります。
ヤミラミやドラピオン、果てはフワライドとか言う変わり種の可能性もあり、結構な確率でニドクインが三体ともに弱いです。
さらに相手方はニドクインの相方になるあくタイプに死ぬほど弱いというわけでもないんですよね。
というわけで増えすぎラグムドーが本当に危ないのです。
ガラルマッギョがどこにでもいる
スーパーリーグでもっとも汎用性が高いと言っても過言ではないポケモンがガラルマッギョ。
苦手な相手にも完全に仕事をこなせない事は無く、いわとじめんのゲージ技の相性補完が良すぎる。
SCPが高いという点でずっと第一線に君臨しているポケモンです。
そして、ニドクインの天敵です。
ニドクイン側ではどくどくのキバとだいちのちからを順番にあてるというウルトラCを達成しても。
相手の返すじしんで倒されます。
シールド一枚多くてこれですからね。
どれだけ天敵かわかりやすいというもの。
このガラルマッギョが、マリルリよりも減る気配がありません。
フェアリーキラーとして採用している筈のニドクインが、それ以上に蔓延するガラルマッギョに完全に喰われてしまっているイメージです。
であったが最後どんなにテクニックを駆使してもそれ以上の差があります。
シールド1枚差を覆せるレベルの立ち回りをしないといけません。
むぅ、厳しい。
どくタイプが単純に増えた
環境にどくタイプがふえました。
ドラピオン、ゴルバット、スカタンク。
とくにゴルバットにはニドクインからの有効だがストーンエッジしかなく、他にはひたすら毒ダメージを軽減されるというしまつ。
メチャクチャ不利なわけでもありませんが、全体的に相対したくないポケモンが流行してきたのも確かです。
ドラピオンはアクアテール型かヘドロばくだん型かも見分けがつかず、一見して有利不利が分からないという状況も非常に増えました。
どく技が強化されたからこそ地位がここまで向上したニドクインですが、同タイプのポケモンも全て引き上げられてしまいました。
まさか同じタイプの台頭によって後れを取るとは。
タイプ不一致の対ニドクイン技を採用されている
環境にはエスパー技を始めとしてゲージ技がニドクインに刺さっているポケモンも沢山みられます。
チャーレムのサイコキネシス。
デオキシスのサイコブースト。
スピアーのドリルライナー。
フワライドのこごえるかぜ。
エスパー・みず・じめん・こおり。
これらを打って来るポケモンの多いこと多い事。
あと、ハードプラントの通りも普通にね。
キツイです。
そもそも対マリルリを意識される事の多いニドクインですが、マリルリはどの技構成でもニドクインへの抜群技を持っているので、思ったほど有利ではないというのが現状です。
こうして見ると安定して戦えるのは実はズルズキンやタチフサグマぐらいで、結構範囲として狭いんですよね。
出し負けしやすいし。
環境がキツイ
というわけで研究が進み環境の慣らしが済んだからこそ、相対的に弱くなってしまったニドクインの話でした。
ニドクイン自体が弱くなったというより、みんながみんなニドクインを意識した事による悲しい弊害ですね。
ニドクインをパーティに入れていると突然全く勝てなくなるというサイクルが来ます。
その時相手のパーティをよく見て見ると実はニドクインが全く刺さっていないという事がよくあるのです。
そんな恐怖に取り込まれない様に、流行に合わせてある程度パーティストックが必要かもしれませんね。
コメント