この記事を読めば、今まで除けなかった行動に、時間とお金を取られないで済みます。
その行動、やめたいけど続けてしまう。
といった、本心と逆の行動をしてしまう事がありますか?
大丈夫、それは人間が誰しも持っている、サンクコストバイアスという心理効果。
今回はそのサンクコストバイアスの掘り下げと、解決方法を解説します。
この方法で無意味な連鎖を抜け出してね
時間もお金もチャンスも有限なので、惰性で使わずに大切にしましょう。
これを読み終わった後、あなたはきっと有意義に時間を使える様になるはず。
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サンクコストバイアスとは
サンクコストバイアスとは、継続して行なってきたことに対して、中断や終了の合理的な判断が利かないことです。
日本語では埋没費用といいます。
さらに、旅客機のコンコルドの開発にかけて、コンコルド効果ともいいます。
コンコルドは初期こそよかったものの、途中で開発コストがどんどん嵩んでしまい、途中で計画中止をしたほうが良かったのに、結局最後までやり切ってしまい莫大な赤字を生んだプロジェクトです。
サンクコストバイアスの身近な例
- 例えば、ある案件の支払いが滞るのが見えているのに、数割進めてしまった為に、中断が敵わずずるずる進めてしまう。
- 例えば、もう飽きているゲーム。本編はやらなくなったが、いつかやる気が復活するかもと、ずるずるログインボーナスを受け取りに行ってしまう。
そういった内容を指しています。
この時、かけた時間やかけたお金が戻る見込みというのはありません。
飽きていたり、利益発生見込みがないならその時点で切るのが合理的です。
しかし、人間そんなに単純にできていないのですね。
少しズレますけど、ガチャ7回でお目当てのものが出ても、10回目のところに特典を置いてるケースがありますね。
ああいうのも、どうせここまできたし回すか。
というのを利用しています。
わぁい、ガチャ大好き!
遊ぶ時はくれぐれも相対的な評価をして、豆乳金額と時間を決めてね。
いつまでも続けてしまう
>> 現状維持バイアスとは 外し方と考え方を知って克服しよう!
サンクコストと損切り
つまらない映画
サンクコストを論じる時に、しばしば登場する例えが、このつまらない映画の問題です。
2時間の鑑賞映画に1800円のチケットを購入代としてあてた。
10分後にこの映画はつまらないと判断できたわけだが、この映画を鑑賞し続けるべきか?
というのがこの問題の主たるところ。
映画を見続けた場合の損失に関しては以下の様な解釈になります。
- 映画の干渉を続けた場合、最低2時間の時間ロスと、1800円のチケット代のロスが生じる。
- 映画を見るのを途中でやめた場合、1800円のロスに対して、予定で失われるはずだった時間は、退室時間に応じて残る。
ここでサンクコスト・埋没して回収不可能な状況にあたるのは
- チケット代1800円(返金不可)
- 映画開始10分。ここで、退室するかの選択肢が出る為
そしてこの場合比べるべきは、映画上映に対する2時間。
1800円のチケット代は回収不能なので、2時間のうちのこり1時間50分をどう有意義に使うか?
ということです。
この時、意識が逆に1800円の回収不可能なチケット代金に向かってしまうのがまさに「勿体ないお化け」というわけです。
1800円のチケットは何度も言いますが返金不可なので、その事柄を考えるの自体がナンセンスというであること、肝に銘じましょう。
取引の損切
投資取引は、上昇傾向の無い銘柄に関しては即切るのが鉄則と言われます。
損切り【ロスカット】と表現しますが、 これは、さらに下落が続いて損害が拡大する可能性を防ぐためであったり。
その資金を他に回すためであったりします。
投資撤退の明確な根拠を持って早めに損切りを行うことは、自己の資金を護るための重要な方法として、認知されていますが中々行う事ができません。
それは上がると信じて買ってしまった銘柄に対する、一貫性の原理であったり。
まだ大丈夫だろうという淡い期待感であったり。
長期投資による回収という当初の趣旨からの主張が得てあったりします。
しかし、どれも当初の目的やスパンからかけ離れた物になっているのに、うすうす気づいている筈です。
わかっちゃいるけどやめられない。
ここで損切りすると、当たり前に投資額の○○%赤字になっちゃうから。
しかし、これはただの心理作用。
合理的な判断で、損切りしたほうが良いならば、さっさと損切りすればいいのです。
合わせて読みたい 一貫性の原理 心理的に貫いてしまう縛りとはなにか?解放しよう
勿体ない精神から抜け出すには?
機械的なルール作り
サンクコストの勿体ない精神から逃げ出すには、事前にルールを設定してやるのが一番合理的です。
例えば投資では撤退ライン、というのがありますよね。
あらかじめ『ここまで』と決めて置き、そのラインを割ったら、保有を放棄して売却するのです。損切です。
こうすることによって、一々まだ伸びるのかこのまま暴落するのかといった無駄な思考時間とストレスを防げますし、ショートしているとはいえ、その資金を再び動かすことができる様になります。
逆に、下がり続ける株を持ち続けても、そこに投資した資産は運用できませんし、さらに下がる可能性もあります。
「超々長期保有で揺り戻す奇跡があるかも!」
というのが、非常に良くない考え方なのです。
他の機会を失わない為にも、あらかじめ○○%下落したら切る。
というルールを機械的に嵌めていけば、無駄な労力や他への機会損失を防げるのです。
コスト浮かすと何かができると知る
ここまで何回か登場していますが、機会損失という考え方があります。
機会損失とは、要するに物事をやるタイミング自体が失われてしまっている事。
つまり、取り組み時間が無い為の損失であったり、動かせる現金が無い為の新たな投資への損失であったりします。
映画の話では干渉時間の残りを。
証券取引では残りのお金を、それぞれ損切りすることで動かし直す機会を得ます。
こうした事で得られる新たな要素によって、それを利益につなげていけば、ただただ損を積み増すよりも、遥かに有意義に回収機会を得るかもしれないというわけです。
人付き合いも同じね。
誰かと会わなくなって浮いた分、新しい出会いになるかも
実際にそうやって、付き合う人が変わっていくしね。
人付き合い自体が己の環境と知る
人間関係はそうした清算が難しい為、切り込むことが大変ですが、良く付き合う人が変わると世界が変わるという話を耳にしたことがありませんか?
あなたの能力は、あなたと良く付き合いのある周り5人の平均だ。
とも例えられます。
付き合う人が変わると、見えたり触れたりするものが変わる為、結果的にあなたの世界が変わるというわけですね。
古い付き合いを切るのは勿体ないですが、新しい出会いにも素敵な刺激があるかもしれません。
人間はとにかく合理的な判断が苦手
色々考えて行動しよう
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