デジタルタトゥーの危険性。実名や顔出し活動のメリットデメリットについてが今回の記事の主題となります。
あなたはネット活動を行う時に、匿名ですか? 実名ですか?
自分の情報を晒していい物かと迷っている人は一旦ストップして、この記事を読んでください。
絶対にオススメしません!
ネット業界に10年以上身を置いている私からのアドバイスです。
下記は、Twitter上の情勢を鑑みた私のツイートです。
実名・顔出しが信用を作る
— はむらいと🐰連続更新350日の人の皮を被るうさぎブロガー🐰 (@hamwrite30) April 18, 2020
って発信してた人たちの信用が落ちつつあるね
そして実際にそこに影響された学生などに実名や自撮りが多くなったけど
彼らは大きな加点もなく
ストーキングされる情報を増やしただけではという懸念
自身が広告塔なら顔を出すべきだけど
効果ないなら無理に顔を出す必要ないよ
実名顔出しの危険性は昔から言われていましたが、最近その意識が薄くなってきているというか、別のムーブメントによってはがされてしまっているのが懸念でこの様にツイートをしました。
さて、本編に入る前に昔バズったツイートの再周知ですが下記を見て下さい。
ユキチさんのツイートです。
インターネットで顔を晒す人へ。 pic.twitter.com/hA6NwfgKSV
— ユキチ (@Sayonarachan123) April 12, 2020
見ましたか?
この様に、やり方さえわかっていれば個人の追跡など現代においては容易いと。
これを踏まえた上で、デジタルタトゥーの意味とネット上の顔出しについて考えてみてくださいね。
デジタルタトゥーとは
デジタルタトゥーとは、インターネット上ではデータがあらゆる形で残り、複製され増殖されていく為、一度公共の場にアップロードされた画像やその他データ類は完全な消去が事実上不可能になってしまう。
という様子を指す言葉。
認知が普及したのは2013年頃。
何気ない発言や写真に限らず、何らかの痕跡を残すと後になって消すのがほぼ不可能になります。
facebookに何気なくアップした写真ですら、どこに漏れるかはわかりません。
特定の掲示板などで遊びの素材になってしまえば、あなたの写真が末永くネタ素材として使われる事も。
こういった危険をはらんでいるのが現在のネット社会です。
また、空の写真を何気なくあげたつもりでも、映り込んでいるものなどから撮影位置や時間を特定されてしまうかも。
これ自体に危険性は無いですが、個人情報として取得しようと思えばできてしまう為、消せないというのは常に危険が付きまといますよね。
リベンジポルノ
リベンジポルノというのは自分ではなく他者によって意図的にアップロードされたデジタルタトゥーの一種。
元恋人や元妻などの既に関係が終わった人とのわいせつな行為の写真や動画などをネット上にアップロードする行為。
そのまま復讐の為です。
ネットワークの普及により、一回アップロードするだけで実質的に消すことができない状況に追い込まれ、当事者側が社会生活が困難になるケースが報告されます。
素人に実名顔出しが向かない理由
2019年春~夏ごろにはネット上でインフルエンサー(ブロガー界隈)の方々がこんな事を言っていました。
「ネットでも、実名や顔出しをしたほうが信用もとりやすい。逆に実名を出せないという事は怪しいのではないか」と。
さらに「これからの時代はリアルとの連動顔出しで先行者利益を確保しましょう」と。
断固反対します!
ネットで実名や顔出しをすることで、利が得られる素人さんがどれほどいるでしょうか?
今から何かを売るのでしょうか? Youtubeで顔出しでもするのでしょうか?
別に顔や実名を晒す理由、何処にもありませんよね?
