ストローマン論法とは 議論が平行線を辿る卑怯戦法の対処法

心理学・人間関係

ストローマン論法、というのをご存じでしょうか。日本語では藁人形論法とも言います。

相手の主張をワザとすり替えたり、歪曲解釈したり、主張的に脆弱な部分などを攻撃し【論破したような状況】を作り、相手にマウントを取りに行くクソみたいな詭弁です。

よく、Twitter上などの匿名性の強いSNSではこうした状況が繰り広げられていますよね。

今日は「そういうものがあるな」、「そういうのにも名前がついているんだ」というのを知って欲しくて取り上げました。

私のツイートからですと、こういった状況ですね。

前半部分となります。

可愛げがあれば、トンチです。

利益が絡めば、ビジネスの優位性の取り合いです。

悪意が絡めば、ただの愚かな行為です。

ちなみにStrawmanとは藁人形のこと。
でっかい藁人形を生贄に見立てることから、この様な名前がついているのです。

では、解説していきましょう。

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ストローマン論法の対処法と対策を例を交えて解説!

相手の意見の一部を誤解してみせたり、正しく引用することなく歪める、または一部のみを取り上げて誇大に解釈すれば、その意見に反論することは容易になる。この場合、第三者からみれば一見すると反論が妥当であるように思われるため、人々を説得する際に有効なテクニックとして用いられることがある。

引用元:wikipedia

宇多田ヒカルさんのツイートで、一時話題になったみたいですね。

※Twitter社の方針から引用は大丈夫だと判断して掲載しております。

ストローマン論法の具体的例3選!

ストローマンでは話のすり替えが手法となるので、いつの間にか論点がずれて居る事が多いです。

幾つか例を提示します。こんなことはありませんか?

■採用
A「やはり次年度は新卒採用を控えよう」
B「若者から可能性を奪うんですか?!」
A「会社の業績的にも新人を2人入れるより、転職者を1人迎え入れたほうが良いし」
B「若者を育てられない会社に未来はないと思います!」

この場合そもそも若者と、中途採用を比べるべきではない話になっています。

一見会話が成立している様に見えますが、Aは中途採用で安定採用を狙いたい。

Bはとりあえず若者を迎えたいので、情に訴えかけるような謎の理論を展開しています。


あたりまえですが、この会社が学生を採らなくても若者の可能性を摘んでる事にはなりませんし、会社の未来はそこだけをポイントにしていません。

■浮気
A「浮気はするべきじゃない」
B「じゃあ君は、過去の為政者が行っていた全てのハーレムもすべて否定するのか」
A「別にそこまでは言ってないけど…」
B「なら軽々しく発言するべきじゃないよ」

Aは現代の観点から見て浮気はするべきじゃないと語ったつもりが、Bはスケールを大きくして全ての過去の為政者が悪者なのか、と言った様に問題をすり替えています。

ついでに、【全ての】と付け加えたり、条件を相手に不利にして縛っていってます。

世継ぎの必要性があってのハーレムは目的が別視点の制度ですが、現代的な観点とは理由が違います。

マスコミによる有名な切り抜き
職探しの現場で
A「今まで何してたんだ?」
B「…」
マスコミ「ひどい言い方だ!これでは相手が委縮してしまう!Aは辞任するべきだ!」

これは前半部分が切り取られている有名な偏向報道で、前半部分で相手の現在のスキルが知りたい意図をもって「以前はどんな職に就いていたのか」と聞いている場面です。

マスコミによる切り抜きの典型例の一つです。

世論はこうして作られます。

話のすり替えは何故起こる?

理屈の合わない話のすり替えが起こる理由は、心理学的にはすり替え者の心のバランを保つためだと考えられます。

正当性のある主張をしたいのは、実は正直者も嘘つきも全く同じなのですが、自分の中での矛盾を解決できない場合、相手に矛盾を作ろうとしたり、相手の立場や自分の立場を変えようとしたりするのです。

こういった心理を認知的不協和バランス理論で知ることができます。

気になったら是非読んでみてください。

ストローマン論法の見分け方を知って卑怯に対抗!

見分け方は単純に、例で言うA側の意見が『何を話そうとしたか』という問題から、ずれているかいないかです。 

■議論の余地が無い例

A「タバコって仕事時間の無駄だよね」
B「タバコ税は国の貴重な税収だし、タバコに従事して仕事している人だっているよ!その人たちの生活も奪うのかい!?」

■議論の余地がある例

A「タバコって仕事時間の無駄だよね」
B「いや、あれは喫煙室でも貴重な意見交換をしているんだよ、決して無駄な時間じゃないんだ」

余地が無い例では、【時間】から話がすり替えられて税収や他の人の仕事になっています。   後者の余地がある例では【時間】の概念からはずらさずに、会話を成立させようとしてます。

問題の争点を変えては、問題の提起が成立していません。
これでは理論を展開できないので、その問題について話す環境にありません。

ストローマンは、文脈的に感情に訴える事を言ってきたり、新たな縛りを入れてくることが多いです。


「そんな事を言って関係者にすまないと思わないのか!」
「○○を全否定するつもりか!」

こういったセリフが出たら、まず原点に戻って、提起しようとした内容を再点検してみて下さい。

実はズラされているかもしれません。

闇の人格
闇の人格

ちなみにここの管理人は、タバコ休憩無駄説を推してるわよ。

はむらいと
はむらいと

ぶっちゃけ休憩じゃん…。アレ。
匂いも嫌いだし…。おしゃぶりないとダメなの?

卑怯者の目的は攪乱や見かけの勝利

こうした事を意図的に行う輩の目的は、情報の攪乱や見せかけの勝利による支持者獲得。

もしくは対立方の支持者剥がしです。

なので、悪意を持って行ってきた場合は毅然とした態度で接しましょう。

「嘘も百回言えば真実になる」と言わんばかりの人たちも居ますが、そんなものに折れない様に振舞うのが大切です。

見せかけの勝利を与えてしまうと、相手の勢力拡大のチャンスを与えてしまう為、多少面倒でも潰していきましょう。


そもそも相手が論点をずらしているのですから、相手がおかしいのです。

対処法を徹底しよう! 防御方法と対策方法

卑怯な相手はすり潰しましょう。

意図的に一部引用や微妙な改竄から相手の元文を論破しようとしてくるので、明確な防御方法を確立するのは難しいです。

ただし、SNSなどの引用ではなく、
会議の場であるならばこちらからの反論訂正は可能です。

「その解釈は私の今回提示したい意図とは違いますので、もう一度説明します」

と言ってしまえばいいのです。

他の会議参加者に対して、相手の主張の方がおかしいと見せしめにできますし、一瞬でひっくり返している為、相手との格付けも完了。

以降の討論を有利に進める事ができる様になります。

格付けが住んでしまえば、あなたの理論にも説得力が増してきます。

ペースを握らせない。

最も有効な防御手段です。
余計で主題と関係ない論争の芽は、その場で潰してしまいましょう。

人に左右されない生き方って、この先すごく大事になってきますよね。

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