昔は、旧2ちゃんに本名で書き込んでしまうような人たちは、著しくネットリテラシーが低いと言われたものです。
それどころかハンドルネームを付けることすら『これだからコテハンは』と言われ揶揄されたものでした。
時が移って現代ではどうでしょう、なぜか実入りの無い実名や顔出しを推奨する人たちが現れたのです。
彼らが意図するところは【それっぽい理論を言って信者を惹きつける事】です。
しかも彼らにとっては、自分の顔すら商材なのです。
自分の顔を晒すことによって、商材の信用や価値を引き上げ、コントロールしているだけにすぎません。
自分たちが「顔出しは信用できる」と流した上で顔を出し商材を売りますからね。
それらを購入する人にとっては説得力の塊になるのです。
勿論普通に考えたらおかしいのですが。
この様に、情報商材の販売や有料セミナーの開催などの活動をしない限り、特に顔出しする利点がありません。
特に駆け出しのころは何が成功するかわからないので右往左往してしまいますが「インフルエンサーの人が言ってたからとりあえず顔出しで信用を取りに行く!」
というのは止めましょう。
目が出なかった場合ネット上に消せない痕跡が残るだけです。
あなたの個人情報が。
情報商材は基本的に疑え
>> 情報商材の見極め方 価値の無い商品に騙されない方法と考え方
>> SNSで広がるマルチ構造の詐欺商材はどんなものか? 【泣き寝入り】
実名と顔出しのメリットとデメリット
次に顔を晒すことによるメリットとデメリットを整理しましょう。
ネットストーカーであれば、技術的に個人情報を丸裸にできることは冒頭の話で想像できると思いますが、実害はどうでしょうか?
メリット
メリットはリアル活動とネット活動を同じくできる事です。
芸能人や会社社長、コスプレイヤー、コンサル業などはこれらのメリットと直結しますよね。
有名=実力とまでは言いませんが、かなりの影響力を持ちます。
両方を晒すというのではなく、片方だけでも効果があり職種や欲しいリアクションによって使い分ける必要がありますがこれらのメリットを享受できることは大きいです。
また、インスタグラマー系のインフルエンサーでは、美容販売のアフィリエイトを実践している方が多い為、必然顔を晒す機会も多くなります。
この様に【自分自身】が広告塔であり、商品の一つである人たちにとってはメリットがあります。
デメリット
では反対にデメリットはどうでしょうか?
ざっと並べるだけでもこれほどまでのデメリットがあります。
その中でも一番恐ろしいのは、会社解雇に関するものです。
実際にいくつかこの様な事例があります。顔出しを良しとする会社もあれば、絶対にダメとする会社もあるのです。
そしてデメリットの多くの問題点はこれだけではありません。自身だけではなく、自身の周りに迷惑がおよび可能性があるというのが問題なのです。
さらに最大のデメリットは、今後これらのデメリットからは逃れられなくなる可能性があるということ。
そうです、デジタルタトゥーによって。
若い頃にイキオイで顔を出したが為に、将来的な可能性を全て潰す可能性だってあるのです。
まだまだ技術は発達していって、追跡可能な範囲が増えるかもしれません。
子供のYoutuberなども、慎重に慎重を重ねて顔出しを検討するべきです。
親がプロデュースしてやっている筈なので、それができる筈です。物事がマイナス方向に働いてしまうとその子の将来を潰してしまっている可能性すらあるのですから。
実際の活動に支障が出る
例えば私の場合は広告代理店を出入りすることがあります。
何かの機会でうちのブログやツイッターが炎上して、私が顔を晒していたらどうなるでしょうか?
「あの炎上をした方ですよね?」となる事があるかもしれません。
炎上での真実ややったことなどどうでもいいのです。炎上したという事実がマイナスなのですから。
もしそうした事があった場合自分の顧客がそれに気づいてしまったらどうでしょうか?
「別の方を立てて頂けますか?」ならまだ救われている方です。
「あの方が居るなら、御社とは取引できません」となる可能性だってあります。
相手企業が大きいほど仕事が安定する確率は高く、重要視されますがそもそもコンプライアンスが厳しく、顔出しをしていること自体に気付かれるとマイナスになりかねないのです。
自分だけはネット被害に合わない
こういったネット被害に、自分だけは遭遇しないと思っている人は非常に多いです。
こういった自分には関係ないとする捉え方を正常性バイアスと言います。
3分でわかる正常性バイアスの恐ろしさ
>> 正常性バイアスとは なぜ危険なのかその意味とよくあるケースを紹介
冒頭紹介した、いくらでも追跡できる。という旨のツイートもそうですが、GoogleMAP、Facebookなどツールが豊富に存在する為、そのやり方も多種多様になっています。
技術が発達した分、以前よりも検索や追跡がしやすくなっているという事です。
あなたが自身の判断でネットに自身の情報を晒すのは自由です。
しかし、それによって影響を受けるのは貴方だけではない可能性。
突然事故に巻き込まれるように炎上する可能性を天秤にかけて、それでもやりたければ顔を出してください。
メリットを享受できる側なのかそうでないのかを考えて行動しましょう。
1度晒してしまったら未来永劫残る可能性があるのですから。
いつまでも日常を抜け出せない
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